トムヤムクン

タイ料理と言ったらトムヤムクンと答える人が多い超有名料理!世界3大スープの実力を徹底解明!/ ต้มยำกุ้ง

こんにちは、バンコクナビです。ナビが選ぶこれだけは押さえたいタイ料理ベスト7会議で満場一致で選ばれた料理「トムヤムクン」。ナビのタイ人スタッフの中には、手軽に作れるから週2回くらいは食べるよ、との声も聞かれたこの料理。世界3大スープのひとつと言われて、その名前だけは多くの人に知られていますが、その実態は如何に!?今日はトムヤムクンの魅力について、ご紹介します。
トムヤムクンってどういう意味??
トムヤムクンは、辛味・甘味・酸味を見事に調和させたタイの代表的な料理ですが、その料理名は、トム(煮る)、ヤム(混ぜる)、クン(海老)の3つの言葉から成っています。じゃあ、海老じゃなかったら??という疑問が出てきますが、トムヤムと言っても色々な種類があって、海老以外の材料を入れる場合もあるんです!例えば、シーフードだったらトムヤムタレー、豚だったらトムヤムムー、鳥だったらトムヤムガイとなります。その他にも魚をいれたり、地方独特のものがあったりと、トムヤムもなかなか奥が深いですね。
トムヤムクンの種類
トムヤムには色々種類があるってことはお伝えしましたが、実はトムヤムクンの中でも種類があるんです。それは、『トムヤムクンナームコン』と、『トムヤムクンナームサーイ』の2種類。直訳するとナームコンは「濃い水」、ナームサーイは「澄んだ水」という意味です。タイに来る日本人の方はナームコンとナームサーイがあるのをご存知ない方が多いので説明する時に苦労しますとは、某レストランのコメント。店によってはナームコンを「こってり」、ナームサーイを「あっさり」なんて表現しているところも!? 『トムヤムクンナームコン』と、『トムヤムクンナームサーイ』その違いについて明らかにしていきます。

それでは、トムヤムクンナー ムコーンで使用する材料のご紹介です!

★ 海老 <br>
これがなきゃはじまりません。トムヤムクンの主役海老。

★ 海老
これがなきゃはじまりません。トムヤムクンの主役海老。

★ バイマクルー<br>日本だとこぶみかんの葉と言われています。柑橘系の香りが特徴

★ バイマクルー
日本だとこぶみかんの葉と言われています。柑橘系の香りが特徴

★ レモングラス<br>
その名前の通り、少しレモンに似た匂いがします。お香にもこの匂いが使われるほどいい匂いです。

★ レモングラス
その名前の通り、少しレモンに似た匂いがします。お香にもこの匂いが使われるほどいい匂いです。

★ カー<br>
生姜の一種です。日本では南姜といわれています。

★ カー
生姜の一種です。日本では南姜といわれています。

★ ライム汁<br>
ライムの絞り汁です。これが酸味の秘密!

★ ライム汁
ライムの絞り汁です。これが酸味の秘密!

★ ココナッツミルク(牛乳)<br>
ココナッツミルクや牛乳を入れることでまろやかに・・・。

★ ココナッツミルク(牛乳)
ココナッツミルクや牛乳を入れることでまろやかに・・・。

★ ホムデーン<br>紫色の玉ねぎです。小さくてかわいらしい。

★ ホムデーン
紫色の玉ねぎです。小さくてかわいらしい。

★ ナムプリックパオ<br>
チリインオイルとも言います。簡単に言うとチリペーストです。炒めた玉ねぎ・ニンニク・唐辛子・エシャロットなどに砂糖などの調味料を混ぜて作ります。

★ ナムプリックパオ
チリインオイルとも言います。簡単に言うとチリペーストです。炒めた玉ねぎ・ニンニク・唐辛子・エシャロットなどに砂糖などの調味料を混ぜて作ります。

★ ナンプラー<br>
タイの調味料。タイ料理にはかかせません。

★ ナンプラー
タイの調味料。タイ料理にはかかせません。

★ プリック<br>
唐辛子です。 これが辛味を引き出します。

★ プリック
唐辛子です。 これが辛味を引き出します。

★ ヘッドファーン <br>
日本ではふくろたけと呼ばれています。

★ ヘッドファーン
日本ではふくろたけと呼ばれています。

お店によって多少材料が異なりますが、このような材料から出来ています。日本では滅多に使わない調味料・野菜・ハーブ・スパイス達ですね。でも、こんな独特の材料をつかうからこそ、深みのある調和の取れた味が生み出せるのかもしれません。
■ミニ情報 トムヤムクンは抗がん性に優れている!?
ご紹介しているトムヤムクン。以前メディアに取り上げられたのを覚えていらっしゃる方もいるかもしれません。何と、このトムヤムクンは抗がん性に優れているんだとか。材料のカー(南姜)やバイマクルー(こぶみかんの葉)は生薬としても愛用されていて、抗酸化作用がベータカロチンよりも数十倍から百倍も効果があるそうです。また、レモングラスも消化器系の癌を引き起こす細菌の殺傷能力に優れているんだそうで、そのおかげ?なのか定かではありませんが、タイ人の消化器系の癌発症率は低いみたいです。このトムヤムクン、味のバランスだけではなくて栄養面でもバランスがいいんですね。

トムヤムクンナームサーイ
もうひとつのトムヤムクン、「トムヤムクンナームサーイ」。その名の通り、スープは唐辛子で多少赤みを帯びてはいますが澄んでいます。どうして同じトムヤムクンで違うのかというと・・・、まずは材料をごらんください。
あれ!?材料がトムヤムクンナームコンより少ない?
そうなんです。このトムヤムクンナームサーイでは、牛乳・ココナッツミルク・ナムプリックパオを使わないんです。だから、濃い色が出なかったんですね。秘密は使う材料にありました。味のほうは、ナームコンのようなココナッツミルク・牛乳に引き出されるマイルドさはありませんが、酸味と辛味が素直に伝わってきてさっぱり感があります。なによりとってもヘルシーですね。純粋に酸味と辛味を味わいたい方にはこちらの方がお勧めです。
■ミニ情報その2 トムヤムクンはダイエットに効果的!?
トムヤムクンには、その辛さ故に脂肪燃焼効果や、新陳代謝を促進する効果があると言われています。また、酸味には低インシュリン効果なるものがあるようで、これもダイエットに効果的なんだそう。ただ、タイ人曰く「トムヤムクンナームコンじゃ駄目だよ~」とのこと。ココナッツや牛乳などの入っていないトムヤムクンナームサーイじゃないとあまり効果は期待できなさそう。トムヤムクンナームコンをたくさん食べて逆効果!?ってこともあるかもしれないのでご注意を!

★★ トムヤムクンナームサーイが出来るまで ★★

1.チキンスープを用意し、火をかけます。
1.チキンスープを用意し、火をかけます。

1.チキンスープを用意し、火をかけます。

2.カー・ヘッドファーン・レモングラス・バイマクルー
プリック・ホムデーンを入れて煮立たせます。
2.カー・ヘッドファーン・レモングラス・バイマクルー
プリック・ホムデーンを入れて煮立たせます。
2.カー・ヘッドファーン・レモングラス・バイマクルー
プリック・ホムデーンを入れて煮立たせます。
2.カー・ヘッドファーン・レモングラス・バイマクルー
プリック・ホムデーンを入れて煮立たせます。

2.カー・ヘッドファーン・レモングラス・バイマクルー プリック・ホムデーンを入れて煮立たせます。

3.海老を入れて赤くなるまで煮ます
3.海老を入れて赤くなるまで煮ます

3.海老を入れて赤くなるまで煮ます

4.レモン汁・ナンプラーなどの調味料を入れて味を調えます。
4.レモン汁・ナンプラーなどの調味料を入れて味を調えます。

4.レモン汁・ナンプラーなどの調味料を入れて味を調えます。

5.さらにひと煮たちさせたら、器に盛って出来上がりです。
5.さらにひと煮たちさせたら、器に盛って出来上がりです。

5.さらにひと煮たちさせたら、器に盛って出来上がりです。

トムヤムクンはいかがでしたでしょうか。
美味しくて体にいいとなればもう食べるしかないですよね。
タイに来る際はナビをチェックしてトムヤムクンを食べてみてください。
その時は「ナームコン」と「ナームサーイ」の食べ比べもお忘れなく!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-01-26

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