メゾン・チン

MAISON CHINแมซองชิน ห้องอาหาร

閉店・移転、情報の修正などの報告

アジアとヨーロッパの味覚と技巧が交差する瞬間を味わう

旧「チンハウス」が「バンダラ・スイート」としてリニューアルしたのが2008年のこと。名前は変わっても「チンさんの家」は健在です。「メゾン・チン」は文字通り、「チンハウス」の響きを残しながら、「バンダラスイート」の顔として通りにソイ・サラデーン1に面した位置に堂々と佇むレストランです。


都心の閑静な住宅街「ソイ・サラデーン」

サラデーン通り(ソイ・サラデーン)は、バンコクきってのビジネス&歓楽街、シーロム、サートンの両通りを結び、通り沿いには高級マンションやサービス・アパート、レストランやカフェが立ち並ぶ落ち着いた小洒落た通りとして知られています。
この通りを代表するサービスアパートとして以前から有名なのが「チンハウス」、現在の「バンダラスイート」です。


中華を意識した華々しくも落ち着いたデザイン

ソイ・サラデーン1に面した異彩を放つ入口を抜けて一歩店内に入ると、赤や黒、ゴールドを基調に、いかにも西洋人好みのする“モダン・チャイナ”なイメージで飾られた店内は重厚な雰囲気で高級感に溢れています。店内では控えめにJAZZ(ビバップ系の骨太なものが多し、ナゼかUS3などのアシッド系が流れたりするのもご愛嬌)が流れる思いのほか落ち着いた空間です。
中でも最も心地よいのが通りに面したテーブル席。ガラスに覆われ、日の光が心地よく降り注ぎます。すぐ目の前は歩道なのにも関わらず、静かで別世界にいるようです。

本格中華と思いきや……

内装や雰囲気、店名などから、「いわゆる中華料理店かな?」と思いきや、ナイフやフォークが並ぶテーブルセッティングを見てお分かりのようにどちらかというと“洋”に近いのが「メゾン・チン」のスタイル。
「古今東西」という言葉がピッタリで、東洋と西洋の味や技巧をうまくミックスさせ、国際都市バンコクならではの国境を越えた、良い意味でエキセントリックな料理を洋風の盛り付けで表現してあります。


素材の旨味が活きた、力強くも淡く儚げな料理

さて、期待の料理の登場です。今日は、この日未明に(2009年9月末)完成したばかりの夜のコースメニュー(2,800バーツ++/人、ドリンク別)をご紹介します。
前菜4種盛り
前菜は決まったメニューではなく、その日や季節に合わせて美味しいものをセレクト。この日は「カキのクリームソース焼き」、「海老の剥き身、マリネ添え」、「鶏ムネ肉の炙り、バジリ風味、トマトソース」、「サーモンのシャーベットとサワークリームのアイス」の4品。どれも素材の味を活かした風味としんみりとした味わいが特徴で、攻撃的な料理の多いタイ料理に慣れたナビには、とても懐かしい薫りと味わいです。

前菜その2 「crab meat salad and tomato salsa with lime and avocado dressing」and「chilled lemon grass and papaya soup serve with black sesame stick」
非常に長い名前ですが、要約すると「カニサラダのアボガドソース」と「パパイヤとレモングラスの冷製スープ、黒ゴマスティック添え」です。
カニの風味と「サルサ」のスパイシーさをマイルドなアボガドソースでうまく釣り合わせている繊細な料理です。一方、ショットグラスにはレモングラスの香りが利いたパパイヤの冷製スープ。こちらはサラダよりも一層香り高く、イクラの濃厚な味と脂っぽさもあって、わずかな量でも満足してしまいます。

スープ 「mini cream soup oven dried royal project cauliflower with lemongrass cappuccino」
続いても小さな器に盛られたスープ。ロイヤルプロジェクトで生産されているカリフラワーのスープにレモングラスの香りが利いたクリームを浮かべ、まるでカプチーノのように仕上げた一品。グリーンとクリームの2色のコントラストが印象的でスプーンを挿して壊してしまうのがもったいないくらい。お味のほうはというと、個人的には
「またレモングラスですか……」と、あまりレモングラスを好きではないためか、やや食傷気味でしたが、ブロッコリ独特の青臭さとクリーミーさはなかなかのものでした。

パスタ 「opened ravioli, medallions king prawn with salmon roe in herbal consume」
続いてパスタ料理というかまだまだスープというか……、パスタ生地で挟まれた超大ぶりなエビの身が盛られたお皿に、アツアツのコンソメスープを注いでくれます。
ラビオリもエビも軽く火が通った状態で味わえるのは嬉しいところです。とはいえ、またもやイクラが登場。アッサリしたコンソメスープに「強烈な一撃!」といった感じです。

パスタ 「grilled phuket prawn layer, broccoli puree, celeriac and truffle sauce served with lime sabayon sauce」
続いてもエビが登場、ブロッコリ・ピューレとのレイヤーにトリュフソースが掛けられ、脇には卵黄とクリームを泡立てた「サバイヨン・ソース」が添えられています。プリプリですがアッサリしたエビの身には濃厚なトリュフソースが、物足りなく感じるブロッコリ・ピューレには違う濃厚さを持つサバイヨンソースがそれぞれピッタリです。

休憩 マンゴスチンのシャーベット
さすがに、7品のコースは長丁場ということで、出てきたのはマンゴスチンのシャーベット。涼しげな盛り付けに、甘酸っぱさが口の中に広がります。「箸休めながら、酸味で食欲をキープという魂胆か?」とニヤニヤ。この日は空腹で臨んだコース料理、まだまだイケます!


メイン(肉料理) 「roast crumbed fillet of wagyu beef served with its own jus and shiitake mashroom」
クラッシュ・ナッツとパン粉で端を固め、レアにローストしたWAGYUビーフ(海外で飼育した和牛種)と椎茸に、肉汁から作った淡い味のソースの組み合わせ。赤身がとても甘く、絶妙な塩加減でソースが無くても美味しく頂けます。「ロースト・ビーフ」と呼ぶには贅沢な、ワインが進む一品です。

メイン(魚料理) 「roast sundried crumbed snow fish served with cream of lime and spring onion sauce」
メインとして肉と魚、両方を出されると流石に胃がシンドい感じです。メイン第2弾は「鱈」。
数年前から「プラー・ヒマ(雪の魚)」として、ちょっと高めのレストランで見かけることが増えた鱈(タラ)。タイ人には特別な思い入れがあるのでしょうか?
冬の鍋物にピッタリで、「船の上で食え」と言われるほど脚が速く(鮮度が落ちやすく)て、個人的には当たり外れの大きい魚だと思っていますが、「メゾン・チン」の鱈料理は一体、どうでしょう……?
淡白といえば聞こえはいいですが、日本人のイメージする鱈から見ればスカスカです。それを補うためのソースなのでしょう。ライムの酸味とオニオンの香ばしさが効いたソースは一歩間違えばキテレツな味になりそうですが、うまい具合に纏まっています。

デザート 「Chocolate parfait」or「a pyramid of fresh fruit in champagne jelly with icy mint syrup」
デザートは2種からのチョイス、今回はわがまま言って両方頂きました(笑)。
チョコの三角帽子にピーナツの香ばしさが利いた飴細工のプレート、大きなイチゴと数々のBerryで彩られたパフェ。チョコのポールの中にはブランデーがしっかり香るチョコレートケーキが詰まっています。甘味・苦味・酸味がバランス良く味わえます。
一方、季節感を無視したフルーツてんこ盛りのシャンパンのゼリーは、リッチな気分に浸れる贅沢な味。
「最近のタイではこういう演出が流行りなんだろうか?」と思わず考え込んでしまいますが、爽やかなミントシロップはコースの最後を締めるには充分なサッパリ感です。

「バンダラスイート」自慢のレストラン「メゾン・チン」いかがでしたか?
一見、コテコテの西洋料理に見えますが、どの料理にも大なり小なりアジアの雰囲気や素材、技法がちりばめられており、控えめなソースや味付けは素材の風味をうまく引き出しています。崩すのが躊躇われるほどの盛り付けや、儚く淡い味わいは和食やフレンチに通じるものです。
タイ人と一緒に行くと「物足りない」と感じる人もいるかもしれませんが、日本人同士やアジア慣れした西洋人の友人と一緒に出かけるとピッタリです。お値段は多少張りますが、ドッシリ腰を落ち着けて、お好みのワインを傾けながら楽しいお喋りに花を咲かせましょう! 満足できること請け合いです。

以上、バンコクナビがお伝えしました。

記事登録日:2009-09-30

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2009-09-30

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