雨季の始まりと湿気にご注意 バンコクの5月ってどんな月? 食べ物、遊び、注意点
これを読めば5月は完璧!
サワディカップ バンコクナビです。タイには日本と異なり四季というものがありません。
タイ人にタイの季節は?と尋ねると、一般的には「暑い季節」、「雨の季節」、「寒い季節」の3通りという答えが返ってきます。じゃ「雨の季節」は暑くないの? と思ったら大違い、これがまた暑いんです。じゃ「寒い季節」は寒いの?と考えればこれもまた大違い。朝夕は確かに涼しくなりますが日本人にとって日中の暑さはいつもと同じくらい暑いです。
結局のところ暑いタイはいつも暑いのですが、温度が常時35度を超え、「暑い季節」と呼ばれるのが4月と5月の前半、5月の後半頃になると湿度も上がり始め、時々雨が降るようになります。日によっては激しい夕立が降り、雨季が間近に迫っていることを知らせてくれます。ではこの5月、一体どんな月なのかまとめてみましょう。
涼しい服をご用意ください
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タイで売られているスポーツドリンク各種
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暦
日本に比べると比較的「国民の祝日」が少ないタイですが、2010年の5月は5日祝日があります。
5月1日:National Labour Day いわゆるメーデーで、労働者がお休みを頂ける日です。
5月3日:1日が土曜日のため振り替え休日
5月5日:国王即位記念日 王制のタイ国ですから王様の即位記念日です。
5月10日:春耕節と言ってバラモン教由来の作物占いの日です。
5月28日:仏誕節 仏様の誕生、悟り、命日全てがこの日にあたるとのことです。
やっぱりタイは仏教国なんですね。
気候
では気候はと言えば先ほど述べた通り、日中の温度は常に35度を超え、暑い日は40度に達する日もあります。15分ほど外にいるとシャツは勿論、パンツまで汗に濡れることもあります。そうかと思うと突然辺りが暗くなり始め少し涼しい風が吹き始めることがあります。そうなると夕立が来る確立は80%以上、しかも降り始めたら土砂降りになるまであっと言う間ですので、「妙に涼しい風=雨宿り場所確保」という方程式を頭の中に入れておきましょう。コンビニ、喫茶店、ショッピングセンターなどがベストです。
歩道まで水が来るくらいの激しい雨
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ガソリンスタンド内にコンビニがあるお店もあります
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温度設定
外気温が40度を超えると冷房もあまり効かなくなることがあります。ホテルと言えど新築のホテルばかりではありません。古いホテルで最上階ともなると、屋上の熱が部屋にこもり、いくら温度を下げてもクーラーが効かなくなることがあります。これとは逆に雨が降ってきた時など、一気に温度が下がり寒くなって風邪をひかれる方もいらっしゃいます。
特に深夜から早朝にかけては外気温が下がるため、ベッドに入ったときよりも冷房が効きすぎてしまい、部屋の中が寒くなることがあります。寝る前に温度調節を設定しなおすか、風量を弱めておきましょう。旅行中に風邪を引いたら折角の予定が台無しになってしまいますからね。
ビール
暑くて良いことと言えばビールが旨いこと。タイには美味しいビールが沢山あります。暑い最中、身体から失った水分をビールで補給するのはビール好き派には至福の時間です。
タイのビール飲み比べを読んで新しいビールにトライしてみてください。
美味しいビールが沢山あります
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この泡立ちがたまりません
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食中毒に注意の時期
安くて美味しい屋台料理
温度が高くなり、湿度も高くなれば当然注意しなければならないのが食中毒。バンコクと言えば美味しい屋台料理が沢山あるのですが、やはり火の入っていない料理には充分ご注意ください。中でも女性に人気のソムタムは甘くて辛くて酸っぱくて、タイ料理のエッセンスが全部詰まった料理なのですが、蟹を入れたソムタムプーや魚の塩漬けを入れたソムタムパラーなどは足が付きやすく、タイ人でもお腹を壊す人がいるほど。「私はフツーのソムタムだから大丈夫!」と思っている人、NGです。実はソムタムは具材や調味料をツボにいれ、木槌で叩いて味をしみ込ませる調理法なんですが、前の人が注文したソムタムの残り汁がツボの底に溜まっている場合などが多々あり、これが混ざってしまうことにより頼んでいないものが自分のお腹に入ってしまうということが良くあります。屋台のお店の場合、一回ごとにツボを洗うことはしませんので、自分の1~2番前の人が何を注文したかを見極めて注文しなければなりません。「火が通っているカオマンガイならOK!」と思っている人、実はこれも少し危ないんです。カオマンガイは大鍋で鶏を煮て、そのスープでご飯を炊くという調理方法なので、ご飯には鶏の脂が沢山含まれています。このご飯を炊くのは朝方早い時間、長い時間表の暑い路上にあると鶏の脂が傷んできます。鶏肉そのものは大丈夫でもご飯が傷んでいるために食中毒になることが稀にあります。では何が安全かと言うとやはり熱湯でしっかり熱を通すラーメン系です。湯気が立っている鍋でしっかり熱が通ったものを食べましょう。
お腹を壊したその時は
勿論症状によりますが「お腹が少しゆる~い」程度ならば薬局で販売している「ナムグルーア」と言う生理食塩水の粉末を、冷えていないミネラルウォーターに溶かし、1日1本ほど水代わりに飲むと症状が軽減されることがあります。あるいはKaopectal(カオペクタール)と呼ばれる液状の飲み薬を服用します。症状が重いときはバムルンラード病院など、日本語通訳のいる大型総合病院に行ってください。その際に、保険の証書を持参することを忘れずに。
瓶がカオペクタール、右の包みがナムグルーア
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症状が重い時は迷わず総合病院へ
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フルーツ
5月はタイ特産のフルーツが美味しくなる時期にあたります。「フルーツの王様」と呼ばれるドリアン、同じく「フルーツの女王」と呼ばれるマンゴスチン、甘~いマンゴーなど日本では高価なフルーツ類が豊富に市場に出てきます。レストランは勿論、スーパーや路上の屋台でも気軽に買って頂くことができますので、「旬」のフルーツをお楽しみください。
スポーツ
緑が一際鮮烈な色になるゴルフ場。ゴルフ好きの方はやはり熱中症、日射病にご注意ください。ゴルフカートを使用したり、椅子を使って極力体力を温存しながらのプレイに勤めましょう。売店では常に冷たい水を購入し、水分補給と身体を冷やすのを忘れずに。プレイ終了後、頭痛やだるさがある方は水風呂やプールに入り身体の熱を抜いてください。また、バンコクのホテルには大抵美しいプールがありますので、水着も現地で購入し、プール遊びを満喫されるのにも良い季節です。
いかがですか5月のバンコク。 暑さと湿気は高くなりますが、ある意味一番タイらしいシーズン到来とも言える時期です。健康、体調管理に注意して、美味しいものを沢山食べて、スポーツで汗を流しましょう。以上バンコクナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2010-05-10