フカヒレ

フカヒレ


その希少価値と豊かな風味から、干しアワビ、ツバメの巣と並んで、中華料理の三大最高級食材とされていることで有名なフカヒレ。
フカヒレの原料である鮫は、何と4億年以上前から、ほとんど進化せずに生きてきた珍しい生物なのです。その秘密は、鮫が他の生物に比べて強力な免疫機能を持っていたから。

フカヒレ効果のなかでも特に広く知られているのは、天然の保湿成分であり美肌効果のあるコラーゲンを多く含んでいる点。コラーゲンは、豚や鶏の軟骨にも含まれていますが、海洋性のフカヒレコラーゲンは、より高い保湿力を持っているのだとか。
フカヒレは、鮫の持つその免疫機能を体に取り込むための、古代中国人の知恵の結晶なのです。
フカヒレの、あのこりこりとした独特の食感は、鮫のひれを時間をかけてじっくり乾燥させていく段階で、ゼラチン質がぎゅっと引き締められて生みだされます。

食し方は姿煮やフカヒレスープが一般的ですが、基本的にフカヒレ自体に味はないので、フカヒレを調理し味わう際には、スープが命。
奥歯でぎゅっと噛みしめると、こりこりとした歯ざわりの裏からしみ出す、濃厚なスープ。美味しさと健康を究極に追い求めたその味わいが、医食同源の中華料理4千年の歴史の深みを物語っています。

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記事登録日:2005-08-17

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