ソムタムバンコク

Somtum Bangkokส้มตำบางกอก

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白い壁にかかる絵、ミシン型のテーブル、素朴でお洒落なお店で食べる、基本のソムタム。

サワッディーカー!バンコクナビです。
友達から「ごはんどこに食べに行こうか?」と聞かれると、ナビは天気予報が的中するぐらいの高確率で、しかも風速30メートルぐらいの高速で、「イサーン料理行こう!」と返答します。しかも昼夜を問わずに(朝の起き抜けでもOK!)、です。
イサーン料理はもともと、タイの東北地方の郷土料理。パンチがきいた飽きの来ない味つけと、一皿の値段がそれほど高くないという魅力を持つ庶民食で、気兼ねなく注文出来る所がお気に入りです。ナビにとってはお酒にとても合うという点が一番のポイントですが・・・。
そんなイサーン料理の代表メニューといえば、まだ青いパパイヤを使った、すっぱ辛い和え物ソムタム。
今回はイサーン料理大好きのナビが、そのソムタムを看板に据えたレストラン、「ソムタムバンコク」をご紹介します。

■ 南国情緒漂うレストラン

おいしいソムタムを求めて、やってきたのはアーリー3番路地。今回の目的地「ソムタムバンコク」は、入り口の看板が無ければ見落しそうな、見た目はごく普通の一軒屋です。植物で囲まれていて通りからは中の様子が伺えないので、本当にここ?と疑ってしまいました。
ですが木々の間をくぐって入り口のドアを開けると、そこは素朴な南国情緒漂うレストランでした。
◆ ちょっとお洒落な店内
とてもバンコクの街中にあるとは思えないような、ふんだんな緑に囲まれたレストラン。白い壁に飾られた風景画が映えます。「家に居るようなくつろいだ雰囲気の中でのんびりと気楽に食事をして欲しい」というのがこのお店のコンセプト。
気取らない、飾らない、手作り感一杯の空間が、時間をゆっくりと流れているように感じせてくれます。
◆ 外の席で
店内だけでなく座席はお店の外にもあります。昼間は正直暑いですが、夜ならOK、自然の風に吹かれての食事は開放感がより一層増しますね。

◎ テーブルはミシン ◎
ピサヌローク県から取り寄せたオーナーこだわりの家具たち、中でも注目は、ミシン足のアンティーク机。「カワイイ~、欲しいー!」。
足踏みペダルに片足を乗っけて前後にキコキコ動かしてみると、連動して横にある車輪みたいな部分がくるくると回りだします。足踏みのスピードを早くすると同じように車輪もスピードアップしていくのが楽しくてついつい夢中になって遊んでしまいました。

■ メニュー

メニューは、タイ語×英語表記。お店の名前にもなっている、ソムタムは、カニ入り、エビ入り、貝入り、そうめんのような細い麺入り、きゅうりのソムタム、などなど13種類。さすがお店の看板メニュー。値段は65バーツから。1番高い生カニ入りも129バーツとお手ごろ。でも生カニはおなかを壊しやすいので、ビギナーさんは頼まないほうが無難かも知れません。ソムタム一点張りではなく、ほかに、スープや炒め物などのメニューもあります。

★ ソムタム・カイケム(Papaya with Salt Egg) 65バーツ
イサーン料理といえばソムタム。もはや国民食と言える地位を占めています。まず最初の一品として、“駆けつけ1杯”ならぬ、“駆けつけソムタム”。ソムタムを食べずして「ソムタムバンコク」での食事は始まりませんからね。
ナビは、数あるソムタムの中から「ソムタム・カイケム」を頂きました。カイケムとは塩漬け卵のことで、普通のゆで卵よりもかなりまったりと濃厚な舌触りです。ソムタムの甘酸っぱ辛い味とカイケムの塩味、辛いに辛いを足したら2倍辛くなっちゃう・・・と思いながら口に運んでみるとあら不思議!その逆でマイルドな味わいに変化していました。両者とも味の主張が強い者同士なのに取り合わせの妙というのでしょうか、味が喧嘩せずに見事に仲良く手を繋いでくれています。

パパイヤは細く切っていて噛み易く、味付けは辛さ・酸味・甘みのバランスが丁度よく取れています。元々の辛さの設定が高くはなく、つぶして入っているプリック(唐辛子)はビギナーレベルの2粒ですが、注文があれば辛さの調節はしますよ、との事です。蟹等は滅菌の下処理を必ず行ってから調理するなど、一手間も二手間も掛けているから屋台よりはどうしても値段が少し高くなってしまいますが、お店ではとにかく安全な物を提供して安心して食べて頂きたいので!と、丁寧な仕事振りが伺えました。

★ ラープ・ムートート(Fried Pork with Spicy Salad) 95バーツ
ラープとはミンチ肉をハーブで味付けしたもの。普通ラープといえば少し汁気を含んだものですが、今回出されたラープは、コロコロとした揚げ物バージョン。ラープなのに揚げ物?これは一体何ぞや?とワクワクしながら食べてみると、味付けは確かにラープ味。でも食感は揚げ肉団子。トートとはタイ語で揚げ物を指します。このただのラープムーではないラープムー“トート”は、オーナーがトートマン(タイ風さつま揚)からヒントを得て編みだした、このお店のオリジナル料理なのです。

これまでのイサーン経験からして、ラープは辛い料理、という先入観で口に入れたナビですが、さっぱりとした味付けで辛さは気になりません。ラープの旨味が凝縮されたこのラープムートート、一口サイズで食べやすく、病みつきになる一品でした。また一緒に揚げているスイートバジルの葉もぱりぱりで、スナック菓子感覚で食べられます。

★ ガイヤーン(Grill Chicken in Thai Style) 85バーツ
ガイヤーンは鶏の炭火焼料理ですが、テーブルに運ばれてくるやいなや、香ばしい香りがほわ~ん。ハーフサイズでもかなりのボリューム。照り照りに焼き上がったその姿は食べる前から美味しいと分かります。皮がこんがりカリカリに焼けていて、噛むとパリパリと音を立てます。皮好き(ナビ含む)には、もうたまらない満足感です。火の通り加減が丁度良くて、身がパサパサせずに、そして余分な油は落ちているのでベタベタとする事も無く肉汁がジュワーっと口の中で広がります。

鶏そのものの味が知りたかったのでタレは付けずに食べたのですが、十分に下味は付いています。このガイヤーンはオーナー秘伝のタレに漬け込んだもの。このタレ、作り方は従業員にも教えていないという秘伝のタレ。他のお客さんのテーブルを見回してみると、皆さん注文されてたという一番人気のメニューです。

★ ムーピン・ガティソッド・シアブマイ
(Grill Pork with Coconut Cream put in Stick) 85バーツ
ムーピンは串焼き豚のことで、屋台で炭火で焼かれているのをよく見かけます。ですがこのお店で出されたムーピンは屋台のよりも肉の厚さが2倍分。そして表面には薄っすらとココナッツミルクの白いタレが掛かっています。このココナッツミルクを掛けることによってコクがより一層増し、お肉は柔らかくなって臭みも全然ありません。

タレに豚肉を漬けて一週間冷蔵庫ですやすやと寝かしてから焼いているので中までタレの味が染み込んでおり、そしてココナッツミルクを何度も塗りながら焼き上げるという、なんとも手間の掛かった一品でした。

★ カオニヤオ(Sticky Rice) 15バーツ
イサーン料理で食べるご飯といえば、この竹かごで作った容れ物に入ったもち米。
ふっくらと炊き上がったもち米はソムタムや肉料理と相性がよく、腹持ちも抜群、食べすぎ注意です!

★ 野菜でリフレッシュ
付けあわせとして出される野菜は無料。ぴりっと辛かったりしたときに、これがいい口直しになるんです!

「ソムタムバンコク」いかがでしたか?
イサーン料理のベースをしっかりと取り入れながらも、独自の美味しさを追求したオリジナルメニューにナビは大満足でした。殆どの料理が100バーツ以下なので気兼ねせずに注文出来る点もプラス材料です。イサーン料理は辛そうなのでちょっと・・・と足を運ぶのを躊躇されている方、ぜひこの機会にチャレンジしてみて下さい。きっとイサーン料理に対してのイメージも変わりますよ。
以上バンコクナビでした。

記事登録日:2007-05-28

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2007-05-28

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女性 男性