ラマ7世の時代の官邸。その一角にある、本格コーヒーとホームメイドケーキのカフェ。
サワッディーカー、バンコクナビです。
ナビが今いるのは、アートの香りがするカフェや小粋なバーが集中するスポット、プラアーティット通り。カオサン通りに程近いこのエリア、ネオンや音楽できらめき、クラブなどにぎやかでアクティブな楽しみが詰まったカオサンとは違い、どこかまったりとした雰囲気が漂う一画です。ナビはこのプラアーティット通りに、落ち着ける隠れ家カフェ『バーン・プラアーティット』を見つけました。
【場所はプラアーティット】
『バーン・プラアーティット』があるのは、チャオプラヤー川とバンランプー運河の分岐点に位置するプラアーティット通り。このエリアのランドマークである白い建物、プラスメン砦のはす向かいにあります。
カオサンロードから行く場合、警察がある側からチャクラポン通りに出て右手に進み、サイアムコマーシャルバンクのある四つ角を左に曲がるとプラアーティット通りです。通りを100メートルほど進むとプラスメン砦が見えてきます。
【ラマ7世治時代からの邸宅】
『バーン・プラアーティット』と呼ばれる敷地はもともと、ラタナコシン時代から代々受け継がれてきた官族のお屋敷。それをラマ7世の治世下にジャオプラヤー・ウォラポンピパット氏が改装を加えて今のかたちとなりました。
由緒正しき敷地なので写真撮影は禁止ですが、ピラミッドを模した屋根の形と風見鶏、陶器の床のタイルが特徴なのだとか。
今回ご紹介するカフェ『バーン・プラアーティット』は、その建物の一部を借りて営業しています。正面入ってすぐ左手、コーヒーカップの絵が描かれた看板に、お店の名前がタイ語で書かれています。
【アンティークの古布が映える】
中は、9テーブル席に3ソファ席。お店はワンフロアで、そう広くはないのですが、外の緑を上手く借景にして、ゆったと居心地のよい空間を作り上げています。
【自慢のケーキ】
ショーケースに並んだケーキはどれもホームメイド。[ロイヤルチョコレートケーキ][ブルーペリーチーズパイ]など、基本は1ピース80バーツ。
[アップルクランブル]や[ティラミス]は『低脂肪・低糖』の表記ありで、ダイエット中でもつい手が出そう。[ラズベリーカラメルカスタード]や[レモンメレンゲ]は1ピース90バーツでした。
【ドリンク・お食事も】
ドリンクメニューも豊富。厳選の豆(どこのメーカーを使っているかは秘密☆だそうです)を使って淹れたコーヒーは、アイスコーヒーが40バーツから、ホットコーヒー60バーツと超良心価格。お好みでキャラメルやローストヘーゼルナッツ、カルーアなどのフレーバーもつけられます(プラス15バーツ)。
バナナ&チーズ、ライチシャーベットなどのアイスクリーム(1スクープ 40バーツ)は人気ショップ『アイベリー』のもの。他にフライドライスなどの食事メニューもあります。
~ お味見 ~
テーブルに並んだケーキたちを前にご満悦のナビ。ではさっそく味見してみましょう。
● チョコ&ミルクムース 80バーツ
ふわふわクリームムースとチョコクリームムースの2層のケーキ。下にはチョコレートスポンジが敷かれ、上にはチョコチップのトッピングです。見るからに滑らかできめ細やかなミルクムースは淡雪のよう。フォークを入れる瞬間は、新雪を踏みしめるときのようなときめきを感じました。口に入れると…甘さではなくしっかりとしたミルクの香りとカカオの芳醇な香ばしさが広がり、あとは説明無用の口どけ…。
● マーブルチーズケーキ 80バーツ
いくつかあるチーズケーキの種類のなかでナビがセレクトしたのが、チョコを織り込んだマーブルチーズケーキ。かっちりとした、王道のチーズケーキはナビ好み。チーズのコクと酸味、ともすればしつこくなりそうなチーズの風味をチョコのほろ苦さが押さえていて絶妙!
● カプチーノ 80バーツ
ふわふわのミルクがのったカプチーノ。細長いグラスですが、ストローがついているので、泡が口について飲みにくいということがありません。ミルク・コーヒー・ホイップミルクのグラデーションがきれい。たっぷり入ったミルクの甘みで十分、ぜひお砂糖を入れずにどうぞ!
● イタリアンソーダ 60バーツ
ストロベリーやキウイブルーキュラソーなどのシロップにソーダを混ぜるイタリアンソーダ。宝石のような色がきれい。甘くなくて爽やかな飲み心地でした。
いかがでしたか?
歴史を感じつつ落ち着ける場所で頂く、本格コーヒーとホームメイドケーキ。以上、バンコクナビがお送りしました。