スタジオ9 ダイニングシアター

Studio9 Dining Theatre by The Riverร้านอาหารริมน้ำ สตูดิโอ 9

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バンコクで唯一、前衛的アートを観賞できるレストラン。チャオプラヤー川沿い&オープンエアーで雰囲気抜群。

サワッディーカー!
バンコクナビです。今回ナビがご紹介するのは、“あるタイ的なもの”を観賞しながらの食事が楽しめるレストラン。タイ舞踊?象のショー?いやいや、違います。“あるもの”とは、タイのコンテンポラリー(現代)アート・パフォーマンス。美味しい料理・チャオプラヤー川沿いの素敵な眺めと共に、生きている“今”のタイを感じることのできるレストランなのです。
パトラワディーシアター
「スタジオ9」があるのは、チャオプラヤー川を渡った向こう岸にある、パトラワディー・シアターの向かい。パトラワディーシアターとは、タイにおける演劇・舞踊界の草分け的存在、パトラワディー・ミージュートーン女史が、1992年にアートを表現する側と観る側の出会いの場として自らの土地を提供して創った場。気軽に立ち寄れる屋外ミニシアターやギャラリーがあります。
敷地の中は、とても緑が多く和やかな雰囲気。喧騒の街バンコクにありながら、川を渡っただけで、時の流れ方も変わったのかと思うほどゆったりとした時間が過ごせます。
外観
「スタジオ9」は、パトラワディーシアターの細い道を1本はさんだ向かい。入口には大きな木が植わっています。正面左がショップ、右が奥にあるレストランへの入口となっています。
お店
ショップでは、タイの伝統的なスタイルの腰でひもをしばってとめるタイパンツ(150バーツ)や、過去の公演パンフレットやグラスやマグカップなどのオリジナルグッズが売られています。
内装
レストランは、天井が高く倉庫のようなつくり。奥はチャオプラヤー側に面していて、オープンエアーになっています。窓際の席とソファ席はすぐに埋まってしまうので、どうしてもと言う場合には予約するのがベター。チャオプラヤーから吹いてくる風が気持ちいいです。
そもそも「スタジオ9」とは、劇場や映画館やギャラリーなど、アートに関する設備を1.2…と数えていったら、「食事も芸術の1つだ!」ということで、「9番目のアート表現の場」という考え方が元になっています。レストランの中央、川寄りに、高さ10センチほど高い場所があるのですが、それが「スタジオ9」舞台です。ここで、詩の朗読や演劇、アクロバットなどのパフォーマンスが行われます。
現代アートというと、なんだかとっつきにくく敷居が高いというイメージですが、客席からの近さと10センチと言う高さから、「高尚なアートといえども高さ10センチ、手の届くところにあるんだ!」という気持ちにさせてくれます。
夜はロマンチック
ロマンチックなのが日が暮れた後。特に川に面した席は最高です。ライトアップされた王宮が見えます。

メニュー

「スタジオ9」は料理もアートの1部というだけあって、盛り付けもきれいで味も本格的。特に注目して欲しいのがその料金で、どれも1皿100~200バーツ程度。1流の味がリーズナブルにいただけます。

■ スパイシーミックスフルーツサラダ 100/120バーツ
普通は熟れる前のパパイヤの和え物「ソムタム」のフルーツバージョン。タイの人たちはフルーツに唐辛子と砂糖を混ぜた調味料をつけて食べたりするのですが、フルーツの甘みと唐辛子の辛味、ナンプラーの塩気は不思議なほどマッチして、「南国フルーツの食べ方は南国の人に倣うのが一番!」と素直に思います。かりかりに揚げた魚が香ばしくていいアクセントになっています。写真は100バーツのものです。

■ ナムプリック 140バーツ
野菜のてんぷらと茹で野菜の盛り合わせ。唐辛子やにんにくを臼でついて作った「ナムプリック」いわばタイ味噌につけて食べます。つける味噌の量で味の濃さを自分で調節できるのがいいですね。野菜を沢山たべられるからヘルシー。チェンマイなどタイの北部の郷土料理です。

■ チキンシチュー 130バーツ
「スタジオ9」には西洋料理もあります。トマトの海でやわらか~く煮込まれたチキンのシチュー。煮崩れ直前までじっくり火を通したにんじんとズッキーニが入っています。トマトの酸味とチキンのうまみがベストマッチ。2~3人でシェアできるボリュームで130バーツはうれしい!

■ チョコレートケーキ 75バーツ
デザートは、ほろ苦ガトーショコラ。甘さ控えめで、わざわざ別腹を作らなくても、食後のコーヒー感覚ですいすい口に運べます。あまずっぱい青りんごが添えられています。

■ ドリンク 40~100バーツ
タマリンドジュース(40バーツ)、パイナップルジュース(45バーツ)などのドリンクも充実しています。

コンテンポラリー・パフォーマンス

いよいよお待ちかね、スタジオ9をスタジオ9たらしめているのが、金曜と土曜の午後7時30分から行われる、コンテンポラリー・アート・パフォーマンス。

■ 楽器演奏
まずはタイ古典楽器の演奏です。チャオプラヤー川の夜景をバックに聴く調べは心に染み入ってきます。すぐそこで演奏されているので、芸術を“わざわざ見る”のではなく、リラックスした雰囲気の中、食べることの延長線上として“感じる”ことができます。演奏内容はもちろん、衣装も凝っていて素敵です。

■ ダンスパフォーマンス
次は、ダンスチームが鍛えた体でダンスを披露。おどけたものから雑技団のようなアクロバティックなものまで、目が離せません。

■ メインパフォーマンス
いよいよメインのパフォーマンス。天井から床までつるした長い布に、パフォーマーが手と足を巻きつけて固定しながらあっというまに天井へ登ってしまいました。何が始まるんだろう?と見守るナビの目の前で繰り広げられたのは、ロープにぶら下がりながらの舞い。本当はとっても危険だし難しいけれど、そんなことは微塵も感じさせない優雅な動きにうっとりと見入ってしまいました。
そして最後はゆったりムードにメスを入れるがごとく、さかさまに頭から落下してぎりぎりでストップ!という離れワザ。計算しつくされたパフォーマンスに、息を呑んで見守っていたお客さんたちから大きな拍手が沸きました。
続いて、机を立てて鉄棒のようにくるくる回るパフォーマンス。
身近なものを使って披露されると、すごさが分かります。

■ コメディ
スタッフさんの「いらっしゃいませ!お待ちしておりました!」の声とともに中央の席に通されたカップル。「え?本物のお客さん?」という演出で登場です。初めてのデートなのでしょうか、恥ずかしそうに麺料理をすすめあううちにケンカになり、あわや破局!?というところで、彼氏が麺を弦に見立てて、お箸で愛の曲をバイオリン演奏。それに対し彼女は、グラスの水をストローでごぼごぼさせて応えます。最後はお腹を押さえてトイレへ走りながら退場。さざ波のような笑いをもたらしたパフォーマンスでした。

いかがでしたか?
古典的・現代的なアートは決して解釈が必要な堅苦しいものではなく、おいしい料理と同じレベルにある。「本物の芸術を楽しむ」というコンセプトに偽りなし!のレストランでした。
以上、バンコクナビがお送りしました。

記事登録日:2007-12-20

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2007-09-21

スポット更新日:2007-12-20

利用日
女性 男性