視力矯正の新たな常識になりつつあるレーシック手術、最新鋭の機械と高度な技術で安心の治療を。
サワッディーカー!バンコクナビです。
「レーシック」という言葉自体は、今や聞いたことがない、という人はいないのではないかというほど広く普及していますが、視力矯正の治療だということ以上のことを知っている人は、意外と少ないのではないでしょうか。
全世界で、毎年何百万人もの人が受けているというほどポピュラーになりつつあるレーシックの手術。その内容は、角膜をめくってそこにレーザーを当て、角膜の屈折率を調節するというもの。手術自体にかかる時間は15分程度と短く、痛みはほとんどなく、視力の回復も早いのが特徴です。
今回ナビは、『レーザービジョン・プロフェッショナル・レーシック・センター』での検査から手術の流れを追ってみました。
清潔な店内
バンコクの北側にある『レーザービジョン・レーシック・センター』。目の形にデザインされた外観が目をひく建物は新しく、中もちりひとつ落ちてはいない清潔さ。
医療行為を行う場所である自覚とプライドがうかがえます。広くとられた応接スペースで、スタッフさんにレーシックに関する疑問を伺います。
■ レーシックとは?
『レーシック(LASIK)』とは、“Laser in situ Keratomileusis”の頭文字をとったもの。
ギリシャ語起源の言葉で、“Keratos”は角膜、“Mileusis”には正すという意味があり、つまり“レーザーを使って角膜を調整する”ということです。
「近視」というのは、角膜のピントが合わずに映像がぼやけて見えてしまう状態。角膜の内側の組織をレーザーで適度に削ることによって角膜の屈折力を変え、映る像のピントが合うように補正するのが、レーシック手術の目的です。
レーシック手術のいいところ
片眼あたり15分という短い手術時間、最新の技術を用いればほとんど失敗のない基本的な手術であること、 そして多少視力が戻る場合があるものの、効果が無期限に持続するということが、レーシック手術の長所として挙げられます。
レーシック手術に向かない人はいますか?
眼球が成長途中である17才以下の場合、
手術前の適応検査で不適応と診断された場合、
妊娠中、授乳中の場合、
白内障・緑内障など眼の疾患のある場合は、レーシックの手術を受けることができません。
手術中痛みはありますか?
手術は点眼麻酔をして行うので痛みはほとんどありませんが、触られたり、押されたりする違和感は多少あります。手術後、麻酔がきれると異物感を感じる場合もあるなど、痛みには個人差があるものの、耐え難いほどの痛みを伴うものではありません。
手術後すぐに見えますか?
手術直後は視界がぼやけて、まぶしく感じたり、まぶたが重たかったり、目の中にごみが入った感じがするなど違和感がありますが、ほとんどの場合翌日には問題なく見えるようになり、個人差はありますが約1ヶ月で視力は安定します。
手術の後遺症などはありますか?
手術後すぐは、ドライアイの症状を感じる事があります。
また、夜間や薄暗い場所では、昼間や明るい場所に比べて多少見えにくいことがありますが、それも時間の経過とともに改善します。
『レーザービジョン・レーシック・センター』の特徴は?
1.プロのスタッフ
『レーザービジョン・レーシック・センター』では、角膜専門や屈折矯正専門の眼科医のみが治療を行います。海外で研修を受け、世界基準のレーシック技術の知識と経験を持つ「プロ」による治療というわけです。
あらかじめ予約しておけば、日本語を話せるスタッフによる説明も受けられます。
2.最高性能の機械
レーシック手術では、“マイクロケラトーム”と“エキシマレーザー”という機械を使用します。『レーザービジョン・レーシック・センター』では、これらの機器の最新型である、フランス・モリア社製の新機種マイクロケラトームを導入しました。また、アジア人の眼の形に合うようにデザインされた日本のニデック社製の MK-2000 システムも採用しています。
■ メニュー紹介
『レーザービジョン・レーシック・センター』でのレーシック手術は、3つのコースがあります。
LVプレミアレーシック(LV Premiere LASIK)
スタンダードなレーシック手術で、近視、遠視、乱視を矯正します。
LVオプティマイズレーシック(LV Optimized LASIK)
LVオプティマイズレーシックは、特別に開発された専用のプログラムで角膜の屈折力を変化させるため、従来の照射方法で術後の不満の一つとなっていた夜間視力の低下という問題が解消されます。
LVプラティナムレーシック(LV Platinum LASIK)
角膜切除量が少なくてすむこと、術後の夜間視力低下を最小限に抑えること、また、「近視」「遠視」「乱視」といった屈折異常だけでなく、私たちの眼に存在する「 高次収差 」というものを取り除くことができます。「高次収差」とは簡単に言えば、不均一な凸凹のことであり、メガネやコンタクトレンズでは矯正できません。
通常のレーシック手術の他にも、適性や見え方の状態によって様々なコースが用意されています。検査後、ドクターとの相談の上、もっとも自分にあった手術方法を見つけましょう。
PRK
PRKは、レーシック手術のようにフラップと呼ばれる蓋のようなものを作成せずに、角膜の表面からエキシマレーザーを照射し、角膜の屈折率を変化させる手術です。PRKは角膜が薄い人、または強度の近視の人に適しています。ただしPRKは、レーシックよりも手術後回復に要する時間が長くなります。
ニアビジョンCK(Near Vision CK)
ニアビジョンCKは、老視の矯正のために発達した技術で、レーザーやメスのかわりに高周波を放つことで角膜の屈折力を変化させます。治療時間は3分間と短く、安全性の高い治療方法です。ニアビジョンCKは、アメリカ食品医薬品局(FDA)に承認された老視の治療方法です。
老眼用レーシック(Presby LASIK)
Presby LASIKは、老視だけでなく近視・遠視・乱視も同時に治療する視力矯正手術です。手術は、新開発の精密機器PAC Calculator (Pseudo Accommodative Cornea)を用いて行ないます。
NVレーシック(NV LASIK)
NVレーシックは、元々近視の人が40歳を過ぎて老眼になった場合に適した術式です。遠近に合わせてピントが調整されるので、どの距離でもよく見えるようになります。ただし手術後は、針仕事などの特に細かい作業に取り組む場合などには眼鏡をかける必要が生じる場合があります。
Phakic IOL
Phakic IOLは、眼内にレンズ挿入する手術で、強度の屈折異常や、角膜が非常に薄いなどといった理由でレーシック手術を受けられない場合に適しています。手術時間は片眼あたり約20分ほどですが、視力の回復と安定に多少時間を要するため、通常は片眼の手術後1~4週間ほど経過観察したのちにもう一方の眼の手術を行なうこととなります。
Phaco
『レーザービジョン・レーシック・センター』では、白内障の治療方法として、超音波乳化吸引術(PHACO EMULSIFICATION & ASPIRATION)のコースもあります。この治療にはYAG LASERという特殊なレーザーを使用します。治療に要する時間はわずか数分で、痛みもありません。
体質によって手術後に視力が若干戻るような場合は、エンハンスメント(レーザーの追加照射)も行っています。
■ 手術前
手術を受ける前には眼科専門医による適応検査が行われますが、それに備えて、ソフトコンタクトレンズを装用している場合は検査の3日前、ハードコンタクトレンズを使用している場合は検査の1週間前には使用を中止する必要があります。 コンタクトレンズをしている状態では、角膜が押さえつけられて表面の形状が変化してしまっていることがあるので、正確な検査を行うため、本来の角膜の形に戻しておく必要があるのです。
また、3カ月以内に受けたHIV検査とCBC検査(基本的な血液検査)の結果を提出する必要があります。
■ 検査
検査は、約2~3時間をかけて以下のような項目で行われます。
別途1000バーツが必要
【角膜形状の検査】 角膜の形や屈折力を検査します。
【黒目の形状撮影】 目の黒目の部分の形状を確認し撮影します。
【角膜内皮の検査】 角膜細胞の様子を見る検査です。
【眼圧検査】 目に風を当てて眼圧が正常かどうか測定します。
それぞれの検査は、担当の専門家がてきぱきと指示してくれるので、検査はスムーズに進みます。
【視力検査】
専用のメガネのレンズを入れ替えて文字を見る方法で、裸眼視力と矯正視力も測定します。
■ 手術
レーシックの手術は、角膜にフラップと呼ばれるフタ状のものを作り、角膜をめくって内部にレーザーを当て、角膜の屈折率を調整するという内容です。
まず、マイクロケラトームという機械で角膜の表面を薄く切り、フラップを作ります。
その後フラップをめくり、あらかじめコンピューターで計算された屈折率になるようにレーザーを照射します。
レーサー照射後は、フラップを元の場所に戻して手術は終了です。
■ 手術後
手術後は、目を守る為にサングラスをかけることになります。
当日の夜は涙が出たり目の周りに痒みを感じたりすることがありますが、ほとんどの場合それらの症状は翌日には緩和します。2,3日はテレビを見たり、本を読んだりすることを控え、できるだけ目を休ませるようにしてください。
感染予防のために、処方される抗生物質を点眼してください。
化粧(特にアイメイク)は控えて下さい。
行き方
『レーザービジョン・レーシック・センター』への行き方は、公共機関を使う場合は、パホンヨーティン駅3番出口下車後、タクシーを利用するのが便利です。出口の前から乗ると車線が違うので、陸橋を渡って100メートル先、セントラルデパートの前でタクシーに乗ってください。ラチャダーピセーク通りを北へ進み、タイパニット銀行本店(SCBパーク)の向かいにセンターはあります。
いかがでしたか?
最新の機能を搭載した機械と経験豊富なスタッフ、その両方が揃った『レーザービジョン』で、視力を取り戻してみませんか?
以上、バンコクナビがお伝えしました。