プラアーティット通りのお勧めカフェバー

プラアーティット通りに鈴なりに連なるお洒落なカフェバーから、ナビ選4軒をピックアップしてご紹介!

サワッディーカー、バンコクナビです。
あるときは落ち着けるカフェ、またあるときはおいしいレストラン、そしてまたあるときは雰囲気のあるバーと、いつ行っても誰と行っても、カメレオンのように変化してこちらの気分にあう場を提供してくれる、使えるお店。そんなお店がタウンハウスのように軒を連ねるのが、プラアーティット通り。ちいさな造りを生かし、内装やメニューに、オーナーの個性や趣味を充満させた、ちょっとしたコンセプトを持ったお店が、電線に留まったスズメのように並んでいます。
今回は、その中からナビが独断で選んだ4軒をピックアップして、まとめてご紹介します。
【プラアーティット通り】
今回ご紹介するプラアーティット通りがあるのは、バンコクの西側、チャオプラヤー川とバンランプー運河の分岐点のあたり。「プラアーティット」とはタイ語で“太陽”を意味します。
カオサンロードからもほど近く、歩いて行ける範囲です。その場合、警察がある側からチャクラポン通りを右へ右へと進んで「タンフアセン」デパートの前を通り過ぎ、サイアムコマーシャルバンクのある四つ角を左に曲がるとプラアーティット通りに入ります。
プラアーティット通りのランドマークが、この白い建物(黒く汚れていますが、定期的に真っ白に塗りなおされます)、プラスメン砦です。プラスメン砦のプラアーティット通りをはさんだ向かい側あたりに、お店が集中しています。
また、プラアーティット通りには船で行くこともできます。「プラアーティット[Phra Arthit]」船着場で降りてください。

■ JOY LUCK CLUB

はじめにご紹介するのは、ジョイラッククラブ。
オープン以来17年の歴史を持つここは、プラアーティットではじめてできたお店として知られています。店名を聞いて「あれ?『ジョイラッククラブ』って確か…?」と思った方、そう、ここは映画化もされたエイミー・タンのベストセラー小説「ジョイラッククラブ」で描かれた世界観がテーマ。移民として苦労しながらも明るさを失わない4人の中国人女性のたくましい生きざま、という小説のコンセプトをそのまま具現化するイメージで作ったお店なのだそう。
「人生よいことばかりではないけれど、いい面に焦点をあてていけば、誰の人生もそう悪いものではないはず。よいことに思いを巡らす時間と場所を提供できれば…」とは、オーナーのワニダーさん談。
1996年度のニュースウィーク社のベストバー賞を受賞した賞状も、無頓着に他のアイテムと同列で飾られています。カラフルタイルのキッチンはとってもキッチュ!
おもちゃ好きには天国!のようなこの空間。コンセプトは、東西文化の折衷ということですが、地図上の場所だけではなく世代も性別も超えて、訪れる人みんなが楽しめるような場所です。
【メニュー】
ジョイラッククラブには、なんとメニューがありません。料理は、英語の話せるワニダーさん自らが「今朝は何を食べたの?」「食べられないものはある?」などという会話のキャッチボールの中で自然に決まったものを作ってくれるのだそうです。
この日ナビのために用意してくれたメニューは、以下2品。〔オーシャンメディタレニアン(地中海)〕という名のカクテルは100バーツ、〔ヤムカナグンソットホイップクリーム(カイラン菜とエビのクリームサラダ)〕は90バーツでした。素材の持ち味を生かしたやさしい味付けは、かなり日本人好みです。

■ Hemlock

お次はヘムロック。お店の名前“ヘムロック(和名:ドクニンジン)”とは、古代ギリシャの哲学者ソクラテスが、自らが発した「悪法も法なり」という言葉のために敢えて命を絶つためにあおったといわれる毒薬。店名を単純に“ソクラテス”とせずに“ヘムロック”としたところに、オーナーの思慮深さを感じます。名前とは裏腹に、メニューは、体にとって薬となるお茶を中心とした構成です。1階は10テーブル、2階も10テーブルの2階建て。
ヘムロックはアート活動も盛んで、フォトギャラリーも兼ねている他、映画の上映やジャズの生演奏などのイベントも不定期で行われるそう。1階部分の中央には大胆にスペースを使って石を敷き、そこに緑が飢えられていて、白を貴重とした内装にほどよくマッチしています。
【メニュー】
メニューは、ベジタリアンフードと古式タイメニューがメイン。ナムプンソーダーマナーオ(ハチミツライム)は40バーツ、蓮の葉がほんのり香る健康食カオホーバイブア(蓮の葉包み蒸しごはん)は90バーツ。

■ COMME

お店の名前「ゴメ」は、フランス語で“○○のように見える”、という意味の言葉。○○の部分に何をあてはめるかは、ここを訪れたお客さん次第。“何者でもないものがつまり何者にでもなれる”という、自由かつ深遠な発想のお店です。座席は全50席。デコレーションは、オーナーの趣味のバイクが主役。いかついバイクがあるかと思えば三輪車がちょこんと飾られていたり、思わずくすりと笑いがもれます。お客さんも個性的なバイクでお店に乗り付けていました。
【メニュー】
チョコレートシロップを垂らしたカクテル“カミカゼ”は1杯80バーツ、ヤムガーンカナグンソット(カイラン菜とエビの和え物風サラダ)は1皿80バーツ。

■ Rakrot

最後にご紹介するのは、「ラクロット」。「小さな頃からの幼馴染なんだ」というだけあって、懐かしさがコンセプトの内装。全40席のちいさなお店です。
【メニュー】
ゲーンソムチャオムグン(エビと卵のタマリンドスープ)は100バーツ。ラープムートート(豚のミンチのサラダの揚げ物)は80バーツ。

いかがでしたか?
友達と連れ立って行って話しこむのもよし、一人で行って自分とじっくり向き合うのもよし。昼下がりや夜のひとときを、プラアーティット通りのお気に入りのお店で過ごしてみたくなりませんか?
以上バンコクナビがお送りしました。

その他情報

<プラアーティット通りへの行き方>
【タクシー】
タイ語で「パイ ティー タノンプラアーティット ユートロン ポームプラスメーン」
〔พาไปส่งที่ ถนนพระอาทิตย์ตรงป้อมพระสุเมรุ〕

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-08-08

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