サワッディーカー、バンコクナビです。タイではようやく雨季が終わり、観光のベストシーズンと言われる乾季に突入します。いつもの11月と12月は、年末に向けてイベントが盛り沢山なのですが、今年のタイは違います。10月13日にラーマ9世・プミポン国王がご逝去され、タイは国を挙げた1年間の服喪期間の最中です。まだハッキリ決まっていないことも多いですが、どのイベントがキャンセルされるのかなども含めて、タイ・バンコクの11月・12月をご紹介していきます。
11月&12月のタイの天気予報
雨が少なく暑さも和らぎ、さわやかな天候が続く1年で最も過ごしやすい観光のベストシーズンです。チェンマイなどの北部やバンコクは、朝晩肌寒くなることもあるので長袖の上着は必須です。ただ、タイ南部の東海岸と西海岸(プーケットなど)は、逆にこの時期に雨量が増えるので、南のビーチリゾートへの旅行を計画中の方は要注意です。以下は、11月の月間天気予報です。
【バンコ ク(タイ中部)】
最高気温: 31 - 33℃
最低気温: 22 - 24℃
平均湿度: 70 - 80%
平均降水量: 30 -50 mm
降水日数: 3-5日
服喪期間中のタイ
タイは今、70年の長きに亘ってタイ国民に愛されたプミポン国王のご逝去に伴い、服喪期間に入っています。政府は1年間の服喪期間を宣言し、商業活動などは通常通りに行うようと呼び掛けています。とはいえ、国王を愛するあまり国民側が自粛するケースもあるので、何が通常通りで何が通常通りではないのかなど、現時点で分かる範囲でまとめてみました。
観光スポット通常通りオープンしていますが、国葬の会場となるワットプラケオ(エメラルド寺院)と王宮には入場観光が出来ません。11月1日には入場を再開するというアナウンスがありましたが、何があるか分からないので、観光日を決めたら事前に確認した方がいいと思います。また、伝統行事などのイベントは予定どおり開催されるケースが多いようですが、プミポン国王を偲ぶ内容に変更される可能性があります。
娯楽施設エンターテイメント性のある大音量での演奏やパフォーマンスなどのイベントは当面自粛されているようです。ナイトクラブやバーなどでも、大音量の音楽など派手な営業は自粛している所もあるようです。酒類は変わらず、仏教関連の祝祭日を除いて提供されています(酒類の販売も通常通り11時~14時、17時~24時であれば購入可能です)。
ショッピング系ショッピングモールやレストランなどは通常通り営業しています。ただ、チェンマイのナイトマーケットは当面中止されています。
イベント系ご逝去日から一か月の間に予定されていたエンターテイメント性のあるイベントは大半がキャンセルか延期されています。分かっている範囲では、以下が決定されました。
▼「チェンマイのイーペン祭り(ロイクラトーン)」→エンタメ要素を排して11月12日(土)~15日(火)に予定通り開催
▼「スコータイのライト&サウンドショー」(11月10日~14日)→中止
▼「第14回世界フィルムフェスティバル」(11月)→来年1月に延期
渋滞や交通規制タイ全土から追悼のためにワットプラケオに訪れるタイ人が多くいます。そのため、予想外の渋滞が発生することもあります。また、ワットプラケオやその周辺で追悼の催しなどがある場合は、周辺で交通規制が敷かれる可能性もあります。
クリスマスのイルミネーション大型ショッピングセンターの前で毎年繰り広げられる恒例のド派手のクリスマスイルミネーションは、この時期の風物詩です。が、今年も例年通り開催されるのかまだ分かりません。詳細が発表され次第、バンコクナビでお伝えしますね。
11月・12月の注意点:黒い服を忘れずに
タイ国民のほとんどが、弔意を示すために黒(または白)色の服を着ています。もちろん強制ではありませんが、プミポン国王への弔意が心の大きな部分を占めているタイ人も多いので、旅行者の皆さんも外出時には黒色か暗めの色の服を着るよう配慮した方がいいと思います。黒い服がない場合は、街のあちこちで追悼の意を表す黒いリボンを無料で配っているので、そちらを服にピンで付けてもいいと思います。
プミポン国王がご逝去され、タイ国民の誰も経験したことのない時が流れています。それでも、心優しいタイ人と美しいビーチや荘厳な観光地などは変わりません。これまで通り、旅行者の皆さんを温かく迎えてくれるはずです。以上、バンコクナビでした!