2年ぶり、ミス・インターナショナルクイーンが復活!

10月31日の最終日に向けて、世界中からニューハーフが集結!

「バンコクの道行くタイ人を大別すると男性・女性・オカマ・オナベ」に大別されると誰かが言ったとか言わないとか……。大らかな国民性もあってか、性別が社会進出の足かせになることは他の国よりも少ない印象を受けます。
特にニューハーフ(オカマ)さんの社会への進出度は目を見張るものがあります。
(一般的な価値観としての)美醜を問わず、キャリアウーマンとして社会の第一線で活躍する方もいれば、芸能人として映画やTVで名を馳せる方もいます。また、観光立国タイの目玉「ニューハーフショー」の花形として日々、ステージで活躍する方もいます。
さて、斯様なニューハーフの方々が主役で、メディアからも大いに注目され、タイ政府観光庁も毎年プッシュする大イベントがあります。それが、ニューハーフ・コンテスト「ミス・ティファニー・ユニバース」と「ミス・インターナショナルクイーン」です。


主催するのは、パタヤに本拠地を置くタイ最大のオカマショー「ティファニーズ・ショー(TIFFANY’S SHOW)」。1974年にオープンし、現在では東南アジア最大、パタヤ観光では外せないとも言われる老舗です。
そのティファニーが主催する2つのミスコン、「ミス・ティファニー・ユニバース」と「ミス・インターナショナルクイーン」。
大いに注目されるのは「ミス・ティファニー・ユニバース」。出場資格は「タイ国籍を持つ18~26歳」と、とてもシンプル。毎年5月に開催され、決勝の模様は地上波で生放送され、1500万人がTV観戦すると言われるタイの一大イベントです。
2009年5月のミスティファニー・ユニバースの記者会見の様子 2009年5月のミスティファニー・ユニバースの記者会見の様子

2009年5月のミスティファニー・ユニバースの記者会見の様子

一方、「ミス・インターナショナルクイーン」は「TIFFANY’S SHOW」の30周年を記念して2004年に第1回目が開催され、今年が5回目(昨年は諸事情により開催されず)。
参加資格は18~36歳までの元男性で国籍は問われないのが「ミス・ティファニー・ユニバース」との大きな違いです。
今年は、15カ国(英、米、スペイン、日本、フィリピン、シンガポール、マレーシア、ドイツ、ネパールなど)から応募があり、予選を通過した25人が「ミス・インターナショナルクイーン」の栄誉を競います。
過去に「ミス・インターナショナルクイーン」タイ人女性。右端は生物学的にも本当の女性ですが、見れば見るほど混乱しそうです 過去に「ミス・インターナショナルクイーン」タイ人女性。右端は生物学的にも本当の女性ですが、見れば見るほど混乱しそうです 過去に「ミス・インターナショナルクイーン」タイ人女性。右端は生物学的にも本当の女性ですが、見れば見るほど混乱しそうです

過去に「ミス・インターナショナルクイーン」タイ人女性。右端は生物学的にも本当の女性ですが、見れば見るほど混乱しそうです

ミス・インターナショナルクイーン2009

タイ代表のお二人

タイ代表のお二人

2009年は10月26日に同コンテストのプロモーション・キャンペーンをスタートさせ、パタヤを中心に様々なイベントなどに登場、各国のお国柄を表現した色鮮やかなドレスや水着などで美と教養を競い、最終日の10月31日には「ミス・インターナショナルクイーン」が決定します。
ちなみに、2009年度タイの代表は二人。2008年のミス・ティファニー、ノーン(Kangsadarn Wongdusadeekul)さんと2009年のミス・ティファニー、ジャズ(Sorrawee Nattee)さん。

2009年の決勝は10月31日

10月1日にセントラルワールドで開催されたオープニングの記者会見には、歴代のインターナショナルクイーン、フィルム(Tanyarat Jirapatpakon:2007年)さんとポーイ(Treechada Petcharat:2004)さんが登場。2人とも「同賞の受賞によって将来が大きく開けて、とても感謝しています、今年の参加者にも頑張って欲しい」とコメントしました。
実際、歴代の「インターナショナル・クイーン」が口々に語るのは、タイにおけるニューハーフの一般社会での扱いに関することが多く、タイ以外の国からの参加者からは「社会にニューハーフが広く溶け込んでいるタイの社会が羨ましい」とのコメントも広く聞かれます。
フィルムさん(写真左)とポーイさん フィルムさん(写真左)とポーイさん

フィルムさん(写真左)とポーイさん


タイ政府観光庁(TAT)はじめ多くのスポンサーが協賛

タイ政府観光庁(TAT)はじめ多くのスポンサーが協賛

今回のコンテストも、タイ政府観光庁がバックアップする観光業の促進のほかに、タイのトランスジェンダーに対する取り組みや、性同一性障害に苦しむ人たちの人権に対する国際社会への問題提起、ホモセクシャル、バイセクシャルなど特殊と見られがちなコミュニティの一般社会へのアピールなど様々な目的を内包しています。また、今回の収益の一部はタイ王室が行うAIDS感染者への支援プロジェクトへの寄付も決まっています。
お堅い面もご紹介しましたが、実際のコンテストは笑いあり、感動ありで大いに盛り上がります。31日の最終日には、タイの衛星・ケーブル放送「TrueVision19」で生中継、その他の局でも随時放送される予定です。


お時間のある人は是非、訪れてみてください。
28日のセントラル・フェスティバル・パタヤでの「タレント・コンペティション」と31日の「最終コンテスト」のチケットは、http://www.missinternationalqueen.com/booking/seat_booking.htm
から予約可能です。

以上、バンコクナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-10-07

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