ブリタラ

Buritaraบุรีธารา

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普段と違う、静かで落ち着いたチャオプラヤー川を堪能!

バンコクを貫きを悠々と流れる大河チャオプラヤー。
その川沿いにはレストランや高級ホテルが点在します。でも、そのエリアから少し離れているせいなのか日本人にはあまり知られていないオシャレで雰囲気抜群、料理も充実、さらに、タイ人の間では「とっておきのデートに行きたいレストラン」、「外国からのお客様の接待にはココ!」 と呼び声の高いオープンエアのリバーサイド・レストランが「BURI TARA」です。
バンコクの中心からは遠いと思って今まで敬遠したナビですが、今回思い切って紹介します。今までは、行き方が「ちょっと難しいか?」と思っていましたが、実は、この前ぷらっと前を通りかかった時にわかったんですが……以外に簡単。行き方から詳しく紹介しちゃいます。

アソークから真っ直ぐ行くだけ、意外に簡単。「ブリタラ」への行き方。

MRT スクンビット/BTSアソークの駅の目の前の通りを南下するだけ、ずっと1本道です。

目指すは「チャトチャック2 ラマ3世通り」。
あの有名なウィークエンドマーケットのラマ3世通り版を作ろうとしたところ、失敗に終わったのか?未だにテナントがまったく入っていない状態で、今やゴーストタウン化しています。
なので、「チャトチャックに2があるの?」、「ラマ3世通りにチャトチャック?」とタクシーの運転手でも知らない人が殆んどなので、ラマ3世通りのソイ30(の手前です)とだけ言って後は目印のところで、曲がってもらいましょう。
とにかく真っすぐです、3つ目の陸橋を登ると目の前に建設中のビル群が見えてきます。
通り過ぎた後、前方に見えていた大きな橋の下をくぐったら、ゆっくり走ってください。
最初の歩道橋を超えてすぐ、左側を注意してると「BANGKOK SQUARE」の入口があります。

目印はこちらの看板。「TA-LAT BANGKOK SQUARE PIER」。
ここを左折するとそこはもう敷地内。マーケットの予定地だった建物や駐車場のその1番奥にブリタラはあります。

ナビは平日の夕方4時半にアソークからタクシーに乗って、最初の陸橋で渋滞にはまりましたが、その後は混んでなくて、時間で10分、距離で8.9キロ、タクシー料金は89バーツでした。
意外に近いんですね。

鰤と鱈って?「ブリタラ」の名前の由来。

タイ人にはオシャレで有名でも、日本人の音感的に「ブリ」「タラ」って魚ですよね…。
実際日本人の間ではメールで「鰤鱈」と表記する人もチラホラ。

なぜ日本の魚の名前が付けられ「鰤・鱈」と呼ばれてるの? 川沿いだから?
ってやっぱりタイ語だったんです(当たり前か……)。

辞書によると

บุรี (ブリー)[N] city, town 

ธารา (タラー)[N] stream ; watercourse; flow; current

タイ語の古語を使って''小川の都'' ''清流都市''そんな意味。チャオプラヤー河の河畔に建つレストランにぴったりのオシャレな名前ですね。

数ある川沿いレストランの中でもブリタラがオススメな訳!

飛び石を渡りながら案内された川沿いのテラス席、夕方日が暮れる前には毎日満席になるそうですから、予約をおすすめします。
有名なホテルが立ち並ぶ、にぎやかなタクシン橋からチャルンクルン通り界隈のチャオプラヤー川沿いとは違い、この近辺はディーナークルーズの船もやって来ない長閑な風景。
「悠々と流れるチャオプラヤー川をぼーっと眺めていたら、突然大音響でピカピカの遊覧船がやってきて雰囲気ぶち壊し!」って事もないので、とっておきのデートや旅の締めくくりなどに、しっとり風情を味わいたい時は、数ある川沿いのレストランの中でも、こちらブリタラが絶対オススメ。

こういった川沿いのレストランは雰囲気を楽しむもの、料理は二の次のお店が多いですが、「ブリタラ」はさすが、観光客よりもタイ人に支持されるだけあって、味もちゃんとしてます。
料理の種類もタイ・西洋・和・中華とインターナショナル、タイと西洋料理のフュージョンなどメニュー数が豊富なので、どんな国の人にの嗜好にも柔軟に対応。かなり使えるお店です。

オシャレにかっこよく極めるためにも、注意です。

その外見から判断すると、第一印象はオシャレでツンツン気取ってるかと思いがち。でも実はのんびりゆっくりできて、川風が気持ちいいんですね。それで何事もチャラチャラ緩いのかと思ったら、厳しわ辛いわ。……って、ツライじゃなくてカライんです。え?

その理由はブリタラのタイ料理には「プリックキーヌー」と呼ばれる、タイの唐辛子の中でも1番小さい品種のくせに1番辛い唐辛子が多用されていて、料理の中に潜んでるんです。
しかも日本人のイメージで、赤いのを想像して用心してみても不意を撃たれて、緑色でやってきます。夜暗くなるとまったく気付かずに、1口かじったら火を噴く辛さなので、オーダーの時に言うか、明るい時間に食事するのが吉です。

料理の一部を紹介します。

カニのサラダのスモークサーモン巻き(350B)。

シンプルで軽いアペタイザーとして、楊枝でつまんでバルサミコソースでさっぱりいただきます。サーモンに巻かれて入っていたのは贅沢にも’’カニ肉のみ’’のマヨネーズマリネ。
(写真左手前)ベイクド・スカロップ にんにくバターソース(450B)。
ひと口では食べれないくらい大粒の、アメリカ産輸入ホタテ貝、表面にバターのソースが香ばしくからまり、ナイフで切ると中は半生の絶妙な火の通し具合。
おかげで、ホタテがとてもジューシー。食べ応えあります。

(写真右)チキンのパンダナス包み揚げ(280B)。
チキンのマリネをパンダナスの葉に包んで揚げることで、鶏肉に葉の香りが染み付き、中は柔らかく仕上がる、タイ料理の中でも、日本人の口に合う辛くない料理。
包まれた葉を剥がすだけで中から肉汁が凄い勢いで溢れ出てきました。辛くはないけど、少しカレーのような風味がジワリとして、少しタイを感じる、初心者にもやさしい1品です。
そして画面1番右に鎮座している本日の大ボス、(09)さっきまで目の前の河で泳いでいた(……ウソです)、プラーチョン(雷魚)の素揚げタイ風味ソースがけ(390B)
とにかく「どデカイ」。こんなに大きいの見たことないくらいの大柄な雷魚。
大味かというと全然で、蛇のような迫力ある外見からは想像もできない、繊細で淡白な上品な味。鮎や鯉などの川魚特有の泥臭さもありません。ただ、周りのソースに小さな唐辛子が隠れているので、要注意です。
卵を持ったカニが丸まま入った、タイ風ココナッツカレー(450バーツ)。
野菜を付けて食べるらしいのですが、そんなに味は濃くありません。
マイルドで辛くもなく……、と思ったら、この中にも爆弾入ってました。小さな唐辛子がそのまま入ってるので、気をつけてください。しかもカレー状のとろりとしたスープに埋もれていると、なかなか気付きにくい。
「いっその事コレは頼むのやめましょう」と、ここでアドバイスしちゃってもいいかも。
味も値段の割には微妙でした。

空が真っ赤に染まる頃、ブリタラの実力が見えてきます。

よくメナーム・チャオプラヤーと言いますよね?
''メナーム''とはタイ語で、川という意味。メーはお母さん、ナームは水。
微笑みの国の母なるチャオプラヤー河は、どおりでゆったりしていて何でも優しく許してくれる寛大な流れ。
そんな母なる河チャオプラヤーの向こう側に日が沈んでいく、川面は黄金色にキラキラと輝いて、西の空は朱色に染まっていく、旅情をかき立てる光景です。
夕日が沈み、太陽がその姿を完全に隠したその瞬間から、ブリタラの本領発揮です。
ここから刻一刻と変わる空の色、それを映すチャオプラヤー河とのコントラスト。
河畔でその情景に溶け込むように全てを受け止めるかのように凛と建つ、清流の名を冠げる都市'“BURI TARA”。
それはまるで何百年も掛けて歴史を刻んで来たかのような、自然な振る舞いで違和感がありません。
特に日没後、太陽が沈みきってるのにまだ残光が残る、“'世界が最も美しく見える時間帯”をマジックアワーと呼び、そのピークはわずか10分間と言われているんだそうです。
ここブリタラで過ごすその貴重な魔法の時間は、
「この都市の色使いや照明、デザインのすべては、この時間のために設計したんです」
と言わんばかりの調和はさすがです。
ぜひ自分の目でその情景を体験して欲しいので''ネタバレ''みたいで、本当は載せたくないのですが、少しだけ紹介しちゃいます。
ここ、バンコクナビのウェブサイト上で見た景色は内緒ですよ。ぜひあなたも1番大切な人を連れて行って驚かせてあげてください。
そんなきらびやかなトワイライトも一瞬で終わり辺りはすっかり暗くなると、ブリタラが1番活気に溢れる時間がやってきます。
河にかかる橋もライトアップされて、河にその残像を映し出し、テーブルの上に点けられたキャンドルライトの灯りのみで、ムード溢れる雰囲気で、思わずカクテルが進みます。
対岸にも河にも、余計な灯りやギラギラがないこともあって、より一層、優雅さを強調してくれます。これは他の川沿いレストランでは味わえないトコロですね。

最後におさらい、「ブリタラ」攻略必勝法~

.室内も広いスペースで、少し和テイストの内装もオシャレですが、せっかくだからココは川沿いのテラス席を押さえたいところ。
ナビが行った日は外は満席、室内は誰も座っていませんでした。
渋滞の心配があるので早めに来店、そうすれば川沿いのテラス席を確保できますよ。
明るいうちに食事をすれば、暗い中見えない辛い唐辛子を食べる心配も無く、後々やって来る、黄昏時や魔法の時間にも景色におもいっきり集中できます。
のんびり優雅に過ごせるので、最後はオリジナルのカクテルやお酒を飲みながら、夜景を楽しみ、今回の旅を振り返る。
ナビが教える、清流都市BURI TARA 完全攻略法です。
ぜひ1番大事な人と一緒に攻めてみてください。

以上、バンコクナビがお伝えしました。

記事登録日:2009-04-28

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2009-04-28

利用日
女性 男性