ロイヤル インディア

Royal India Restaurantรอยัล อินเดีย

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チャオプラヤー川はインダス川に通ず!タイで味わう本格インド料理で、気分はインドの王様マハラジャ!

ナマステー!もといサワッディーカー!バンコクナビです。
世の流れと逆行するナビの中では、現在空前のインドブーム。DVDを買いに行っても、流やりの韓国映画に手を伸ばす友達を尻目に、見どころ満載の濃い~顔をした役者さんが歌って踊るインド映画コーナーへ直行、それを観ながら、見よう見まねでダンスに興じています。何せ、タイ風の挨拶であるワイ(合掌)をすべく合わせた両手を、左右に動かせばあら不思議、たちまちインドダンスに!そう、アジアの心はひとつ!というわけでナビは今回、バンコクからインドまで飛行機なら約3時間の距離をタクシーに乗り換えて、老舗のインド料理店『ロイヤル・インディア』に行ってきました。
● 場所はチャイナタウンの近く
『ロイヤル・インディア』はチャイナタウンの近くにあります。周辺に公共機関の駅はなく、タクシーか車で行くのが便利です。お店のあるチャクラペット通りは一方通行なので、一本隣のチャクラワット通りから入ってください。
「サンジャオ・ジャオメー・タップティム」という中華神社の前で車を降り、道路を渡った向かいの路地を入ると、右手に『ロイヤル・インディア』のドアが見えてきます。(駐車場は、神社の向かって左隣にあるATMデパートの脇です。)
実は、このあたり一帯は“パフラット”と呼ばれるインド人街。どうりですれ違う人たちのインド人率が高いわけです。
→パフラットぶらぶら歩きの詳しい記事はこちら
『ロイヤル』と銘打ちながら、タノン(大通り)ではなくソイ(路地)を入っていくのね、などと独りごちながらローカル度100パーセントの路地を進むナビでしたが、後でちらりとでもこんなことを思ったことを、心から前言撤回することになります。
● 店内はインド
入り口のドアに手をかけ、いざお店の中へ。「おじゃましまーす」ってヒンドゥー語で何て言うんだろう?そもそもインドにそんな習慣あるのかな?などと考えていると、グッドルッキングなご主人が出迎えてくれました。彼、パックプーンさんは、曾おじいさんの世代からタイに住む、タイ4世。タイ語・ヒンドゥー語・英語、そしていくつかのインド方言を操ります。タイ語でナビにお店やメニューの説明をしてくれる傍らで、インド人のお客さんとヒンドゥー語で談笑、かと思えば白人のお客さんに英語で対応と、マルチリンガルぶりを発揮していました。
全7テーブル、赤レンガ壁の飾り気のない店内を甘く見るなかれ、『ロイヤル・インディア』はタイで初めてオープンしたインド料理店。40年の歴史があり、カオサン通りとサイアムパラゴンデパートにも支店があるのです。
また、『ザ・ネイション』や『バンコクポスト』でも取り上げられ、英語ガイドブックの大御所『ロンリープラネット』に10年に渡って掲載され、TATLER社の『タイランド・ベストレストラン賞』に何度も輝いた、という経歴からも、『ロイヤル・インディア』の実力がうかがい知れます。

● インド料理あれこれ
インドの人たちは、牛を神様の乗り物をあがめるヒンドゥー教の教えに基づいて牛肉を、そして豚を穢れたものと考えるイスラム教の影響で豚肉を口にしません。そこで、料理に使われる主な具材は、『チキン』『マトン』『魚』『ベジタリアン』の4種類。
またインド料理は、大きく北部インド料理と南部インド料理に分かれます。ナビなんかが『インド料理』と聞いて反射的にパッと思い浮かべる、パン状の“ナン”や、クミンという香辛料で黄色い色をつけた“カレー(肉や野菜のスパイス煮)”は、北部の代表的料理。チーズやヨーグルト、“ギー”と呼ばれるバターなどの乳製品を使うのも北インド料理の特徴です。
一方南部料理はお米が主食となり、使う香辛料も北部とは違っておとなしめ、味付けはココナツミルクを多く使ったものが多いのだとか。
ここはやはり、パンチの効いた北インド料理を饗したいもの。『ロイヤル・インディア』には、パンジャブ料理といわれる北部インド料理が、ずらり100種類以上揃っています。特にスパイシーな料理のメニューには、とうがらしマーク(2段階)が付いているので、インド料理わかばマークの人でも、安心して注文できますよー。

● お味見

では、本場インドの味と香りを舌に乗せてみましょう。ちなみに「おいしい」はヒンドゥー語で、「アッチャー・カーナー」です。

◎ サモサ [SAMOSA] 2個25バーツ
インド人がおやつ代わりに食べるスナック、中にはスパイスで味付けされたジャガイモと豆が入っています。さくさくの皮に包まれたほくほくの中身をほお張るのは、世界共通の幸せ。
1口目は何もつけずに皮の食感とジャガイモの風味をシンプルに味わって、2口目は甘酸っぱい特製のタマリンドソースをたっぷり付けて味の変化を楽しむのが、ナビおすすめの食し方。

◎ パニール・ナン [PANEER NAN] 45バーツ
発酵させたパン生地を釜で焼いたもの。『ナンを見ればその店のレベルが分かる』と誰が言ったか、シンプルな分、職人さんの技量が出る品です。外側はふわっとしているのに、もちもちとした弾力があるのは、釜での直焼きならでは。中に入った細かいダイス状のカッテージチーズとハーブの香りが噛めば噛むほど味わいを増します。カレーにつけても勿論OKですが、そのまま食べても十分美味しい1品です。
ナンのパリエーションは他にも、[プレーンナン(25バーツ)]、[バターナン(30バーツ)]、[ジャガイモ入りのアルーナン(40バーツ)]、[オニオンナン(40バーツ)]、[ガーリックナン(40バーツ)]、[マトンビッツ入りのキーマナン(60バーツ)]など、全部で7種類です。発酵させない薄焼きパンのチャパティ(7バーツ)やライス(20バーツ)もあるのでお好みで。

◎ ローガン・ジョシュ [ROGHAN JOSH] 105バーツ
マトンを使ったカレーです。様々なスパイスとハーブが煮込まれて醸し出された深い味わいに、コクのあるマトンの風味が喧嘩することなく調和しています。ナンをつけて食べると、コシのあるナンの歯ごたえの奥で柔らかいマトンがほろりと崩れて…、思わずナビの顔も崩れて笑顔に。ちょっとスパイシーな後味が、すぐさま次の一口に向かわせます。
ちなみにこれはとうがらしマーク(1つ)付きの料理ですが、ナビジャッジでは、余程辛いものが苦手でない限り大丈夫です。

◎ チキンティカ・マサラ [CHICKEN TIKKA MASALA] 85バーツ
新メニューのこちらは、カレーの具に、ただのチキンではなくチキンティカを使ったもの。チキンティカとは、シェフ特製のスパイスミックスに漬け込んだチキンを釜で焼いたもの。それをさらにカレーで煮込んでいます。説明だけ聞くとなんだかとってもくどい料理のように聞こえますが、焙り焼きしているので鶏肉の余分な油が落ち、コクと香ばしさが増した味わいです。ナンにはさんで食べてもGOOD。

◎ アチャリ・チキン [ACHARI CHICKEN] 75バーツ
チキンを、さまざまなスパイスやガーリック、ヨーグルトに漬け込み、釜で焼いたもの。タンドリーチキンと作りかたは同じですが、よりスパイシーです。ミント+ヨーグルトの見た目も味も爽やかなソースで頂きます。ヨーグルトはとっても優秀、香辛料のスパイシーさを和らげる働きと、肉を柔らかくする働きの一人二役をこなします。
こちらは、とうがらしマーク(1つ)付き。辛いものが苦手な人は、タンドリーチキンを注文するのがベター。

◎ ノン・ベジタリアン・ターリー [NON-VEGETARIAN THALI] 210バーツ
いわゆる『ワンプレート・ディッシュ』、1皿の上にタンドリーチキン、チキンカレー、マトンカレー、サップジー(野菜料理)、ロティー2枚orナン1枚、プーラオライス(チャーハン)、ライター(キュウリとトウガラシ)が乗った盛りだくさんのセットです。[パパダム]という、ライスペーパーを揚げたおせんべい付き。これは日本料理でいうなら『定食』、色々なものを少しづつちょこちょこ食べたい日本人には嬉しいですね。ちなみに[ベジタリアン・ターリー(170バーツ)]では、チキン(マトン)のカレーがダール(黄色い豆のカレー)に変わります。
パパダムをぱりぱりと齧りながら、「どれから食べようかなぁ」とうれしく悩むナビ。タンドリーチキンは驚くほどジューシーだし、固めの豆腐のようなチーズ&チキンのあっさりめカレー、コクのマトンカレーは、ぱらぱらのチャーハンとナン、どちらにもよく合います。様々な香辛料に口の中で待ったがかかったら、サラダ感覚で食べる千切りキュウリ入りヨーグルトで舌をクリアにして再びトライ、食べ終わるころには、8種の品数以上の満足度を得られることを保障します!

◎ ラッシー [LASHI] 30バーツ
何を隠そう、インド旅行経験のあるナビ。滞在中、ナビが毎日1回は飲んでいたのがこれ、ヨーグルトドリンクのラッシーです。暑い国では熱く甘い飲み物を好むようになるといわれ、実際インド人はチャイと呼ばれる甘―いミルクティーをよく飲んでいましたが、ナビの喉の渇きを癒してくれるのは、やっぱり冷たいドリンク。インド独特の薄めのヨーグルトにクリームでコクをプラスし、多めの砂糖、少量の塩が入っているのがポイント。これを一口飲んで、旅の日々がフラッシュバックしたナビでした。
ちなみに『ロイヤル・インディア』で出されるチャイは砂糖が別で付いてくるので、甘さの程度を自分で調節することができます。

いかがでしたか?
タイに居ながらにしてインド気分を満喫したナビ。やはりその国を知るには、その国の食べ物をお腹に入れるのが一番の近道です。帰り道に目に入ったチャオプヤラー川の深い色を眺めながら、「この川は海を伝わって遥かインダス川にまで通じているんだよなぁ」と、酔ってもいないのになんだかスケールの大きな気持ちになったナビでした。

記事登録日:2006-11-03

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2006-11-03

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