シノポルトガル建築物の集大成!多くのハリウッド映画&タイドラマのロケ地にもなった歴史溢れる一軒家。
サワディーカー。プーケットナビです。最近ナビ特集でご紹介しているオールドタウン。中華&ポルトガル様式が上手にミックスされたコロニアルな外観のデザインといい、街並みも情緒がたっぷり溢れていてすてきなのですが、「外からだけでなく、お家の中も見てみた~い。」思うのが人心(?)というもの。ということで、今回ナビはそんな好奇心旺盛な読者へコロニアル建築ハウス室内が一般公開されている「シンパチャーハウス」をご紹介したいと思います。それではさっそく、敷地内へレッツゴー~。
プーケットオールドタウン、クラビロード沿い。
「クラビロード沿いに建つ2大邸宅」といえば地元の人なら誰でもわかることでしょう。シンパチャーハウスのお隣は、こちらもシンパチャーハウス同様にコロニアルスタイルの豪邸(シンパチャーハウスのご子息と同じ家系らしいです。)、現在はあのタイ料理で有名な「ブルーエレファント」が長期賃貸をしているという「プラ・ピタック・シンパチャー」横隣りにある「シンパチャーハウス」。以前は「プラ・ピタック・シンパチャー」同様家前の緑が眩しい芝生のお庭が魅力的でしたが、緑の芝生は残念ながら現在は店舗兼住居のタウンハウスに変貌してしまいました。ということで、シンパチャーハウスには「」横にある細い路地をまっすぐ進んで入りましょう。そのままクラビロードをパティハットロードに交わるまで進むと「メーヤーナング」という福建系中華寺院が同じ通りに並んでいます。
入場料はありませんが・・・。
100年前に建った立派な住居、豪邸を一般公開している「シンパチャーハウス」。(公開しているのは1階のみ)プーケットに移住してきた華僑の中で、最も財力を誇った「陳一族」が代々住んだ豪邸・・・。今でも立派な個人宅です。現在は、お亡くなりになった四代目の奥様がお住まいになっており、博物館とは異なり入場料はありませんが、見学に際しては建物の傷みが進む住居の保存援助としてこちらの奥様もしくは、スタッフにあらかじめ設定された「寸志」を拝見する前に渡す事になっています。
まじかで見てみるとやはり 老化が進んでいるのが一目です。
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ふと上をみあげると、シロアリに襲撃された後が・・。保存援助は必要です!!
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ハリウッド映画ロケ地!海外メディアには有名スポット。
お部屋の中には日本人ミュージッシャン「喜太郎」さんが音楽を担当したことでも記憶に残る、巨匠オリバーストーン監督のベトナム戦争3部作、「ヘブン&アース」(1993年)のスタッフから送られたとみられる直筆の「Thanks letter」が額に入れて飾られていました。その他にもお屋敷の外のガレージの壁にはタイTVの大河ドラマ「チョン・ジェット」の撮影風景&キャストの写真がペタペタと貼られており、ナビのミーハー心を高鳴らせてくれました。映画やドラマのみならず、欧米のTV局はプーケット特集を組む度に「シンパチャーハウス」をこぞって紹介しているようで、メディアの間では「有名スポット&ロケ地」のようです。
おじゃましま~す。
それでは靴を脱いでさっそく「豪邸」へあがらせていただきましょう。
広~い、リビングルーム
リビングルームと見受けられる広々としたスペースには、さすがは華僑中国テーストたっぷりの木彫の応接セット、ダイニングセットが。真ん中にはポルトガル調に床の高さまでしっかり水が張られ、南国特有の花びらが涼しげに浮かんでいるパテオがありかつての豪族の暮らしぶりが想像できそうです。
室内の家具は、すべて舶来品だそうです。
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リビングの中央にあるパティオ、水の中では鯉がスイスイ泳いでいます。風水効果もアリ?
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細工な彫刻が中華風の応接セットはマレーシア、ペナン島からやってきました。
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いたるところにチャイニーズテーストのご利益がありそうな置物が置いてある所が、やっぱり「華僑ファミリー」。
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アンティークまっしぐら~。
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「ビルマ侵攻を撃退」。歴史が表現されている?ブロンズ像。
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正面玄関
リビングから中に進んでみると、実はこちらが正面玄関。玄関前には歴4代、家主のお写真が真正面にドドーンと飾られていました。
壁に飾られているセピア色のゆかりのある写真達。1900年初頭に欧米風にクリスマスを祝う光景なんかみると「あ~。お金持ち・・。」とふと思ってしまうわけです。
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ラマ5世の時代に建てられた豪邸です。
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中国のみるからに高級なお弁当箱。おにぎりなんか入れてピクニックに・・。なんて許されません?
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戸棚の中に飾られていた瓶。中身はなんと2代目家主の「髪の毛」だそう。正直、怖いと思いました。
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子供部屋
正面玄関を前にして左手が子供部屋。ゆりかご、涼しげな白いレースの天蓋がかかるベッド。すっかりコロニアルな時代にタイムスリップしてしまいそう。「品格」がゆる~く漂うお子様部屋でございます。
亡き4代目もこちらのゆりかごにユラユラ揺られてお育ちになられたそうです。
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「お嬢様」「お坊ちゃま」という敬称がぴったりなお部屋です。
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寝室
中央に涼しげなベッド。右側にはこちらも一人横になれるミニベット。奥には洗面所。時代を感じさせるTVも置いてありレトロ感が味わえます。昭和初期の名家のお屋敷あたりを想像してしまいます。
ポートは南国風に網戸。「蚊」対策も万全ですっ。
いかがでしたか?観覧できる敷地はかなり狭いですが、お部屋の至る所に置かれている「珍品」の数々は、「ミニ博物館」のようです。プーケットにはこうした歴史に触れられる場所が限られているので、プーケットタウンを訪れた時、もしくはオールドタウンをお散歩した際に一度足を運んでみてはいかがでしょうか? 以上プーケットタウンがお送りいたしました。