ナビ予約でリングサイド席確保 ムエタイ観戦(ラーチャダムヌンスタジアム)

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【チアッキーの体験レポ】ムエタイ観戦レポ

格闘技ド素人のナビがムエタイ観戦してきましたー!

サワッディカー!バンコクナビのチアッキーです。
タイと言えば・・・と質問されて、皆さんはまず何を思い浮かべますか? 有名観光地であったりタイ料理だったりと答えは多種多様なことは間違いなく、有り余る程魅力的なものが多いタイ。
その中でもこの質問の答えの中で3本の指に入ってくるであろう「ムエタイ」観戦リポートを、今回ナビは皆様にお届け致します。
■ 足技OKの最強格闘技、ムエタイ
タイの国技でもある「ムエタイ」。足を使った格闘技では最強と呼び声の高いムエタイは、世界の数ある格闘技の中でも大人気。今や世界中からムエタイの修行をする為にタイにやって来て、そしてたくさんの外国人選手がタイのスタジアムにて試合を行う程。そして日本でも最近、タイ人選手が日本の格闘技界で活躍している事もあってよりムエタイ人気が高まっています。
それでは早速、興奮冷めやらぬ会場の模様をお伝えします。

ムエタイの聖地、ルンピニとラチャダムヌンスタジアム

ムエタイは、常設スタジアム以外にお祭りなどで特設リングも設営される事もあり、タイ全土で広く親しまれています。その中でもムエタイ選手にとって憧れのリング、聖地とも言われるバンコクのルンピニとラチャダムヌンスタジアムは特に有名。今回はこの2ヶ所のスタジアムを紹介致します。

■ ルンピニ・スタジアム
地下鉄「ルンピニ」駅すぐ前でナイトバザール横とあって、旅行者にとっても分かりやすくとても行きやすい場所なので外国人で賑わっている。ムエタイ観戦の後にナイトバザールでお買い物、と効率よく動ける便利な立地。会場はエアコン無しで天井から吊るされたファンが涼しい風を送ってくれます。開催日は火・金・土曜日。土曜日は17時~20時と20時半~23時半の2回開催。

■ ラチャダムヌン・スタジアム
場所はカオサン、王宮方面にあり、地下鉄やBTSからは少し距離があるのでタクシーが便利。近くには大きなタラート(市場)があり、そして古い町並みの中に佇む歴史のあるスタジアムはルンピニに比べてぐっとローカル度が増します。ラチャダムヌンには場内はエアコンが効いているので年中快適。開催日は月・水・日曜日。日曜日は17時~20時と20時半~23時半の2回開催。

スタジアムへ入場

スタジアムに着きましたら、ナビの予約確認書を黄色のユニフォーム(背中と袖の部分にI.Y.O BOXINGのロゴ入り)を着たスタッフへお渡し下さい。ルンピニは正面入り口の左側びブースにて、ラチャダムヌンは正面入り口の前の階段にて待ち受けております。
スタッフからステッカーとドリンクが手渡され、一階リングサイドのVIP席へと案内をしてくれます。入場の際は手荷物チェックがありますので、指示に従いかばんの中を警備の人へ見せて下さい。OKならば手首に入場の印のスタンプが押されます。
場内は飲食物の持ち込みが出来ません。飲み物やスナック菓子は場内の売店にて販売されています。売店の販売員が客席を周っているので呼び止めて注文すれば、わざわざ立って買いに行く手間が省けます。

大興奮!スタジアム内

スタジアムは1階席、2階席、3階席とフェンスで仕切られています。外国人観光客は一階での観戦が殆どです。これはムエタイの凄さを近くで実感してもらうのもありますが、安全・安心・快適な観戦の為でもあります。2,3階席となると地元タイ人達は観戦というよりは賭けを目的に入場している人が多いので、騒がしく声を出したり動いたり、そしてゴミもかなり多く落ちていたり酔っ払いの人も中には居るので、やはり快適に観戦するには1階席。
実はこの1階席、リングが良く見えるという点以外にも様々な特典が付いています。まずは何と言っても選手と一緒に写真が撮れる事! その日のメインイベントに勝利した選手が観客席の後ろ側にあるお立ち台に立ちます。ここでスタッフがその場所へと案内してくれて、そして持参したカメラを渡せば記念のツーショット写真が撮れます。撮影は無料。お立ち台には試合終了後すぐ、わずか数分後なので、汗が滴り落ちるまだ興奮冷めやらぬ選手と写真撮影。試合中はアスリートの鋭い目でしたが、試合後はさすがに微笑みの国の人らしい笑顔でした。
写真撮影以外にも、試合前のウォーミングアップをする選手の様子を見る為にすぐ目の前まで近づく事が出来ます。普通は試合前の控え室なんてピリピリして近寄れないのでは?と思いますが、タイらしくオープンな雰囲気の中でウォーミングアップされているので、興味の有る方はぜひどうぞ。試合直前、選手のテンションの持って行き方も人それぞれ。タイガーバームの匂いがプーンとしていました。
一階席の観客は2階、3階席にも自由に行けます。2階席は長椅子、3階席は立ち見となっています。試合も熱いですが、賭け観客もヒートアップ。この盛り上がりようの光景は一昔前のバタ臭い、いかにも東南アジアといった雰囲気が漂っていました。

ムエタイ観戦

ナビの席はリングサイドとあって目の前で熱い戦いが繰り広げられています。バチン、バチンと生身の肉体がぶつかり合う音まで聞こえたり、飛び散る汗(時には血も)の降り注ぎ様も見られたりと迫力満点。弁慶の泣き所に大きな音を立てて蹴りが入った時には思わずナビは「痛たたたッッッ・・・」と声を上げてしまいました。もしナビがあの蹴りをくらったら骨が粉々に砕けるのだろうなあと真剣に考えてしまいました。
赤・青コーナーのすぐそばに選手関係者の場所がありトレーナーを始め家族や応援の人が詰め掛けています。試合中はとにかく賑やか。リング上の選手と共に、この関係者席を見ているのも楽しいものです。身を乗り出してジェスチャーしながら選手に指導したり、終始怒ってたり、俺ならこう戦うぜ、とか今のパンチは良かったぞ!と一人で納得しているおじさんだったりとバラエティに富んだ人間模様が垣間見る事が出来ます。
ムエタイはただ単に殴って蹴って相手が弱ればいい、というものではありません。パンチやキックにはそれぞれの技に型があり、その型どおりに技が決まればポイント、となりリング下の審査員が判定します。ムエタイは全身を使って戦う競技なので運動量も激しく、1試合最大5ラウンドで設定されています。

■ 華麗な舞い!ワイクルー
試合の途中にデモンストレーションがあり、ムエタイの歴史や技の説明が入ります。試合前にワイクルーと呼ばれる踊りのような儀式、そして頭に巻かれたモンコンを外して戦いの神を解放・・・とても神秘的な格闘技であるという事も分かりました。それから女性はリングから1メートルくらいまでの範囲で近寄る事が出来ません。場所によっては女性が試合に上がる事の出来るリングもありますが、ルンピニとラチャダムヌンは不可です。このあたりは日本の大相撲の風習と似ているものがありますね。
メインの試合はランク上位同士やチャンピオン戦なので、さすがに今までの試合に比べて動きのキレが違うな~、とド素人目のナビながら違いを感じる事が出来ました。

ムエタイグッズ

スタジアムの外にはムエタイグッズのお店があります。ムエタイで使われる一通りのものが揃っていますので、お土産等にお店を覗いてみてください。
ルンピニ店

ルンピニ店

ラーチャダムヌン店

ラーチャダムヌン店

ナビがお立ち台前にてメインイベントの勝利者との写真を待っている時に肩をポンポン、と叩かれました。誰だろう?と振り返ると「今の試合を見たかい?俺のせがれが勝ったのだ!!」と感激した表情で語りかけてきました。知り合いでは無いけれど、「良かったですね~」と勝利を一緒に称えてあげました。そのおじさんは本当に嬉しかったのでしょう、次々と通り行く人に声を掛けていました。皆一緒になって楽しめる、これがムエタイのさらなる面白さの一つでもありますね。
ムエタイについて全然知らないまま観戦したナビですが、その奥の深さを知ってより一層ムエタイを楽しむ事が出来ました。
タイに来たからには本場のムエタイをぜひどうぞ。以上バンコクナビのチアッキーがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日 :2008-04-30

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