タイで健康管理・ケガ・トラブル

タイ旅行を思い切り楽しむために健康管理はしっかりと行いましょう。事故や盗難にも注意。もしものときはすぐに日本国大使館やツーリストポリスに連絡しましょう。

サワディーカップ、バンコクナビです。旅行中、病気や怪我のことはなるべく考えたくありませんが、意外とタイでは多いもの。健康管理はしっかりと行うことが大切です。特に到着した日は長旅の疲れもありますので、早めに休息をとるようにしましょう。

病院

体調が悪いと思ったら、我慢しないで周りの人にすぐ相談して、できれば病院に行くことをおすすめします。タイの医療の質は悪くありませんし、日本語のできるスタッフや、日本人スタッフ常駐の病院もあります。盲腸の場合は帰国の飛行機に乗せてもらえない場合がありますし、咳き込んだりしていると、日本に着いたときに空港で検疫所でチェックを受ける場合もあります。

■バンコクの病院
日本語対応可能なバンコクの病院のリスト。深夜だと、日本語ができる担当医や通訳が不在な場合もあります。

バンコク病院  
住所:2 Soi Soonvijai 7, New Petchaburi Rd., Bangkok, Thailand 10310
TEL:0-2310-3000、0-23103456(緊急コール)

プララーム9病院  
住所:99 Soi Praram 9, Huay Khwang, Bangkok, Thailand 10320
TEL:0-2202-9999(コールセンター)

バムルンラード病院
 
住所:33 Sukhumvit 3, Wattana, Bangkok 10110 Thailand
TEL:0-2667-1501(日本語直通)、0-2667-2999(緊急コール)


■プーケットの病院
プーケットでは日本人スタッフのいる病院はバンコクプーケット病院とプーケットインターナショナル病院の2軒しかなく、他は英語対応となります。日本人スタッフのいるリゾートホテルに滞在されている場合は日本人スタッフにも連絡してみましょう。メディカルサービスの受けられるホテルもあります。

バンコクプーケット病院
(日本人スタッフ常駐。基本的に8時~17時。英語可)
住所:2/1 Hongyok Utis Road, Samkong, Phuket 83000 Thailand
TEL:(076)254425

プーケットインターナショナル病院
(日本人スタッフ常駐。月曜~金曜:8時~17時。土曜:8時~12時。英語可)
住所:44 Chalermprakiat Ror 9 Rd Phuket 83000 Thailand
TEL:(076)249400、(076)210935(緊急コール)

ミッション・ホスピタル・プーケット
住所:4/1 Thepkrasattri Rd Phuket 83000 Thailand
TEL:(076)237220~06

パトン・ホスピタル
住所:Sawatdirak Road Patong Beach Phuket 83150 Thailand
TEL:(076)342633~4


「緊急コール」は取材時、病院に問い合わせ日本語対応できる電話番号を掲載しましたが、電話に出た人が日本語を話せるとは限らないので、『ジャパニーズ プリーズ』や『パーサー イ―プン』と言って日本語担当につないでもらいましょう(時間によっては日本語対応不可の場合あり)。

旅行に来る前に必ず海外旅行傷害疾病保険に加入することを強くおすすめします。

タイでは外国人が治療を受けるような病院の治療費は相当高額です。また旅行保険が無くても、帰国後、社会保険事務所で所定の手続きをすれば、歯科治療も含めて治療費の一部が返還される制度があります。ただし、歯科については書類が複雑なので、事前に社会保険事務所で書類を入手し、タイの医師に記入してもらう必要があります
(ただし保険適用の基準は、日本と同様なのでインプラントなどの治療は返還されません)。

事故

自動車などとの接触による怪我は海外旅行保険に加入していても「事故」扱いになるので、警察などの証明が必要です。特に道路を渡る際は十分注意すること。タイの人々とタイミングを合わせて一緒に渡るのが無難、もしくは必ず信号のあるところで、信号を守って渡りましょう(タイ人歩行者にとって信号はあってないようなものです)。

●事故をみつけたら
ツーリストポリス:1155 (英語・タイ語)
警察:191
消防署:199

●事故に遭ってしまったら
ツーリストポリス(バンコク):0-2668-7173 (日本語対応)
ツーリストポリス(プーケット):076-223-891 緊急:1155
在タイ日本国大使館:0-2207-8500、0-2696-3000

●紛失、盗難
在タイ日本国大使館:0-2207-8500、0-2696-3000
領事部 旅券証明、戸籍国籍、在外選挙班班:0-2207-8501、0-2696-3001
査証班:0-2207-8503、0-2696-3003
邦人援護班:0-2207-8502、0-2696-3002
大使館緊急連絡用:081-846-8265(携帯)
081-809-6074(携帯)

在タイ日本大使館住所
住所:177 Witthayu Road, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok 10330
窓口受付時間:午前:08:30~12:00 午後:13:30~18:00
最寄り駅:地下鉄ルンピニ駅3番出口より徒歩10分

クレジットカード紛失
AMEX:0-2273-0022
DINERS:0-2238-3660
JCB:0-2631-1940
VISA:001-800-441-3485(日本語フリーダイヤル)
MASTER:001-800-1148-870-663(フリーダイヤル)

市販薬

タイの市販の風邪薬等は強い成分が入っているので、服用の際には気をつけましょう。風邪薬は鼻水を止める成分が強い眠気をもよおすことがあります。また下痢止めも、うかつに飲むと、今度は何日も便秘になってしまう話をよく聞きます。
正露丸、クレオソートはタイでも入手可。また傷の手当をするマキロンのようなものはありませんが、アルコール消毒薬はいたるところで手に入ります。

飲料水

飲料水はセブンイレブンなどのコンビ二でペットボトル入りのものが簡単に手に入ります。半透明のボトルのものは質の悪い飲料水なので、タイ人も沸かして飲む人が多いようです。ホテルにも飲料水は常備されていますが、冷蔵庫(ミニバー)に入っているevianなどはけっこう高め。冷蔵庫に入っていない飲み水は無料です。
氷は観光客などが行くような店で出るものは一般的に言って安全ですが、心配な人は「マイ・アオ・ナームケン」といって、店員が氷を入れようとしたら拒否しましょう。
ただし、タイでは水から、コーラ、ビール、お菓子にいたるまで何にでも氷を入れてくるので、そのすべてを拒否するのはけっこう大変です。
タイ北部などでの湧き水は絶対飲んではなりません。寄生虫がいることが多く、タイでもよく問題になるほどです。

トラブル

在バンコクの日本大使館領事部に寄せられる事故、盗難、紛失の報告は年間500件以上にも登り、在外公館では一位の取り扱い数です。

外務省海外安全ホームページ(タイ)
http://www.pubanzen.mofa.go.jp/info/info4.asp?id=007#header

微笑みの国タイでは、どうしても他国より油断しがちになりますよね。親切な人が多い代わりに悪い人もいるのは事実なので、ハードルが低い(安全な国だ)と思って、気を緩めないようにしましょう。
パスポートは必ずどこへ行く時も携帯の義務があります。特に地方に行くときはバンコクのホテルなどに預けず必ず持ち歩くよう心がけましょう。パスポートを携帯していないこと自体、罪に問われることがあります(タイに居住するものは、旅行者も含めて身分を証明できるものを携帯する義務があります)。パスポートを紛失した場合は日本国大使館タイ国総領事部に届け出ましょう。

日本国大使館タイ国総領事部
TEL:0-2261-1618

ただし、金銭の紛失時、借金の申し込みなどは、ごく限られた額しかできないので、自分で解決方法を考えましょう。

日本国大使館領事部邦人保護担当 
TEL:0-2260-8502

トラブルに遭ったら
毎日のように日本人が金品を盗まれたり、賭博詐欺に遭ったりしているようです。騙すほうがもちろん悪いですが、被害に遭う人も油断していたケースが多いようです。現金は帰ってこないと思って無駄な努力や感情におぼれることなく、早く気分を切り替えること。そしてまずは最寄の警察かツーリストポリス(TEL 1155)に被害届を提出し、その足で、パスポートなどの被害は至急大使館に届けましょう。

緊急送金は?

銀行を通じての送金
以前は日本から身元を確認できれば、日本から日系各行のバンコク支店留め「パスポート送金」が受けられました。が、現在では不正送金等の問題があり、タイ国に正式な銀行口座を有していないと日本から送金が受けられません

WESTERN UNIONの窓口はバンコクの街中にいくつもあります

WESTERN UNIONの窓口はバンコクの街中にいくつもあります

WESTERN UNIONで送金
民間による送金会社"WESTERNUNION"というのもあり、これならばパスポートさえあればお金を受け取ることができます。日本にいるときから送金方法などを調べておくと便利です。

トラブルを避けるには

1.パスポート、帰りの航空券、キャッシュカード・クレジットカード、現金など分散して保管し、常に管理を怠らないようにしましょう。

2.現金は必要最小限にして、T/C(トラベラーチェック)を使用する(ただし、T/Cの再発行にも1週間程度かかる場合がある)。

3.こちらが話しかけていないのに、向こうから話しかけてくるものには従わない。はっきり断る。また、話に乗らない。特に地図を持っていると必ず旅行者と分かるので、話しかけられやすい。

4.日本から来る前にタイにいる知り合いを紹介してもらっておく。ただし、在タイの人に負担をかけないように気をつける。海外においてはすべて自分のことは自分でしなければならない、という自覚が必要である。

5.両替、チケット等の購入、選択には絶対他人を頼らない。すべての事柄において、自身で判断し購入する。

6.カバンに鍵を何重にもかける人がいるが、あまり意味がない。ますます貴重品が入っていると思われる。常に持ち歩くか信用できるところに預ける。また、ホテルのセーフティーボックスに預けていて貴重品がなくなる話も散見する。この場合、ホテルと交渉しても、警察に届けても、解決の糸口を探すのは難しいです。


トラブルは旅全体を悪い思い出にしてしまいます。タイのたびを楽しむためにもトラブルに遭わないように、事前にできることはやっておきましょう。以上、バンコクナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2014-05-01

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