アーバン リトリート【閉店済】

Urban Retreatเออเบิน รีทรีท

閉店・移転、情報の修正などの報告

都市型生活で溜まった疲れを癒してくれるのは、やっぱり都市スタイルの洗練されたサービスでした。

サワッディーカー!バンコクナビです。
食事ひとつするにしても、パソコンに向かって情報収集して、噂のレストランを予約して…と、お洒落に過ごしたい、都会のよさを享受したい、という生活はなかなかに疲れるもの。かといってそういう疲れを野暮ったさが癒してくれるかといえば、そういうわけでもないですよね。今回ナビは、都会の生活でついた垢は都会感覚のトリートメントで洗い流そう!というわけで、『アーバンリトリート』つまり“都会の隠れ家”を意味する場所へ行ってきました。
水槽のような建物
“隠れ家”を自称するだけあって、お店はなかなかに奥まったところにあります。スクンビット通り・ソイ35を500メートルほど入ってたどりついたお店は、エメラルド色のガラスが水槽のよう。隠れ家にしてはお洒落すぎだなぁ、気取ったお店だったらどうしよう、と思いつつ、同じガラス素材を使ったドアを押して中へ。
レセプション
中は、壁もタイルも家具も全て白。壁をとりかこむちいさな絵の額縁も、白。お店のテーマは『白』『モダン』『ナチュラル』であるとのことですが、細かいところにまで手がかかっているので、「あぁこの手のお店か」というありきたりな感じはしません。

■ メニュー&プロダクツ紹介

『アーバンリトリート』のメニューは、大きく分けて〔ボディマッサージ〕〔ボディスクラブ〕〔ボディセラピー〕〔フェイシャルトリートメント〕の4つ。ボディトリートメントにはオリジナルのアロマオイルやスクラブが、フェイシャルトリートメントには、ハイソ(タイではセレブのことを「ハイソ」と呼ぶんです!)の常識、ダーマロジカ[Darmalogica]の製品が使われます。
スクラブは、ジャスミンライスを使ったものやココバターをたっぷり配合したものなど、どれもおいしそ…もとい、肌によさそう。
じいぃっとメニューを吟味するナビ、ふと目に留まったのは【アーバンタッチ】というマサージのコース。内容をセラピストさんに聞いてみると、『アーバントリート』独自の方法でのアロマオイルマッサージなのだそう。“独自の”という言葉に滅法弱いナビ、「じゃぁ今日はこれをお願いします!」と即決しました。

◇ フットマッサージ
まずは先にお部屋のご紹介。
レセプションの右手にあるのは白い壁ばかり、と思っていたらそこにドアがあって、奥が施術のスペースとなっています。
一歩入ってすぐのところにあるのは、足マッサージ用のチェアが5台。
壁・天井・施術に使うタオルまでが真っ白な空間に据えられた、黒々とつや光りするソファ。そのコントラストはナビに、きちんと並んだ碁石のような、はたまたチェスの駒のような、真面目で真剣な印象を与えました。

◇ タイマッサージ
淡い木目が、見た目にも裸足の足のうらにも優しい階段をとんとん登ってお二階へ。それまで「うわーキレイ」「お洒落だー!」と案内役のセラピストさんやカメラマンに感動を伝えんがごとく終始開いていたナビの口が、ここにきてすっと閉じました。
メインのトリートメントルームが並ぶ二階も白一色。「この感じって何かに似てるなぁ…、あ、雪が積もった朝の気配だ!」そう、しーんとした静けさに満ちていて、何も言われなくとも声のトーンを落として話したくなる静寂の空間なのです。
左手に並ぶのは、タイマッサージ用のマットが5台。ドレープがきれいな仕切りのカーテンの脇から白いうさぎが顔を出しそうで、恥ずかしながらナビは思わず目をこらしてしまいました。

◇ トリートメントルーム
ツインルーム
『アーバンリトリート』のトリートメントルームはぜんぶで6室。そのうち1室が、ツインルームになっています。お部屋の中も、床・壁・天上・ベッド台・洗面ボールにいたるまで、あくまで白にこだわっていながら、寒々とした感じがないのは、ベッドカバーやシャワーブースのタイルに暖色がうまく使われているからなのですね。
シンプルなのに素っ気無さはなくて、入ってくる人を快く迎え入れる雰囲気は、高原のペンションのような爽やかさです。
シングルルーム
シングルルームも見せていただきました。こちらはジャグジーつきのお部屋。ミルクバスなどのトリートメントの際に使うお部屋だそうです。真っ白なお部屋で浸かるミルクバスなんて、想像しただけでうっとりしちゃうじゃありませんか…。
シャワーブースに備え付けてある、ボディソープ・シャンプー・コンディショナーもここのオリジナル。

■ トリートメント体験

アロマオイル選び
【アーバンタッチ】を受けるナビ、まずは、マッサージに使うアロマオイルの香りを選びます。ここで選ぶ「香り」は、その時のナビの心理状態を教えてくれ、トリートメント中のお部屋の雰囲気をつくり、さいごは残り香となってナビの体に残るものなので、ぐぐっと慎重になります。
いろいろと手の甲に乗せてもらってくんくんするナビの鼻腔に、「ミント」や「オレンジ」「ラベンダー」を押しのけてぐっときたのは、品のある「レモングラス」の香り。
でもでも!ナビは普段いい匂いだなぁと思いながら「レモングラス」は選ばないんです。なのに今回吸い込まれるようにこの香りを選んでしまったのは、“官能の香り”として知られる「イランイラン」の花のエキスがプラスされていたからなんですねー。見事に誘惑されたナビ、香りパワー恐るべし!です!

オイルは温めて
【アーバンタッチ】マッサージの特徴のひとつめは、オイルをあたためて使うこと。こうすることで、アロマの効果が高まって、さらにオイルがスムーズになる分、より滑らかな動きでマッサージすることができるのだそう。
確かにお部屋の中はレモングラス(と、イランイラン)の芳香でいっぱい、もし匂いに色がついていたら、紫色(に違いない!)のべールに前が見えないことでしょう。

マッサージ
ではいよいよトリートメントの幕開け、ナビは心の中でひそかにはじまりのファンファーレを鳴らします。まずはベッドの上にうつ伏せに寝たナビにぶあつめのタオルをかけ、その上から全身をぎゅーっと圧してくれます。
圧されてむぎゅう!となって、力を抜かれてふっと体が軽くなる度に、
「あぁ体って弾力があるんだなぁ」と感じます。
全身の血のめぐりを良くし、体をオイルマッサージ仕様にするのが、このぎゅう!ふわっ!の目的。料理で言うところの下ごしらえですね。

うつぶせのまま、“オリジナル”だという【アーバンタッチ】マッサージのスタート!!
どこが“オリジナル”なのかとくと見せてもらおうじゃないの、と身構える間もなく、他のマッサージとの驚くべき違いに気付きました。普通のマッサージでは、体を上下に分けて、足から順に上へとマッサージを施していきますが、【アーバンタッチ】マッサージでは、体を左右に分けて、足の裏からふくらはぎ、ふともも、お腹、肩、腕と筋に沿って弧を描くようにマッサージします。考えてみれば体の筋というのは途切れることなくつながっているものなので、とても理にかなった方法ですよね。

~ 体を上下ではなく左右で分ける! ~
まずはうつ伏せの状態で左側から。
経験豊富のセラピストさんは、すこし触れただけで筋の状態がわかるということで、「ふくらはぎのここが張っているということは、太ももの脇のこの筋も張っているんですよ」と、特にぴんと張ったナビの足の筋をほぐしてくれます。
それが足だけにとどまらず、1つの流れとして全身を伝わっていくので、コリがうわべやその場しのぎではなく元からほぐれる感じがします。
あぁ痛気持ちいいー!
普通のスパでは、マッサージする部位にあわせて体にかけるタオルの位置をこまごまと直したりという作業がありますが、この【アーバンタッチ】マッサージの場合はいたってシンプル。右側半分にかかっていたタオルをぺらっと左側半分にめくるだけです。途切れることの無い「体液の巡り」を感じていると、夢心地というのでもなく、眠くならないどころか、かえってはっきりとした意識でマッサージそのものに没頭でき、正しいマッサージとはこういうものなんだなぁと思いました。

~ 同じ動きの繰り返しが気持ち良い ~
次は仰向けになって右側。セラピストさんいはく「温めたオイルを体に塗ることで肌が敏感になっているので、加減した力でマッサージしています」とのことですが、体の状態を確認しながら徐々に力を強めていってくれるので、血液の循環はきちんとした段階を踏んで良くなっていきます。
足の指から向うずね、もも、お腹、デコルテ、肩のヘアピンカーブを曲がって腕、指先、そしてまた足の先と、まるでナビの筋をコースにしたカーレーシングのようです。
最後のパート、仰向けの右側に入ると、繰り返されるセラピストさんの決まった指の動きに慣れてきました。
そのリズムに同調しつつも、決して飽きることがないのが不思議。
肩をぐっと掴んだり、10本の指をぜんぶ使って流れる動きで指先まで丁寧にマッサージ。ぴたりと嵌った筋を同じ速さで何度も何度もなぞるその繰り返しがこんなに深いリラックスを呼ぶなんて、いままで知らなかった感覚に驚きのナビでした。

~ お腹 ~
次はお腹をピンポイントマッサージ。「押し」と「引き」のリズミカルな動きは、眠っていたナビのお腹をやさしくゆすり起こしてくれるかのようでした。

~ 顔 ~
顔の中央にある眉間のツボをぐっと圧したあとは、わしゃわしゃわしゃと髪の間に手を入れて頭のマッサージです。頭のマッサージって、意外とはっきりセラピストさんの腕の良し悪しが出ますよね?指の腹をしっかりと使った刺激が心地よく、ここではじめてまどろむナビでした。

~ 肩 ~
最後はベッドの上に胡坐をかいて楽な姿勢になり、はじめはタオルの上から、次にタオルを外して直に肩を揉んでもらいます。
最後に閉じた両手でパンパンと音をさせて背骨をなぞってもらうと、体の中を巡っていた流れが、ここでしゅーっとひとつになって落ち着いた感じがしました!
お茶をいただいて終了

お茶をいただいて終了


オリジナルグッズ
「わたしを見て!」といわんばかりにレセプションの脇で抗いがたい魅力を放っている、オリジナルグッズやアクセ、プロダクツのコーナー。
アクセサリー(100バーツ~)との出会いは一期一会、いつどこでお気に入りと出会えるか分かりません。麻のサンダルは150バーツです。
〔サンダルミント〕のバスオイル、〔ジャスミンライス〕〔ジャスミン〕のシャワージェル、〔バナナミルク〕や〔マンゴー〕のシャワークリームは各250ml入りで150バーツです。
ナビが気に入ったのは〔サンダルミント〕のオイル。「サンダル」とは、白檀のこと。
ミントのさわやかさに甘い香りがプラスされていて、夏らしくかつ女性らしい、一石二鳥の香りだと感じました。
暑いタイでは珍しく、ボトルに毛糸がマフラーのようにちょこんと巻かれているのが可愛らしくて、中身の色もきれいだし、センスがいいとはこういうことをいうんだなぁと感心のナビ。
行き方
『アーバンリトリート』があるのは、スクンビット通り。スカイトレインBTSプロンポン[Phrom Phong]駅5番出口を出たなら、すぐのところにあるスクンビット通り35番路地に入ってください。路地中の閑静な住宅街を500メートルほど入ったところにある三叉路を右に曲がって50メートルほど行ったところにお店はあります。
BTSの駅からは、ぎりぎり徒歩圏内、といったところ。土地勘に自信がない人や施術前後に余分な汗をかきたくないという人は、タクシーに乗ってもよいでしょう。
『アーバンリトリート』、いかがでしたか?
『リトリート』には、“逃避”という意味もありますが、『アーバンリトリート』のスタイルは、都会っぽさを否定するのではなくして、洗練された内装やスタッフのスマートな対応、お洒落なプロダクツなど、「都会の良さ」をあつめて凝縮しました、という感じ。
お店を出て、肌に残るレモングラス(と、忘れちゃいけないイランイラン)の香りを吸い込みつつ、「そうそう、都会の良さってこうだよなぁ」と足取りも軽くスクンビットの大通りへと出たナビなのでした。

■新店舗が便利な場所にオープン

BTSプロンポン駅5番出口から降りてすぐ右側に新店舗がオープン。
駅からすぐアクセスできるのが魅力。隣はカフェ、またベーカリー
少し足を伸ばせば在タイ日本人ご用達のフジスーパーやエンポリアムも徒歩でいける
便利な場所にあります。

記事登録日:2007-02-22

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主なメニュー

メニュー 所要時間 価格
オリエンタル パッケージ 120分 1,000 (バーツ)
ハッピーフィート パッケージ 90分 1,200 (バーツ)
ディーストレス パッケージ 90分 1,400 (バーツ)
フィット&ファーム パッケージ 110分 2,000 (バーツ)
グロウ パッケージ 140分 3,050 (バーツ)

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2007-02-22

利用日
女性 男性