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ふんわり、シックなバンコク発の新ブランド

サワディー カー! バンコクナビです。
プラトゥーナム市場を中心としたエリアには世界中からバイヤーがやって来る「服飾専門店エリア」であることは皆さんご存知の通り。
タイ国内においてもローカルのバイヤーが仕入れたものをバンコク都内はもとより地方の屋台や市場をはじめセレクトショップまで運んだり、ショップのオーナーが自分で買い付けに来たりと、日々盛んな経済活動が繰り広げられています。

ここ数年、プラチナム・ファッションモール、プラトゥーナム・センターなど大型のファッションセンタータイプのお店も増え、個人の買い物客でもエアコンの効いた涼しい館内でノンビリ買い物できるようにもなってきました。
これらのモール内のお店に数多く点在するのは個人経営のテナント。バンコクにはファッションデザインで立身出世、一攫千金を狙う若いデザイナーが数多くいて、日本と違い屋台や市場に自分の店を簡単にオープンできることもあり、様々なコンセプトやデザインが街にあふれ今の活気を形作っています。
右がアナンさん

右がアナンさん

また、タイ経済の発展に伴い海外でデザインを学ぶ人やタイの「Alliance Française(フランスの文化交流機関)」などでファッションを学ぶ人も多くなり、「FlyNow」のように日増しに評価の高まるブランドも増えています。
このように現在のタイのファッション業界はますます群雄割拠の様相を呈してきました。
今日紹介するアナン・ソースタームさんもそんな熱いタイのファッションシーンに身を置く一人。
2007年に「クロスカルチャー・プロジェクト」のプロジェクトマネージャとして、日本・フランス、マダガスカルなどからデザイナーを集めたイベントをバンコクで開催した経験の持ち主。バンコクのメディアで大きく取り上げられました。
2007年の「クロスカルチャープロジェクト」のカーテンコールの様子

2007年の「クロスカルチャープロジェクト」のカーテンコールの様子

メトロファッションデパート

メトロファッションデパート

その後の動向にタイのファッション界は大いに注目していましたが、2009年4月の初めに自分のブランド「モワ・アナン」を立ち上げその旗艦店をペッブリー通りのプラトゥーナムから少しだけ離れたメトロファッションデパートの1階にオープンさせました。
シンプルな店内の様子 シンプルな店内の様子 シンプルな店内の様子

シンプルな店内の様子

店内はコンクリートの内壁がむき出しの無骨な内装ですが、それが対照的にアナンさんのデザインを引き立てます。タイシルクをこよなく愛するアナンさんのデザインの特徴は「洗練された流れるような滑らかさ」。タイの伝統的な様式を意識しつつ現代のトレンドもしっかり押さえたまさに“ミックスカルチャー”、その多くのデザインはゆったりと着こなせ、若い人には大人の雰囲気を、妙齢な方々には若々しさを与えてくれます。中でも厳選したタイシルクを使ったアイテムは、身体を“ふんわり”と包み込み、見た目も手触り、肌触りもなめらかです。タイの強い日差しに照らされて刻一刻と表情を変えるその雰囲気もセクシーで思わず目を惹くデザインです。
オープニングイベントでは店内でのファッションショーやプレス発表会などが行われました。 オープニングイベントでは店内でのファッションショーやプレス発表会などが行われました。

オープニングイベントでは店内でのファッションショーやプレス発表会などが行われました。


ターゲットは20代中盤以降のしっとり落ち着きたい女性たちですが、ピッタリとフィットしたデザインを好むタイの多くの若者達に対するカウンターカルチャーともいうべき骨太なポリシーが受けてか20代前半の女性からの人気も上々だそうです。

今後の展開に期待

立ち上げ直後ということもあり、まずは知名度や露出を高めたいとの考えで、コットンを使用したワンピースなどは一着350バーツ~と、かなりリーズナブルな値段設定です。しかし、それぞれの素材は国内はもとより海外からの素材も含め、ご自分の目で選んだ素材のみを使うという気合の入れようです。

タイシルクを使ったデザインは1200バーツ~と多少値は張りますが、日本円で3000円強と思えば、かなりのお値打ち価格と言えると思います。
ちょっとしたお出かけ着として「今日はアジアンテイストで攻めてみようかな~」という気分の時に、奇抜にならず落ち着いたスタイルを目指すのにピッタリなバンコク発の新ブランド「Moi Anan」のご紹介でした。

以上、バンコクナビがお伝えしました。

記事登録日:2009-05-07

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2009-05-07

利用日
女性 男性