タイ人を鼓舞し続けるカラバオの魅力とは【後編】

ライブの多くは深夜に!バンコクにはステージを備えたエンターテイメント施設がいっぱい

サワディーカー バンコクナビです。今回は彼らのライブ事情について紹介します。タイの人はどんな風にカラバオのライブを楽しんでいるのか。会場や行われる時間帯などについてお伝えします。日本と異なる事情からはタイの人の暮らしも見えてきます。またリーダーのエートの社会活動もご紹介しましょう。

ライブはこんな所でやっています。

ライブの会場となる場所や演奏時間帯をタイプ別に紹介します。
〈その1〉レストラン・パブ・ディスコなど。
時間は深夜。タイ特にバンコクには、レストランやパブ、ディスコなどと呼ばれるステージを併せ持つ店がたくさんあります。ライブの多くはこうした会場で行われます。多くは“通常のテーブルチャージ+飲食した分の料金”を支払います(まれに入場料必要な店もあり)。閉店は午前1時頃。その直前の23:00-01:00頃が彼らのステージとなります。深夜でありお酒も供されることから未成年は入場できません。入店時パスポート(コピー)の提示が必要な場合もあり。予約なしの場合、ライブ開始時間間際では既に満席のこともあります。
〈その2〉インパクトアリーナや大学講堂など。
夕方から夜。このように飲食を伴わない会場の場合、演奏は夕方から夜にかけて行われることが多いです。未成年も入場できます。チケットの販売はチケットマスターなどで行われることが多く、初めて行ってみようかという人には行きやすいライブだと思いますが、ライブの頻度としては少ない。
〈その3〉野外ライブの場合。
夕方から深夜。バンコク郊外や地方では野外広場やキャンプ場などにステージが組まれ、そこでライブをすることもあります。カオヤイやウタイタニの山中など。地方では県の季節祭に合わせたライブだったりします。時間は夜から深夜にかけて。移動トイレが付近に準備されます。ステージ設営スタッフが巨大なステージを設えますが、その馴れた仕事ぶりはさすがです。

スケジュールを知る手だて

タイ人が、どうしてその日その場所でライブがあるのを知っているのか。その理由は看板にあり!その店でのライブが決まると、店の前に看板や垂れ幕がドーンと掲げられます。タイ人はそれを見て知ることになります。あとは口コミ。タイ人に声をかけておくと、近くで看板を見たら知らせてくれるかも知れません。
また、タイチケットメジャーのHP http://www.thaiticketmajor.com/concert/ でチェックすることもできます(英語またはタイ語)。
店のHPをチェック。HPを持っている店は多くはありませんが、ライブの告知をそこでしています。ひとつふたつご紹介します。
タワンデーン”(タクシーにはロンビア・イェラマン・タワンデーンと言うと通じます)。
ラマ3店、ラムインター店、ランシット店などがあります。
http://www.tawandang.co.th/web_eng/Home.html

カントリープレイス
http://www.thaicountryplace.com/index.php など。

数か所に支店を持っている店もありますので、店名だけでなく次に続く地域名も確かめておきましょう。なお、カラバオに限らず『タイでは直前の日程変更・キャンセル等もあります』ので心にとめておきましょう。

タイの人の音楽の楽しみ方

タイのCDショップでは、新譜が出てもあっという間に姿を消します。慌てて取寄せを頼んでも手に入らないこともしばしば。あるミュージシャンを好きになり昔の曲を聴きたいと思っても、古いCDが見つかる可能性はとても低いです。いろんな意味で日本人とは生活スタイルが違うのでしょう。
タイの人にとって音楽を聴くというのは、レストランなどに出向いて友人家族と一緒にライブに接することを意味するのかもしれません。ある意味豊かな暮らしのようにも感じられます。ミュージシャンが目の前に並ぶと、これから始まるライブに期待がいっぱいでわくわくします。彼らのご機嫌やその日の調子も感じられて一体感も増します。行こうと思えばいつでも行ける(会場がいっぱい!)。これがバンコクの音楽・ライブ事情と言ったところでしょうか。
会場となる施設の多くはBTSや地下鉄の駅から離れています。自家用車かタクシー利用が多くなるでしょう。タクシーの場合、誰かと一緒に行くのがいろんな面で安心かと思います。

こんな活動もしています

ミュージシャンとして活躍しているカラバオですが、個人的に社会活動(タンブン・チャリティー)を行っているメンバーが何人かいます。そのうち、エートは子供の日や母の日に近所の親子を招き食事を振るまったり楽しい催しを行ったりしています。彼のスタジオ周辺はイスラム教徒の多い地区なのです。ムスリム、仏教徒それぞれが家族と集い楽しみます。
エートも一緒に

エートも一緒に

食事のメニューも豊富

食事のメニューも豊富

出し物を楽しむ

出し物を楽しむ

メンバーのそっくりさん達の登場!

メンバーのそっくりさん達の登場!


前編後編と2回にわたりカラバオ情報をお伝えしてきました。彼らを通してタイの暮らしがいくらかでも見えてきたなら幸いです。バンドにはさらなる活躍を願って後編を終わりにしたいと思います。
以上バンコクナビがお伝えしました。
 

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-01-18

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