ボートに乗ってノンタブリ旧庁舎を見に行こう

快速ボートでタイ国家遺産とも言われる美しい建物と博物館を見学

サトーン船着場から

サワディーカー バンコクナビです。ノンタブリ旧庁舎の美しい建物をご紹介したいと思います。バンコクから陸路でも行くことができますが、今回はチャオプラヤー・エクスプレスボートで川の眺めも楽しみながら行ってみたいと思います。タイ在住だけれどまだ行ったことがないという方、またタイ観光は何度かしていて有名な所は見てしまった、今度はそれとは一味違う所を訪れたい、という方にお勧めです。BTSサパーンタクシン駅から近いサトーン船着場からの出発です。ボートには旗が掲げられていて、オレンジの旗のボートは全ての船着場に停泊するタイプで料金は13Bです。他にイエロー(18 /27B)やグリーン(12~30B)の旗もあり、これらはいわば準急や急行といったところです。チケットは乗車前に購入しても乗船後に車掌さんに払ってもどちらでも構いません。ボートは朝6時頃から夕方8時頃まで運行しています。

チャオプラヤー・エクスプレスボートで約1時間

船着場で待つこと数分、やって来たオレンジの旗のボートに乗り込みノンタブリまで約1時間の旅に出発です。有名ホテルや寺院・教会などを岸辺に眺め、各種ボートの行き交いや水上家屋の暮らしなどを見つめながら進んでいきます。

ノンタブリに到着

そろそろ1時間たとうかという頃、右手に由緒ありそうな建物が見えてきました。これが目指す旧庁舎の建物です、いよいよノンタブリに到着です。ノンタブリといえばバンコクに隣接し、ドリアンを始めとする果物の産地としてその名を知られています。またクレット島の壺など焼物も有名です。それでは船を降りて旧庁舎に向かってみましょう。

ボートを降りると街燈が目につきますが、よく見るとノンタブリ名物ドリアンがぶら下がっています。それにしても見ればみるほど本物そっくりですね。川遊びの子供たちを眺めていたら飛び込み台まであって驚きました。川辺の子供たちはたっぷり川を楽しんでいるようです。
船着場の正面には時計台が、そしてその右に見えるのが旧庁舎の建物の一部です。さっそくそちらへ向かってみましょう。

旧庁舎の一部がミュージアムとしてオープン

建物の正面付近に近づいてみますと“MUSEUN OF NONTHABURI”の案内板が出ています。係の人に訪ねてみたところ、建物の一部をミュージアムとしてオープンして5カ月たつとのことでした。老朽化した建物の保存を望む声が出ていることは聞いていましたが、どうやら保存計画がスタートしていたようです。展示室の入口でノートに名前を書き、絵ハガキ・建物のパンフレット(タイ語)・ノンタブリのパンフレット(英語)をいただいて中に入ります。入場は無料です。
展示室は1階と2階にあり、室内は撮影できません。まだ新しいせいもありますが洗練されたきれいな展示室でした。ノンタブリの歴史や、ドリアンを初めとした果物などの特産品、クレット島の焼物の制作過程や品物の展示などが主です。昔の水差しやケトルなどの暖かみのある色あいは心和むものがあります。

美しいチーク材建築

ミュージアムを出て建物全体を見てみることにしましょう。旧庁舎の建物はこの写真の正面部分だけではなく、裏側に回廊のように続いています。ナビが訪問した時「整えられていないけれど向こうの建物内にはいってもいいよ」と言われ、そちらの廊下も歩いてみました。さすがに細部を見ると長い年月による傷みが見受けられ、時の流れを感じないではいられません。
ミュージアムの隣の棟は、一室がロイヤルファミリーの絵や写真の展示室となっていました。入口にあった昔の写真は、ここが庁舎として使われる前、法務省の学校として建てられた当時の貴重な写真でした。「建設当時、近所の家の人も板をかついで来て手伝い、水はそこのチャオプラヤー川からひいてきたそうです。とても大がかりな工事だったそうです。」そう係員が語っていましたが、見るからに多くの人出と年月が費やされたことは想像に難くありません。
建物は中庭を囲んで回廊のように広がっていますので、見た目も美しく丈夫でその上害虫にも強いというチーク材建築のすばらしさをたっぷり眺め味わってください。

保存活動が始まったことは喜ばしいことだと思います。ミュージアムや写真などの展示室部分は一層充実・拡大していくことでしょう。ミュージアムは現在無料ですがやがて有料になるかもしれませんね。もしそうなったとしてもそれが保存に役立つなら喜んで協力したいところです。

チャオプラヤー・エクスプレスボートでノンタブリ旧庁舎を訪れる旅、いかがでしたか。いわゆる観光地とはまた一味違ったタイの顔を楽しんでいただけたら幸いです。

以上バンコクナビがお伝えしました。

【基本情報】
住所(English): The Old Provincial Hall, Nonthaburi Pier(N30), Bang Kruai, Nonthaburi
住所(タイ語):ศาลากลางจังหวัดนนทบุรี (หลังเก่า) ,ท่าเรือนนทบุรี(N30), บางกรวย นนทบุรี
電話番号:02 589 5479
ミュージアム電話番号:02 589 0502 内線174-176, 081 874 6432, 086 983 1326
ミュージアム営業時間:火曜~金曜9:00-17:00 土日・祝日10:00-18:00
ミュージアム休業日:月曜日
駐車場:あり
日本語対応:なし
関連タグ:ノンタブリ観光

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-04-06

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