第22回プーケット・キングスカップ・レガタ

空港閉鎖もなんのその。世界のヨット業界から注目を集めるアジア最大級の品格ある国際ヨットレースの模様を素人目線でご紹介。

サワディーカー。プーケットナビです。プーケットで開催されるイベントの中でも一番注目されているのはなんといってもアジア最大の国際ヨットレースとして名高い「キングスカップレガタ」。今回ナビは、この気品溢れるヨットレース、最終日の取材アポ撮りに見事成功!ということで、さっそく最終日の模様を中心に紹介していきましょう。

キングスカップとは?

1987年にプロフィールの趣味の欄にはかならず「ヨット」と書かれていらっしゃるプミポン国王陛下が60歳の誕生日を記念して開催された伝統的ヨットレースです。今年の開催期間は国王の誕生日12月5日を挟んで11月29日~12月6日まででした。ヨット愛好家の間では期間中、連日その日のレースの表彰式プラス連日花火が打ち上げられ、盛大なパーティーが開催される「リゾートレース」として有名の様です。

★:参加団体
反政府市民団体によるバンコク空港閉鎖の影響など政局の混迷から緊張が続いていた中、出場チームも激減するかと噂された今大会ですが、最終的にタイ、香港、イギリス、オーストラリア、シンガポール、ヨーロッパ諸国と世界各国から全93艇が出場し、日本からもバンコク在住日本人クルーで構成された1チーム、沖縄から2チーム、名古屋1チーム、葉山1チームが参加をしました。

キングスカップ最終日 12月6日(土) 

★:超、早起き・・・。
名誉あるキングスカップの取材。メディアチームの現地集合時間はなんと「朝7時30」。前日、電話にて「まじ~。」と声を大にしてアポを取って来てくれたアシスタントさんに聞き返すと「まじです。」とあっさり答えを返されてしまったナビ。確かにこんなことで冗談言ってもしょうがないよね。ということで当日外はまだ真っ暗な朝5時起き。

★:カタビーチリゾート
集合場所はカタビーチリゾート。大会事務局が入っているのもこちらのホテル。大会参加者の主な宿泊先もこのホテルのようでした。ナビが極秘に仕入れた情報によると大会に出場された某北欧の皇太子様もこちらのホテルにお泊りになっていたんだとか。イメージ的にかなりの高級感が漂います。ちなみにナビはヨットと聞くと若大将というニックネームで国民的に親しまれている葉山のプリンス「加山雄三」を連想します。

★:参加者出発
参加者達はどんどんカタビーチ左側からロングテールボートに乗って各ボートへ。朝早いだけにクルーの朝ご飯らしきサンドウィッチなどを両手に抱えていそいそとボートへ乗り込む各ボートのクルー達。ナビは「カタビーチホテル」のビーチからタイ・ネイビーの方々の誘導でディンギーと呼ばれるゴムボートで沖に用意していただいたメディア専用ボートに乗り込みます。最終日のメディア関係者はほぼ全員タイ人記者。カンボジア、サンフランシスコからはるばる取材に来ていたジャーナリストさんや「俺は世界中のヨットレースの数々に参戦した経験があるんだよね~。」と豪語、いや自慢しているつわもの外国人記者さんもいました。

各メディアの取材は専用船にて。

各メディアの取材は専用船にて。

★:レース開始
「キングスカップのレースは1日一回。リゾートライフを満喫しながらレースができる(?)」という魅力溢れる国際レース。国際空港の閉鎖によりレース期間中多少大会スケジュールが変更されたようです。キングスカップのヨットレースに必要な「風」の状態は時間ごとに変わったりするもの。強い風、弱い風、ミディアムな風。どんな状態でも臨機応変に対応できるように各種コースを揃えているヨットレース。ナビもメディアチーム専用船上で、運営スタッフ(元タイ・ネービーの偉い人)方にしつこく聞きまくって「ヨットレース」なるものを説明していただきましたが、はっきりいってド素人には説明だけで理解をするのは難しい。ヨットレースは参加しないと詳しいことは分からないってことでしょうか?ちなみに、最終日は参加者にはちょっぴり物足りない微風でした。
元ザ・ロイヤル・タイネイビーの偉い方は大会事務局関係者。理解が遅いナビにとっても親切に説明してくれました。

元ザ・ロイヤル・タイネイビーの偉い方は大会事務局関係者。理解が遅いナビにとっても親切に説明してくれました。

「セーリングインストラクション」の中のコース一部。

「セーリングインストラクション」の中のコース一部。


★:参加ヨット
それでは最終日レース中に出会った素敵な船を写真でご紹介。今年のレースはレンタルボートで参加者したチーム多かったようです。
キングスカップのレースは1日一回。レースは午後2時ごろにはすべて終了。ハイシーズンのプーケットの風は朝良い風がなびくから?それとも、参加者がリゾートライフを満喫出来るように?とりあえず、この時点で初めて朝がめちゃめちゃ早い理由がわかりました。
ナビお勧めボート紹介:Argo
クラシックカテゴリーにエントリーしていたArgo。船体は参加ボートの中でも群を抜く美しさ。実は、こちらのボート、船員は全員学生さん(プラス先生方。)世界中から海洋学を学ぶ生徒が1セメスターまるまる船上で授業を受け生活を共にし、各ヨットレースに参加するのだとか。何ともうらやましい学生ライフですよね~。
ナビ的耳寄り情報:
「ヨットレースを観戦してみたいけど、ビーチからだと遠くて米粒ほどもみえな~い。」「素敵な船を見てみたいけれど、ボートをチャーターしなくちゃ見られないの~。」とあきらめかけているヨットファンに朗報。観光地で有名なナイハンエリアにあるプロンテープ岬からなら陸の上でもレース模様がかなり良いアングルで眺められてお勧めです!

★:表彰式(18:00~)
夕方近くになり季節外、完璧に予想外の大雨。表彰式は「カタビーチリゾート」内2Fメディアセンターがある階で。さすがは王室系列の由緒あるレースということで表彰式にはドレスコードあり。「短パン、ビーチサンダルでは参加不可で~す。」と当日言い渡されたメディアグループ。レース終了後、カタビーチ界隈でワイシャツをコソコソと購入する某外国人プレスに遭遇しちゃったナビでした。

★:ガーデンパーティー
「カタビーチホテル」のガーデンエリアを貸し切っての盛大なパーティー。ハイシーズンの予想外の雨。パーティーの行方を心配しましたが、ホテルいや、主催者の準備は大変よろしく雨でもみなさん楽しく「乾杯!」。それにしてもヨットマン達の飲みっぷりには、ただ圧倒されるばかり。このパーティーでのアルコール消費量個人的に知りたかったです。
いかがでしたか?バンコク、スワンナプーム空港閉鎖の真っただ中に行われた今年の大会は例年通り無事終了。アジア、ヨットレースの王道とも言うべき品格ある「キングスカップ」、実際は肩肘はらずリゾートライフをエンジョイしながらセーリングを満喫できるある意味とっても贅沢な国際ヨットレースでした。以上、プーケットナビがお送りいたしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-01-15

ページTOPへ▲