【チャイナタウン】美味しい食堂巡り

魅惑の街チャイナタウン!そこで見つけた隠れた名店をご紹介!

チャイナタウン[ヤワラー]
サワッディーカー!バンコクナビです。普段タイ人が食べてる美味しいものを探してバンコク食べ歩き中のナビ。「美味いものが食べたければチャイナタウンを目指せ!」という先代賢者の教えに従って、チャイナタウンへと辿り着きました。今回は中華街に舞台を移して、大衆食の王道を目指します。
タイ人の間でチャイナタウンは、中心を貫く「ヤワラー通り」の名前をそのまま取って、通称『ヤワラー』と呼ばれています。

1.『ナーイレックウワン』 【クワイチャップ】巻き麺

クワイチャップとは、くるくると巻かれた麺がスープの中で泳ぐ、中国発祥の麺料理。
中華街の一角に、一番人気のクワイチャップの店があるそうな。ならばいざ行かん、と鼻息荒く店を探し回るナビ。
その店は、ヤワラーの中でも一番の屋台密集地にありました。
ナビが行ったのは夕方5時、開店を待ちわびていた人たちによって、早くも熾烈な席取り合戦が繰り広げられていました。
何とか席を確保し、「クワイチャップ・トゥクヤーン(全種類)」を注文するナビ。
うず高く積まれたお椀が、客の多さを物語っています。
何と言っても麺
クワイチャップはナビも好きで、普段からよく食べます。しかしよくあるクワイチャップは、麺の丸まってる部分がくっついて、べちょっとしてしまっていて残念!
でもここは違う!麺の重なったところがきちんと層になっていて、コシがあるある!素晴らしいアル~!
ワタシ感動したアルよ~!と勢い付いたナビ子、茹でる前の麺も見せてもらいました。
内臓も、きちんと下処理されているので、透明なスープを濁すことなく、もちろん臭みもありません。
ムーゴーップ(豚の脂身を揚げたもの)も、赤身がほどよく残っていて脂っこくなく、クリアなスープとよく合います。
ここ『ナーイレックウワン』のクワイチャップはスープに特徴があります。クワイチャップというと豚の血を入れた黒っぽいスープのところが多いのですが、ここは、あっさり豚骨スープ。そのスープに、ひとくち口に含んだ時点で「!」と思うほど、胡椒をぴりりと利かせていました。
待っているお客さん達の、「長居は無用!」という無言のプレッシャーによって、食べ終わると速やかにその場を去るナビ。わずか5分間の取材時間でしたが、胡椒が利いたクワイチャップの味は、いつまでも舌の上に残っていました。料金は、並が30バーツ、大盛りが40バーツです。

営業時間 17:00?00:00
休業日  月曜日(年始・ソンクラーン時期は要確認)

2.『へーグングング』 【ホイジョー】エビ(カニ)の湯葉包み揚げ

先ほどご紹介したクワイチャップのお店の目と鼻の先にあるのが、こちら【ホイジョー】を売るお店。【ホイジョー】とは、エビ(カニ)シュウマイの具を、湯葉で包んで揚げたもの、と考えてください。
カニが大大大好きのナビ。どれくらい好きかというと、じゃんけんで迷ったときにはいつもチョキを出すほど笑。ここでもナビは、迷わずカニの【ホイジョー・プー】を注文しました。外はサクサク、中はふんわり。湯葉に封じ込めやれたカニの風味が、口いっぱいに広がります。これが甘辛いソースによく合って、ホイジョーを口もとに運ぶ手が止まらない!ナビは、カメラマンの「まだ食べるの!?」という視線をもろともせず、全部きれいに食べました。
ホイジョー(カニ) 50B
ホイジョー(エビ) 50B

営業時間 16:00?00:00
営業日  無休(年始・ソンクラーン時期は要確認)

■ 行き方
シーロムから方面からは、ロビンソンデパートの隣のパンパシフィックホテル前にあるバス乗り場から、507番もしくは4番のバスに乗って、車掌さんに「ヤワラー」と伝えてください。チャイナタウンに入れば、金を商う店の多さと漢字の看板の洪水に、自然にそうと分かります。
サイアムからの場合は、BTSの2番出口の階段を下りた付近にあるバス停から、73番のバスに乗ってください。
ヤワラー通りの、23番路地が、屋台密集地となっています。
クワイチャップの『ナーイレックウワン』は最も路地の入り口に近いあたりにあります。その奥にあるのが、ホイジョーの『へーグングング』、路地の右手奥にあるセブンイレブンが目印です。

3.『サラパオ・チャイナタウン』 【サラパオ】中華まん

適度に膨れたお腹を抱えて、ぶらぶら中華街を散策するナビの目がきらり☆と光った。だって見つけてしまったんです、蒸篭から湯気をたてて顔を覗かせる肉まんたちの姿を!!肉まんには目がないナビ、吸い寄せられるように蒸篭に近づき、声が勝手に全種類を注文していました。

【サラパオ・ムーサップ】豚まん
程よくジューシーで、具の分量もちょうど良いのですが、わりと淡白な味。あえていうなら、もう少し味付けが濃くても良かったかも。1個12バーツ。

【サラパオ・トゥァデーン】あんまん
茹でて潰した小豆を、そのまま詰められるだけ詰めたかのような密度と濃度は和菓子の“金つば”並み。持つとずっしりと来ます。甘さは控えめ。1個10バーツ。

【サラパオ・キーム】クリームまん
卵がふんだんに入っているのがよく分かる、やさしい味でした。1個10バーツ。

【サラパオ・】プレーン
これは干しブドウいり。干しブドウが入ってないのもあるそう。皮のみの勝負のため、外側は弾力があり、中はふんわりとしている皮の特徴がよく分かる。黒砂糖が入っているので、他のものより黒く、甘い。1個5バーツ。

【カノム・ジープ】シュウマイ
中身は、エビと豚のミックス。皮が厚めで、食べ応えがありました。1個3バーツ。

とにかく、皮がしっかりしていて、皮自体に甘みがあるのが特徴でした。訊けば、皮を作る粉の中に、サツマイモを練りこんでいて、それが自然な甘みとコシを引き出す秘密なのだとか。
可愛いメニュー
ナビが思わず「可愛い!」と声を上げた手書きのメニュー。これは、お客さん用ではなくお店の人用に、内側にかけられています。
常連さんの声
はしゃぐナビの脇をすり抜け、バイクで乗りつけた一人のお客さん。そのこなれた注文の仕方、店主さんとの固有名詞を使っての会話と、常連風を吹かせまくるお兄さんに、インタビューを敢行しました。
「近くに来ると、必ずここの肉まんを買うよ。とにかく、昔ながらの皮が美味しいんだ。どの中身が一番好きかって?そりゃ決めらんないなー。」
と、うれしそうに語るソムチャイさん(3?歳)に、肉まんを頬張っているショットを頼むと、「急いでるんだけどな~」と言いつつも、「これで肉まんのCMが作れるぜ」とばかりに、堂々の頬張りぶりを披露してくれました。ちなみにこの日彼が買ったのはプレーン味。バイクで颯爽と去っていく彼の背中を見送りながら、肉まん好きに悪い人はいない!と確信したナビでした。
営業時間 18:30?深夜02:00
休業日  月曜日

4.『ブアローイナムキン・チャイナタウン』 【ブアローイナムキン】ごま団子汁

肉まん屋さんの隣には、肉まん店主の娘さんが営む甘味屋さんがありました。
もう1品は、【ボーキア】。さまざまな具に、シロップと荒く砕いた氷をかけたものです。1杯20バーツ。10種類以上入った具を、一挙に紹介します!
まずは銀杏。クセがありますよね。ナビはちょっと苦手…。でも好きな人も多い。

まずは銀杏。クセがありますよね。ナビはちょっと苦手…。でも好きな人も多い。

漢方ゼリー【チャオクワイ】。インパクト大の見た目とは裏腹に、苦くも甘くもなく、要するに味がない。でも健康には良さそう。体を冷やす効果があるそう。

漢方ゼリー【チャオクワイ】。インパクト大の見た目とは裏腹に、苦くも甘くもなく、要するに味がない。でも健康には良さそう。体を冷やす効果があるそう。

濃厚な甘みと軽い酸味のカヌン(ジャックフルーツ)は、タイの氷菓子には欠かせない存在。

濃厚な甘みと軽い酸味のカヌン(ジャックフルーツ)は、タイの氷菓子には欠かせない存在。

サクサクとした歯ごたえのクワイ。ナビはこれ好き!

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ルークチャという植物から作る、ルークチットと呼ばれる透明なつるつるのかわいい子。固いグミゼリーのような弾力があります。

ルークチャという植物から作る、ルークチットと呼ばれる透明なつるつるのかわいい子。固いグミゼリーのような弾力があります。

右から、もち、大麦、ルークチット。もちが冷たいのに固くならないのは不思議!大麦も、香ばしく素朴な味を醸し出していました。

右から、もち、大麦、ルークチット。もちが冷たいのに固くならないのは不思議!大麦も、香ばしく素朴な味を醸し出していました。

寒天 「まぁ、つるんっといってください(寒天)」、「人生は甘くないよ(小豆)」、「いやいや、僕はスイートさ(サツマイモ)」。
寒天 「まぁ、つるんっといってください(寒天)」、「人生は甘くないよ(小豆)」、「いやいや、僕はスイートさ(サツマイモ)」。
寒天 「まぁ、つるんっといってください(寒天)」、「人生は甘くないよ(小豆)」、「いやいや、僕はスイートさ(サツマイモ)」。

寒天 「まぁ、つるんっといってください(寒天)」、「人生は甘くないよ(小豆)」、「いやいや、僕はスイートさ(サツマイモ)」。

乾燥ラムヤイをもどしたもの。紹興酒に漬けた干しブドウのような風味。

乾燥ラムヤイをもどしたもの。紹興酒に漬けた干しブドウのような風味。

以上、12種類。それぞれの具を単独で食べるもよし、組み合わせて食べるもよし、これでたった20バーツだなんて、嬉しすぎます!
【ブアローイナムキン】は、量によって30バーツ~50バーツ。銀杏シロップは、40バーツ。【ボーキア】は、小15バーツ、大20バーツ。それぞれ、温かいバージョンと冷たいバージョンがあります。
■ 場所
ドッガン・ヤワラートというデパートの前にあります。道路を隔てた向かいには、薬局[watsons]があります。
営業時間 18:30?深夜02:00
休業日  月曜日

5.『マンゴン・カーオ』 【バミー】(黄色い中華麺のラーメン)

さて最後は、肉まん屋さんとの世間話の中で、「あそこ美味しいらしいから行ってみたら?」と紹介された、バミーのお店。
店の名前『マンゴン・カーオ』は、[ホワイトドラゴン]という意味。凄い名前ですねー、と由来を聞くと、「ウチの味こそこの名にふさわしいから」と、自信ありげな返事が返ってきました。
縮れ麺が命
それではお手並み拝見、とばかりに、バミー・キアオ・ナーム(ワンタンラーメン・汁あり)を注文したナビ。豚骨スープに、チャーシューと、ワンタン(2個)が入っています。
見た目はごく普通のバミー…、と、おおっ!麺の縮れ具合が並じゃない!
この縮れ麺に、スープが絡むこと絡むこと…。茹でる前に、軽く麺を揉んでいたのが印象的でした。
ナビ直筆日本語メニュー
取材中に、お店の人から「日本語でメニューを書いて」と頼まれたナビ。聞けば、注文の仕方が分からず困る日本人が多いんだそう。
そういえば、さっきもお店を遠巻きに見ながら、もじもじしてる人がいたな。お役に立てるなら喜んで、と、逆依頼に応じるナビ。

最後に「日本人にメッセージを」とお願いすると、「日本のみなさーん、タイに来たら、ぜひ、世界で一番おいしいうちのバミーを食べに来て下さいねー!」と豪語、最後まで自信満々でした。
■ 場所
ヤワラーの19番路地の入り口にあります。前出の肉まん屋さんを左手に、まっすぐ進んで徒歩1分の距離です。
営業時間 08:00?20:30
休業日  月曜日

お店巡りが趣味で、バンコクのおいしいお店はかなり知っていると自負していたナビ。でも、今回の取材で、その土地の美味しいものは、やはり地元の人が一番よく知っているという基本に、素直に頷くことができました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-12-27

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