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Once Upon A Timeกาลครั้งหนึ่ง ณ เรือนเจ้าคุณอู๋

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アンティークな家具や雑貨が醸し出す、少し昔のタイの雰囲気を楽しめるレストラン

目まぐるしく流行が生まれては消える、バンコクのレストラン事情。そんな中でも、ちいさなお店ながらずっと愛されるお店というものはあるものですよね。今日ご紹介するお店も、10年以上に渡ってタイを旅する人々に愛されているタイ・レストランです。目玉は店内のアンティークな家具や雑貨が醸し出す、「少し昔のタイ」。たまにはこんなお店でのんびり「古き良きバンコク」に浸ってみるのも良いかも。料理もはずれなくきちんと美味しいので、日本から来た友人たちを案内するのにぴったりのお店です。

隠れ家的タイレストラン

このお店、「隠れ家」というべきでしょう、ちょっと分かりにくいところにあるんです。庶民のファッション発信基地、プラトゥーナームからも程近いペッブリー通りソイ17。パンティッププラザの道路を挟んで真向かいの通りといえば分かり易いでしょうか。どんどん歩いて300mぐらい?
看板は出ているものの、外から見ると普通の家にしか見えません。門を入っていくと小さい庭があり…と家の中を覗き込むと、キレイにテーブルセッティングされた店内が見えました!古いタイの衣装を身に着けた方々の肖像写真が飾られてあり、何だか由緒あるお家に招かれたような雰囲気ですねえ。店名のとおり、古き良きバンコクの薫りが漂う店内です。ショーケースの中にも雑貨が陳列されています。中には日本人であるナビでも懐かしさこみ上げる品々もあり、何だか良く分からないセンスのものもあり、興味しんしんで見てしまいました。
と、ふと目が止まりました。
「これは?」
毎日お供えをして、祭っているお店の神様だそう。普通のおじいさんとおばあさんなんですが、こういう神様もあるんですねえ。

テーブルや椅子は温かみ溢れる木の古い家具です。お店は3つの建物に分かれていて、こちらはエアコンの効いた棟です。あとはオープンエアになっている小さな建物と、小さなパーティー用の20席ほどの(これもエアコンあり)別棟もあります。

まずはソフトドリンクで喉を潤しましょう。

マンゴージュース (Mango Juice)  99.75バーツ
ハーブジュース(Blended Herbs)  89.75バーツ

ハーブの方、青汁っぽい色で「一体どんな味がするのだろう……」と心配しながら試してみましたが、ほんのり甘く、バジルのいい香りがします。いつもはタイ料理おかずに入ってるハーブですが、意外にジュースにしてもいけまするもんですね。新発見です。

店内にディスプレイされたワイン。タイ産ワインもあります。結構オーダーするお客さんも多いとか。あと、ビールやさらにカクテルなどもメニューにあってびっくり。充実してますな。

そんなコダワリのお店のオーナーって?

この方今回案内してくれたスタッフ、ジジさんです。スタッフはみんなタイの伝統的衣装「チョンクラベン」を着ています。タイのホテルなどでドアマンが上は白い制服、下はこの「チョンクラベン」を着ていたりしますよね。細かい模様が入った筒状の布を腰に巻いて、股下のところでズボンのように2つに分かれるようになっています。これ80~70年前頃まではタイの王族も着用していた正装スタイルなんだそうです。時代が移り変わり、西欧文化を取り入れて行くにつれて、スカートやズボンに取って代わられるようになって来たんですね。スタッフのユニフォームにもオーナーのこだわりが感じられます。

お店のオーナーはタイ人とフランス人の2人。タイ人のアルン氏は昔、写真スタジオもやっていたそうですが今はこのレストラン一筋。チェンマイにももう1店舗支店を持っているとか。もう1人のオーナー、フランス人ピエール氏はもともとタイで映画俳優をやっていたという経歴の持ち主です。店内に飾られている写真には「この人見たことあるよ!(でも名前知らない)」という芸能人も写っていたりして、オーナーは芸能関係者?と思ったのですが……、まあ少なくとも現在は違うようです。「これがピエールさんの写真です」ということですが……、写りが悪いです。すみません。

オーソドックスなタイ料理だけど、きちんと美味しい品々

それではお料理を頂くことに。

クン・オップクルア(กุ้งอบเกลือ Pan-fried Shrimps in Butter Sauce) 317.50バーツ

エビをニンニク、バター、塩で炒めたシンプルなお料理。大きなエビは新鮮なものだということがすぐ分かるプリプリとした触感です。何か物足りないと思ったら、トウガラシとライムのシーフードソースをつけて食べるの忘れてました!スパイシーな味がお好みの方は忘れずに!ビールがすすむ味ですよ。

クラポン魚のヤムソース添え(ปลากะพงทอดยำมะม่วง / Whole Deep-fried Kaphong Fish with Spicy Salad of Green Mango) 347.50バーツ

クラポン魚は良くタイ料理に出てくるスズキに似た白身魚。このクラポン魚をカラっと揚げたものに、酸味のあるマンゴー・サラダ(ヤム)をかけて頂きます。お好みで先ほどご紹介した、シーフードソースをつけて食べても(お皿の上にある緑色のソースです)。このお料理、簡単なようで魚が新鮮かどうか、揚がり具合はどうかカラッとしかも中はふっくら揚がってるかで美味しさが左右されるんですよね。とチェックを開始してみますが……合格。マンゴー・サラダも辛すぎず、やさしい酸味です。

ホーモック・マプラオオーン・タレー(ห่อหมกมะพร้าวอ่อนทะเล / Seafood Souffle Prepared with and Served in Young Coconut) 229.75バーツ

エビや貝やさらにココナッツの身の部分がどさどさ入ってます。そして濃厚なレッドカレーとココナッツミルクの味。ココナッツはジュースもその身も好きな人、苦手な人、好みが分かれるところですが、タイ料理ほぼ何でも大好きなナビはがっつり食べますよ。ご飯がすすむ味です。そこでつかさずスタッフから、このお店ではご飯のお代わりはいくらでもできるので遠慮なくスタッフに申し付けて下さいとのご案内。分かりました!では、遠慮なく頂きますー。

トムヤムタレー(ต้มยำทะเล / Tom Yum with Assorted Seafood) 299バーツ

今回はお店スタッフの、「日本人はやっぱりシーフード好きですよね」という当たらずとも遠からずのお気遣いにより、さらにシーフードが出てきます。こちらもエビとかイカとか貝がたくさん入ったトムヤムスープ。「お味は見た目よりあっさりとしたスープです。ごくごくいける味です。」と、コメントするとスタッフ、ジジさんいわく、「それぞれの料理の味も、辛いのが苦手なので辛くしないで下さいということで、オーダーする時に申し付けてもらえれば調節しますよ」とのことです。
分かりました!でもこの味でちょうど良い感じですよ、ナビには。
デザートもタイの伝統的なお菓子が楽しめます。お試しあれ!

こじんまりとしたアットホームな空間とレトロな雑貨やインテリアが雰囲気を醸し出すレストラン。

客層はタイ人は少なく、ほとんどが観光客などの外国人のお客さん。このお店のように、駐車場がないと車で移動するタイ人はどうしても足が遠のいてしまうんだとか。しかし、実際にはスカイトレインのラチャテーウィー駅からも歩こうと思えば徒歩でも大丈夫な距離ですし、伊勢丹デパートからも近くて便利な場所ですよ。

タイに遊びに来た友人にご紹介すれば、異国情緒を堪能していただけるのでは。ナビも友人を連れて来たことがあるんですが、とっても感動してくれました!夜になるとテーブルの上にあるランプに火がともされて、さらに幻想的な雰囲気になります(満席になることも多いので、夜、来られる方は予約をした方が安心です)。たまにはこんなお店でのんびり「古き良きバンコク」に浸ってみてはいかがでしょうか。以上、バンコクナビがお伝えしました。

記事登録日:2009-05-11

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関連タグ: タイ料理 ペッブリー

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2009-05-11

利用日
女性 男性