イサーン料理特集~タイ東北地方の郷土料理をご紹介

タイ東北地方、その名も“イサーン”の郷土料理『イサーン料理』を食べたい!

『イサーン料理』って知ってますか? 「イサーン」とはタイの東北地方のことを指し、『イサーン料理』とは東北地方の郷土料理のことをいいます。『イサーン料理』はタイの人々になじみ深く普段から食する料理です。 タイ料理を幅広くトライしたい方やリピーターの方に必見の『イサーン料理』です!!
イサーン地方(タイ東北地方)の料理『イサーン料理』は、タイ都市部よりも隣国ラオスのラオス料理に近いことも「ソムタム・ラオ(ラオス風ソムタム)」という料理名をとってもわかります。辛さがほかのタイ料理に比べて辛く、涙を流しながらその辛さを味わうのもよし、香りを味わうのも良し。『イサーン料理』には欠かせない「カオニアオ(=もち米)」に添えられる生野菜やハーブも特徴のひとつで、多少なりとも辛さを和らげてくれます。

イサーン料理の代表メニュー

タイ人の友人に「イサーン料理で有名なのは?」と質問したところ返ってきたのは「ソムタム・パラー(塩漬け蟹のパパイヤサラダ)」と「ラープ・ムー(豚のハーブ炒め)」でした。バンコクにいてもこれらのメニューはよく屋台にもあり特別珍しい料理でもないようです。それほど、タイの人々に『イサーン料理อีสาน』が浸透し人気があることがわかります。


その1 ソムタム・パラー

ソムタム好きでもちょっと引いてしまう独特の香りを醸し出す『ソムタム・パラー』はハマッたら毎日でも食べれそうなお味。反対に駄目だ・・・と思った方はもう一生食べないのではないでしょうか。ソムタム(=パパイヤサラダ)はタイでは「ソムタム・タイส้มตำไทย(=タイのパパイヤサラダ)」と「ソムタム・ラオส้มตำลาว(=ラオスのパパイヤサラダ)」と呼ばれ、『ソムタム・パラー』は「ソムタム・ラオ」の仲間ということです。「ソムタム・ラオス」には「ソムタム・タイ」には入れない『パラー(ปลาร้า))』を入れるのが特徴的です。この『パラー』がくせもので「イサーン料理」には欠かせない一品となっているわけです。色合いも全く違い「ソムタム・タイ」はパパイヤと野菜が混ざった白っぽい色、それが「ソムタム・ラオ」は茶色に染まった色で出てきます。茶色の色そのままに香りも凄まじく、その日は仕事がない休みの日に食べる人も多いほどです。そうまでしても食べたいと思わせる『ソムタム・パラー』です、気になりませんか??


上でご説明したように、大変インパクトの強い『ソムタム・パラー』ですが、辛さとニンニクのきつさ、香りにやられてしまう旅行者が多く発生します。できれば下記のタイ語を覚えておくことをオススメします!

辛くしないで!ไม่เผ็ด ⇒  『マイ・ペット!』
ニンニク少しで! ใส่กระเทียมนิดหน่อย ⇒ 『サイ・ガティアム・ニクノーイ』
ニンニク入れないで! ไม่ใส่กระเทียม ⇒ 『サイ・ガティアム・ニクノーイ』
パラー少しで! ใส่ปลาร้านิดหน่อย ⇒ 『サイ・パラー・ニクノーイ』

これくらいのタイ語があればソムタム屋さんでは十分でしょう。タイ語の発音が難しくて伝わらないときは作っている横であれこれ指差し会話をしてください!(意外と通じます)

その2 ラープ ลาบห 

隣国ラオスから来た『ラープ』はタイ東北部でも一般的なメニューです。カオニアオ(もち米)がいくらでも食べれてしまいそうなほど愛称の良い『ラープ』はハーブの香りの効いた、こちらも「イサーン料理」を代表するメニューです。ラープとはという意味で、ムーは豚です。豚のほかに牛やアヒル、鶏肉、魚などを使った『ラープ』もあります。好みに合わせて注文ができます。ハーブがすでに入っているけど、さらに生のハーブを加えて食べると最高!お酒のつまみにも抜群で『ラープ・ムー(豚のハーブ和え)』を口にほおばりながら、タイのビールを暑いタイの地でいただくのは最高の贅沢な気がしてくるほど。『ラープ・』はできれば出来立てを召し上がれれば一番おいしくてオススメです。


そのほかの『イサーン料理』

◎ネェーム -
タイ風の生ハムで豚肉を発酵させたもの。卵とオムレツにしたり、生で食べたりする酸っぱい変わったお味。もち米あまざあっているため見た目がなんだかグロリヤス・・・それでも食べたらおいしくてビックリ!

◎ムー・ヨーン - 
 一見食べ物でないような見た目の「ムー・ヨーン」ですが、子供から大人までタイ人には親しまれた味。外に行くのがめんどくさくて、ご飯と「ムー・ヨーン」にちょこっとメッキー(タイでいう醤油のような甘いソース)をかけて食べることもあるそうです。サンドウィッチの具にもされます。

◎サイクローク・イサーン - お米をふんだんに使用したソーセージで、夕方になると屋台が凄まじい煙の中で焼いています。味も辛かったり、すっごく酸っぱかったりといろいろですが、生のキャベツと愛称が抜群でお酒のつまみにもなります。

番外編

タイの東北地方では昆虫を調理した食べ物が多くあり、おやつ代わりに食べる人も多いほど。作物を育てる環境が悪かったそうで、昆虫も食の一部となっています。バンコクでもこれらの食材をみるのは決して珍しいことではなく屋台を見つけるとみんなおいしそうに食べています。昆虫にもいろいろ種類があり味付けも豊富で小腹が空いたときの非常食といえます。見つけたらほんの少し味見をしてみてはいかがでしょう?

バンコクで食べれる『イサーン料理』のあるお店!

バンコクで『イサーン料理』を食べることは難しいことではありません。『イサーン料理』と看板に載っていなくても、ほかのタイ料理にまざってメニューがのっています。もし、立ち寄った食堂や屋台で『イサーン料理』が食べたいときは・・・「アハーン・イサーン・ミー・マイカー?」と聞いてみてください。おススメのメニューを運んできてくれるでしょう!


いかかでしたか?タイの人々にも親しまれる『イサーン料理』はタイにきたら絶対食べるべきおすすめのタイ料理です。日本でタイ料理に慣れている方、新しい味に挑戦してみたい方はぜひ『イサーン料理』が集まる食堂や屋台を訪れてみてください! 以上、バンコクナビでした!!
関連タグ:イサーン料理

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-02-15

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