キッチン カムルン

Kitchen Kam-Lung Hong Kongคิทเช่น กั๋มหล่ง

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ヤワラートに位置する本格広東料理!各国メディアに絶賛されたその味をご堪能ください。

ヤワラートの玄関口
こんにちは、バンコクナビです。今日ご紹介するお店はタイの王室関係者や政治家、料理評論家などからも多くの支持を受けているヤワラートでも有名なお店です。フカヒレ料理を売りにしてはいますが、広東料理を基にした中華の味がこのお店の人気の秘密のようです。こちらのオーナーのお話によると、ヤワラートでお店を開いてから12年、オーソドックスな広東料理からオリジナルも含めた料理が、食文化の壁を越え、各国の新聞や料理雑誌にも紹介されています。店を見渡せば所狭しとそれらの新聞、雑誌の紹介記事や有名人の来店時の写真などが飾られています。
店の外からは厨房でコックさんが大なべをふるっているのが見えます。
次から次に入ってくる注文を手際良くこなしていきます。このお店の雰囲気はどちらかと言うと町の大衆食堂といった感じで、近隣の外国人向けを狙ったお店に比べると華やかさには欠けるかもしれません。それも、美味しい物ができるだけ安く、たくさん食べられるにこしたことはないというオーナーのお気持ちからだそうで、派手な装飾品は創業当時から購入していないそうです。
さあ、前置きはこれぐらいにして、出来上がってくる料理を味わっていきましょう。

●フカヒレステーキセット 1,500B
◎フカヒレのあんかけステーキ
◎蟹肉とチンゲン菜としいたけのあんかけ
◎蟹肉入りスープ

まず最初のお品はフカヒレステーキ。これは大きさと形状を選りすぐられた、何とも贅沢なフカヒレをメインに据えたセットメニューです。ステーキ用のフカヒレは、形が崩れない様に慎重に扱われ、調理の際にも焦げ付かないように火加減を調節しながら、中の火の通り具合を細かくチェックしてじわじわと調理されていきます。フカヒレスープの様にゼラチン質の質感を求めるのではなく、繊維質の歯ごたえを楽しめる様に調理しているとの事です。フカヒレ自体には味と言える物はありませんので、醤油ベースのとろみのあるスープをステーキソースの様にあしらっていただきます。フカヒレをステーキに・・・こういう食べ方もあるんですね。ふかひれも奥が深いと再認識しました。ですが、もちろん、味、歯ごたえなどの食感も抜群で、また何ともぜいたくな舌触りの仕上がりになっています。
蟹肉とチンゲン菜、しいたけの盛り付けは、彩りも鮮やかな組み合わせで、メインのフカヒレに色を添えています。お味の方は薄めの醤油ベースのとろみスープです。蟹肉も美味しいのですが、フカヒレの前では、ちょっとした箸休めの様な存在になっています。

●ペパッパートンコー(山羊とパートンコーの炒め物)200B
2002年(タイ暦2545年)にヤワラートの有名店が競う料理コンテストでグランプリを射止めた品。
オーナーも「この店に来たら必ずオーダーして下さい。」とおっしゃる自信作です。
広東料理では牛や羊、豚などで作るのが普通だそうですが、オーナーの試行錯誤の結果、山羊肉との相性が良いとの結論が出たそうです。肉はニュージーランドからの輸入物、ラム独特の臭みはありません。味も濃厚なソースを肉とパートンコー(揚げパン)に絡めて一緒に食べると、パリッ、プリッとした感触と一緒に、肉汁のうまみの染み込んだソースがお口に広がります。ナビもイチ押しのメニューです。

●パッ クーイ(空芯菜のアミ海老味噌炒め)150B
空芯菜をアミ海老の味噌で絡めて炒めた一品です。ちょっとピリ辛で塩気も強いですが、海老系の風味と油の香ばしさが効いていて、ごはんと一緒にいただくとお箸がどんどん進みます。普通の空芯菜炒めに食傷気味の方には是非試して頂きたいメニューです。

●カームーマントー(豚足の中華風煮込みと饅頭の皮)460B
じっくりと煮込んだ豚足は、お肉と脂、皮までもが、もうトロトロ寸前になっています。
この豚足を、一緒に出てくる中華風のパンと一緒にいただきます。
お味の方はほんのり甘く、漢方風の香辛料の香りで血肉の臭みを飛ばしています。中華風パンにたっぷりスープをしみこましていただくと、まったりしたスープの濃厚なコクと香りが倍増します。そこに挟み込んだお肉のぷよぷよ感と微妙な歯応えが一体となった感触は癖になりそう。毎日、数量限定で作っていますので、ディナータイムまでに売り切れる事もしばしばとの事です。どうしても食べたい方は前日までに予約した方がいいです。今回、NAVIがいただいた物も、最後の1皿でした。

●フーシャラームオップカオ(フカヒレごはん)550B
ゼラチン質たっぷりのフカヒレごはんです。まずポットの中心に位置するメインのフカヒレは身崩れも無く、ぷよぷよとした質感で光沢もまぶしい程に鎮座しています。
箸で慎重に身を崩しながら、ごはんと一緒に一口目をいただきます。お味の方はと言いますと、一つ覚えに「おいしいー」といっただけでは駄目なのでしょうが、美味しいんです。海鮮類ときのこでとったスープが何とも言えない味の秘密の様ですが、スープのレシピは秘伝の味だそうで、NAVIにはその正体はわかりませんでした。ごはんの方も、微妙な米粒の歯ごたえの感触を残す絶妙の仕上がりです。これは、もうただのごはんではありません。とろみスープはドロッとし過ぎない濃さで、熱々でも口に運びやすい程度に留めています。こちらのフカヒレごはんは、見た目のインパクトは他店と同じく「フカヒレです!」と自己主張が強いですが、味で比較するとあっさり系で食べやすい仕上がりです。これだけをいただいても満足する事間違いなしです。

●リンペッ(アヒルのくちばしの唐揚げ)280B
アヒルのくちばし‥中華料理店などにあまり足を運ばれない方にはちょっと抵抗があるかもしれませんが、ド●ルドダックのお口がそのまま出てくる訳ではないのでご安心を。サイズも小ぶりでグロテスクさは全くありません。見た目も味も手羽の様な感じで、大豆油でからっと揚げてあります。この油も試行錯誤の末で決定した品だそうで、ラードからパーム油まで試してみた上でやっと落ち着いたものだそうです。身はそんなにありませんので、こそぐようにしていただきます。お味の方は醤油ベースでちょっと濃い目の味付けになっています。ここタイでもやはりビールのお供になる事が多いからだそうで、ついつい手を伸ばしたくなる味付けの一品です。

●ランノックトゥンマプラオ(海燕の巣入り冷やしたココナツスープ)550B
締めのデザートは冷やしたココナツミルクに海燕の巣をあしらったドリンク系デザートです。お腹がいっぱいでもいただけるようなさっぱりとした仕上がりです。ココナッツミルクの風味と海燕の巣の食感をさらっと楽しめ、甘さ控えめのさわやかな食後のひと時を味わえます。デザートにしては地味な感じですが、見た目も具も奇を狙わず、本当の意味での口直しにはちょうど良い一品です。

オーナーのこだわりに納得
料理に関してはかなりこだわりのあるオーナーですので、私達がうかがった際はテーブルを周ってお客さんに喜んでいただいているかをしっかり確認なさっていました。私達の様に食文化の違う日本人が、バンコクで中華料理を目の前にしてどうなのかなと言う事も結構気になさっていました。広東風の料理店と言う事もあってか、フカヒレ以外にも中々の日本人にはなじみの薄い珍品もそろっています。試食はしませんでしたが、ワニ料理などもメニューの中には盛り込まれていますが、奇抜系な品だけでなく、普通の品も食べに来てくださいねということでした。一品一品の料理の奥行きが楽しめますので、他の店と同じメニューでも新しい発見があるかもしれませんね。
黄金菩薩像の安置されているトライミット寺院前のトライミット通りからヤワラート通りに入り、200m程進むと右手側に車の通る小さいソイ(通り)が見えてきます。その通りとヤワラート通りの交差する角にKITCHEN KAM-LUNG HONG KONGがあります。店の看板は赤地に金文字でお店の名前が書いてあります。店の入口には小さな狛犬が2匹並んでいるのと、入口を挟む様にして左手に客寄せの厨房、右手に海燕の巣のデザートの外売りをしています。これらの目印も参考にしてご来店下さい。

記事登録日:2006-01-11

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2005-11-14

スポット更新日:2006-01-11

利用日
女性 男性