【今月のフルーツ】ドラゴンフルーツ

ショッピングピンク色の刺激的な見た目とは裏腹の、繊細な味。塩分の排出を促すカリウムが豊富です。

サワッディーカー!バンコクナビです。
シリーズでお送りしている今月のフルーツ、今回はドラゴンフルーツをご紹介します。 濃いピンク色のきらびやかな色をしていることに加えて、うろこ状の皮を持っていることから、タイ語では「ゲーオマンコン」=“ドラゴンの宝石”という、まるで伝説上の果物であるかのような名前で親しまれています。 その皮を剥けばどんな果肉が登場するのか、味は?栄養は? “ドラゴンの宝石”の秘密にナビが迫ります!

◆ 基本知識
ドラゴンフルーツは別名ピタヤとも呼ばれていて、サボテン科の果物です。 とげとげした皮をしているのはサボテンの仲間だからなんですね。 熟れた状態で、大体手のひらに乗せたときに少しはみでるぐらいの大きさです。 タイでは1年中見ることができますが、強いて言えば暑期が旬なので、暑くなってくる今頃の時期に特に多く出回り始めます。 タイでは、1キロ(3~4個)で20バーツ(約70円)程度。

◆ 栄養素
ドラゴンフルーツに含まれる栄養素で注目なのは、カリウム。 体内塩分の排出を促すので、味の濃いタイ料理を食べたあとのデザートとしては理想的かも知れません。 食物繊維も豊富で、特に果肉に含まれるゴマ状の種が腸に働きかけて、便秘の解消が期待できるという効果もあります。

◎色当てクイズ
果肉には、白色のものと赤色のものがあるというドラゴンフルーツ。 では、実際に中身を見る前にクイズです! 右と左のドラゴンフルーツ、果肉はどっちが白でどっちが赤でしょうか? 大きさは大体同じですが、よく見ると右の方が皮のうろこ状の部分が多くて先が細長いですね。

■白い果肉
圧倒的に主流なのは、こちらの白い果肉のもの。 白色の果肉に黒いつぶつぶが混じっています。 切り方によっては、白にピンクのふちの組み合わせがかまぼこを彷彿とさせます。 味はほのかな甘味と酸味がありますが、きわめて淡白。 味も食感も、薄味のキウイといった感覚です。

■赤い果肉
皮の先がとがっていたほうが、赤い果肉のドラゴンフルーツ。 少数派であまり見かけません。 皮の色とほぼ同じ、強烈な赤みは「ベタシアニン」という色素によるもの。 服につくとまず落ちないので、食べる際には注意してください。 味は、白い果肉のものよりも甘みが強いですが、それでも薄味であることには変わりありません。

◎答え
というわけで、答えは左が白、右が赤の果肉でした~! タイでドラゴンフルーツを買う機会があれば、ぜひとも間違えずに選んでくださいね。

◆ 食べ方
ドラゴンフルーツは生で食べるのが一般的。 舌触りは少しつるんとしています。
スーパーではパック売りもあります。

スーパーではパック売りもあります。

1パック30バーツ前後。

1パック30バーツ前後。

赤い果肉に出会えるとラッキー。

赤い果肉に出会えるとラッキー。

◆ 育てる
複雑な見た目とは逆に、とっても栽培しやすいドラゴンフルーツ。
日当たりと水はけにさえ注意すれば、とくに肥料などをやる必要もありません。 かと思えば、夜中に花を咲かせるという繊細な一面もあります。
ただ、放っておくと10メートル程にもなる事があるので、狭い場所での栽培には向きません。

いかがでしたか?
ゴージャスな外見にコーティングされた、控えめでつつましい味の果肉。 強い日差しに照らされつつも穏やかさを失わないタイ人の気質に、どこかつながるように思いませんか? 以上、バンコクナビがお送りしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-03-13

ページTOPへ▲

その他の記事を見る