【今月のフルーツ】 バナナ編

バンコクナビ連載企画『今月のフルーツ』!記念すべき第一弾は、タイ人の心のふるさと、“バナナ”です!

サワッディーカー!バンコクナビです。
毎月、旬のフルーツにスポットライトを当てて、その種類や食べ方をポピュラーなものからディープなものまでご紹介していこうというこの企画、第一弾は、年中旬の『バナナ』です!
昔から、タイ人の生活とは切っても切り離せない関係にあるバナナ、その魅力にナビがぐっと迫ります。

バナナの旬は1年中。これを見かけると「もう○○の季節だなぁ」というのではなく、いつでもどこでも目にする、常備の安心フルーツです。

体への効能

繊維やビタミンを多く含むのに脂肪分の少ないバナナは、健康フルーツ。ブドウ糖や果糖、ショ糖など、消化吸収の速度がそれぞれ違う糖分を含んでいるので、腹持ちが良く、ダイエットにも効果的です。

種類

バナナはタイ語で『クルアイ』。バナナと一口に言っても、その種類にはさまざまなものがあります。

クルアイ・ホーム
まずはスタンダードな、バナナ・オブ・バナナ。“ホーム”とはタイ語で『香りが良い』という意味。長さは20センチ程度。日本人がバナナと聞いて思い浮かべるのはこの種類のバナナです。生食のほか、ケーキなどの加工用にも幅広く使われます。

クルアイ・ナームワー
クルワイ・ホームと並んで多く栽培されているのが、クルワイ・ナームワー。熟れる前のものを焼くと、渋みが甘みに変わります。

クルワイ・ニウムーナーン
『女性の指先』という優雅な名前の付いたこのバナナは、日本でいうモンキーバナナ。こどものおやつにぴったりです。

クルアイ・カイ
やや小さく、皮に黒い斑点があるのが特徴。身がいちばん黄色いのがこの種類です。主に生食されます。

クルアイ・ハクムック
一指し指ほどの長さの、こぶりなクルアイ・ハクムック。水分が多く、生食には向きません。皮ごと焼くと、とろーりクリーム状に。

クルアイ・ナーク
南部でしか栽培されていない珍しい種類です。皮に赤みがかかっているのはまだ熟してない証拠。黄色くなるのを待って、お供え物として用いるほか、生で食べることもあります。

“バナナ”という名前の蘭
これは、“バナナの木”という名前を持つ蘭の一種。名前の由来については諸説あるようですが、垂れ気味の花びらをバナナの房になぞらえたのではないかというのが有力説。この花をみてバナナに思い至るなんて、いかにタイ人とバナナが密接な関係にあるかがうかがい知れるというもの。色とりどりでキレイですね。
本物のバナナの花はこちら。スーパーのベジタブルコーナーで見つけることができます。そう、何とタイ人はバナナの花を食べちゃうんです。ぱりぱりした歯ごたえとかすかな苦味は、もやしやネギと並んで、パッタイ(タイ風焼きそば)に欠かせない付け合せの1つです。

食べ方

屋台編 - では食べ方をご紹介していきましょう。まずは、通りすがりにさっと買えてしまう屋台編。

シェイク
バナナとシロップ・氷をミキサーにかければ、ハイ、バナナシェイクのできあがり。取っ手の付いたビニールの袋に入れて持ち歩くのがタイ風です。1杯20バーツ程度。

焼きバナナ
これはタイの朝の定番。炭火でじっくりと焼くことによって、熟れていないバナナの渋みが甘みに変わるのはバナナマジック。種類によって、皮を剥いて焼く乾いたタイプと、皮のまま焼いて中がクリーム状になるタイプがあります。つぶした焼きバナナを、とろ~りココナッツシロップに付けて食べるのもおいしい。3個10バーツ程度。

フライ
タイの定番おやつ、フライドバナナです。バナナに衣を付けて揚げます。衣に混ぜられたごまの風味が香ばしい。お店によってカリカリだったり、ふわふわのフリッター風だったり。サツマイモのフライが一緒に売られていることが多いです。1袋20バーツ程度。

ロティ(薄焼きパンケーキ)
旅行者の間で人気なのがこの『ロティ』、薄焼きパンケーキにバナナを入れたもの。油とバターを落としたフライパンに生地を敷き、バナナを早業で薄切りにして落としていきます。四角く折りたたんで切れ目をいれ、コンデンスミルクやチョコレートソースなどをかけて、熱々をさぁどうぞ!パリパリの皮と、とろとろのバナナのコンビネーションにハマってしまうことうけあいです。20バーツ程度。

クルアイ・カイ・チュワム
クルアイ・カイのシロップ漬けです。こういった昔ながらのバナナ菓子も、年配のタイ人を中心に根強い人気です。1杯10バーツ。

カオトムマット
昔からあるバナナのお菓子をもう1品。バナナと黒豆を包んだもち米をココナッツミルクで蒸したもの。甘いココナッツミルクの風味にバナナの甘酸っぱさが効いています。6個20バーツ。

スーパー・コンビニ編 - 次は、スーパーやコンビニで買える、乾物系です。お土産にもGOOD。

バナナチップス
お土産の定番にもなっているのが、バナナチップス。ごくうすい香ばしいタイプから、厚めのサクっとしたタイプまでいろいろ。20バーツ~100バーツ程度
最近ではチョコレートでコーティングしたものや、のり味、緑茶味、ピザ味(!)などの変わり種も登場しました。1袋25バーツ。

ドライバナナ
ドライバナナです。バナナの風味が凝縮された濃厚な風味と、ねっとりとした歯ざわりは好き嫌いの分かれるところ。そのまま食べるより、ケーキの具にしたり、ヨーグルトに入れたりして食べるといいかも。ペースト状のものもあります。30~50バーツ程度

バナナケーキ
バナナスイーツの王道、バナナケーキ。当たり外れがほとんどないので、安心して食べられます。パウンド型やマフィン型、カップケーキ型など大きさもさまざま。7バーツ~

キャンディ
バナナを煮詰めて作ったキャンディもあります。20バーツ~

おすすめショップ

クルアイ・クルアイ - サイアムスクエアにあるバナナ専門スイーツのお店をご紹介します。黄色×白のタイルがかわいい、その名も『クルアイ(=バナナ)・クルアイ』
カウンターだけの小さなお店ながらも、夕方には学校帰りの学生さんで大盛況。

バナナワッフル 30バーツ
生地にバナナを混ぜ込んだ、バナナ風味のワッフル。焼き立てがシンプルな状態で出されるので、コンデンスミルク・チョコレートソース・ハチミツ・ストロベリーソースの4色のトッピングソースで、自分好みに可愛く仕上げてください。

バナナワンタン 30バーツ
ワンタンの皮で包んで揚げたバナナワンタン。揚げバナナも、このお店にかかればオシャレな仕上がりに。ぱりぱり×とろとろのコンビネーションは美味しさの普遍定義です。

チョコバナナ 1串12バーツ
シンプルイズベスト、なバナナとチョコの組み合わせ。冷えひえで出されたものを、チョコが溶け出さないうちにすかさずパリっとやるのが正解。

バナナオレオシェイク 35バーツ
ドリンクももちろんバナナで。バナナと、ココアクッキーオレオをミキサーにかけたバナナオレオシェイク。バナナの甘さと、オレオのほろ苦さが絶妙です。容器も可愛い!

いかがでしたか?バナナと共にあるといっても過言ではないタイ人の生活。タイのことが知りたければ、まずはバナナを食べることから始めてみるのもいいかも知れませんね!?
以上バンコクナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-11-29

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