トートマンプラー

魚のすり身揚げ / ทอดมันปลา


『トート』は“揚げる”、『マン』は“練る”、『プラー』は“魚”、というわけで、『トートマンプラー』は、魚のすり身揚げのことです。このトートマンプラー、見た目は日本のさつま揚げとそっくりですが、中に唐辛子などの香辛料が入ってスパイシーなのが、さすがタイ料理です。

作り方は、まず中型の淡水魚をすり身にして塩を加えてねばりを出します。そこに唐辛子やナムプラー、バイマイクルーという、こぶみかんの葉を細かくしたものや、みじん切りのインゲンを混ぜてさらに練ります。ちなみにバイマイクルーは、柑橘系の酸味を出すためにトムヤムクンや各種タイカレーに、必ずといっていいほどよく使われているもので、タイ料理の要のハーブです。
そして最後に、楕円形に形を整えたタネを、つやつやとしたきつね色になるまでこんがりと揚げてできあがりです。ナムプラーが入っているため焦げやすいので、中温でじっくり揚げるのがコツです。
揚げたてのあつあつを、キュウリを混ぜた、酸っぱくて甘くて辛いタレにつけて、いただきま~す。トートマンプラー自体にもしっかりと下味がついているんですが、この『酸・甘・辛』三味一体のタレの複雑な風味が不思議と油分とよく合い、タレなしでは物足りないと感じてしまう程です。ビールに良く合うものの多いタイ料理の中でも、特にお酒との相性の良いのが、このトートマンプラー。そこが、この料理がみんなに愛される所以でもあります。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-08-17

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