超ローカル、タイの麺コンテストで全国第3位に輝いた鶏足煮込み麺。
サワッディーカー、バンコクナビです。
本当においしいものは地元民が通う屋台、とはよく言うものの、じゃぁ具体的にどこがおいしい屋台なの? というのはなかなか得られない情報。今回ご紹介するのは、周辺のタイ人なら知らぬものはない、スクンビットはプラカノン通りにある麺屋台。ローカル色あふれるこれぞ庶民のタイ料理! を満喫できます。
移転後のルアテーク店舗です。
麺大会で第3位
最寄りはBTSプラカノン駅。スクンビット通りからプラカノン通り(スクンビット・ソイ71 / 別名ソイ・プリディー)に入って100メートル左のプラカノン・ソイ3の入口にお店はあります。7年前、タイのローカルテレビ局チャンネル3が企画したタイ料理の全国大会の麺部門で、200あまりのエントリー店のなかから第3位に輝いた実力を持ちながら「近所の人に気軽に食べてもらえる店でありたい」と、店舗を構えたりフードコートへの出店を目論んだりという野心を持たない、永遠のローカル屋台。「決勝での結果が3位に終わった理由は、視聴者のモバイル投票で票が稼げなかったから。顧客は年輩の人が多いからね。でもそれでいいの。長く生きている人はおいしいものを知っているからね。」とのことでした。
プラカノン・ソイ3
夜通しローカルタイ食の屋台が軒を連ねていることで有名なプラカノン通り。4人掛けの簡易テーブル5脚は、屋台としては中~大規模にあたる規模です。営業時間は朝の6時から深夜1時すぎと長く、どんな時間帯にタイラーメン用の小腹がすいても対応可です。プラカノン通りからソイ3に入り、10メートルほど行き右側にあるのが、今回ご紹介する「ルア・テーク」です。
移転した後のルアテークです。
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奥の道路がプラカノン通りで、移転したルアテークは写真左端に見えます。
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名物は鶏の煮込み
「ガイトゥン」の名前で通っているローカル麺料理がここの名物。「ガイ」は鶏、「トゥン」はとろ火で煮込むという意味で、店先の大きな鍋では鶏のもも肉と足が、ショウガや八角などが入った甘辛いスープで煮込まれています。スープは醤油風味で、タイ料理というよりは中華料理に近い味です。蒸し鶏のせご飯・カオマンガイ(30バーツ)や蒸し鶏入りの麺(30バーツ)もありますが、大会で賞をとったのはガイトゥンということで、やはりこちらがおすすめ。
★ クイッティアオ・ノーンガイトゥン・マラ・ヤーチーン 35バーツ。
正式名はまるでフランス料理のごとくに長くなりますが、直訳すると「ニガウリ入り鶏の足の煮込み麺・中華風スープ」。漢方系の香りのするスープに、柔らかく煮込まれてほろりと崩れるもも肉と、見た目はちょっとグロテスクですがプルプルの食感がたまらない足が入っています。スープは甘めなので、醤油味がしっかりとしみたニガウリが醸し出すほのかな苦みがいいアクセントになっています。麺は、普通麺・極細麺・太い麺から選べます。
ローカル食べ方講座
テーブルにて調味料を加えて自分好みに仕上げるのが、タイの麺料理のお約束。さっぱりさせたければ酢を、辛いのがお好みなら唐辛子を、香ばしさが欲しければピーナツの粉を、コクを増したければ砂糖を投入しましょう。野菜やハーブがお好きなら、生のバジルやもやしを好きなだけ。
いかがでしたでしょうか。今回ご紹介したプラカノンやオンヌット周辺はローカル度満点、タイマッサージが1時間100バーツと激安だったりするので、ローカル散策のシメに屋台麺なんていかがでしょうか、バンコクナビでした。