魚にうるさいローカル人&有名シーフードレストラン御用達!!「プーケットの小築地」ラワイビーチにあるフィッシュマーケットに行ってきました!
サワディーカー。プーケットナビです。プーケットに来たら誰もが一度は食べて帰りたいと思うのが新鮮、採りたてシーフードではないでしょうか?といっても今回ナビがご紹介するのは「シーフードレストラン」ではなく、魚を売り買いする「ローカルフィッシュマーケット」。おいしい魚は食べるだけではもったいない!どんな魚がどんな人達によってどのように売られているのか消費者を代表してナビが社会科見学さながらちょっぴり覗いてきました。それでは早速その雰囲気をお届します!
場所
場所は魚港として名高いプーケット最南端ラワイビーチ。ビーチを正面に向いて一番左側の海岸沿い。シャロン湾周辺にあるロータリーをラワイビーチ方向へ続く道をひたすら真っすぐ走り日本人に大人気なリゾート「エバソンプーケット&シックスセンススパ」、「プーケットシェルミュージアム」を通り過ぎて約1分でラワイビーチの桟橋に到着。その左側の道路1本がフィッシュマーケットの会場です。
オープンタイム
天候などによって時間は少々異なったり、オープンしなかったりすることもありますが通常のオープン時間は漁師さんが釣りから帰ってくる13:30頃から夜19:30頃までだそうですが、魚が売れてしまった時点でそれぞれのお店は閉めてしまうようなので15:00頃から17:00頃までに訪れるのが妥当かもしれません。
漁師さん
ラワイビーチの漁師さん達は海を放浪しながら住居を転々としていた「シージプシー」と呼ばれる代々海と関わりを持って生計を立ててきた民族です。このマーケットの周辺に住居を構えているので観光客の間では周辺エリアは「ジプシー村」という名前でも親しまれているようですが、近年いたって普通のタイ人と同じような生活ぶりをしているので地元の住民の間では「フィッシュマーケット」としての方が断然知名度があるようです。ただちょっぴり普通のタイ人に輪をかけてのんびりモードなのはやっぱり「ジプシー」気質なのでしょうか?
【漁】
ラワイビーチの漁師さんたちの釣りスタイルは2通り。「ロブ」とよばれる大きな仕掛け籠をコーラル島、ボン島のなどのラワイビーチ周辺から遠くはラチャヤイ島まで15日間沈めて魚を採る仕掛けスタイルと釣りざおや網を使って釣るスタイル。天候が悪かったり風が強かったりすると仕掛け網を引き上げられない為に市場に出回る魚の量はグーンと減ります。ナビ取材時は残念ながら午前中雨さらには風もあったので魚の量はお天気が良い日に比べると少なかったです。
【漁船】
漁師さんの愛船は「ロングテールボート」と呼ばれる細長い木のボート。このボートエンジンには小型自動車のエンジンを利用している船マニアの間ではちょっと有名なボート。漁船だけでなく観光船などとして人を運ぶ普通の船としても利用されています。ところがこの「ロングテールボート」どうがんばっても大型船のようなパワーはないので通常船で1時間30分弱にて到着するダイビングポイントで有名なラチャヤイ島まで「ロブ」を引き上げに行くには結構な時間がかかります。そんな、こんなで漁師さん達は毎朝4時にラワイビーチを出向しているのだそうです。
ソイ
それではマーケットが並ぶソイに入ってみましょう。
【入口周辺】
入口周辺は貝殻やパールを加工してアクセサリーやデコレーションにと販売している観光客向けのお店が並んでいます。ナビがカメラを向けると「写真撮らないでください!」と睨まれてしまったので、いそいでパシャリと撮影。
【八百屋さん】
魚だけでなくなぜか野菜も売っているので地元の人はここのソイで晩御飯の買い物を済ませる事ができるのですね~。実際は、野菜だけ買いに来ている人もいました。
【活けす】
ロックロブスター(750バーツ/キロ)や「プーマー」と呼ばれる蟹(160バーツ~200バーツ/キロ)など生きている甲殻類が大きなたらいの様な容器にいれられて売られていました。たまに「プーケットで一番おいしいロブスター」と名高い『プーケットロブスター』も販売していることもあります。ナビ取材時にタイ人マダムが夕飯のおかずにロックロブスターを1匹お買い上げ。おもわず「今晩のメニューは?」と聞きたくなったナビでした。
【魚】
おもったよりも魚を販売しているスペースは狭かったですがいかにも「釣りたてです!」といわんばかりに豪快に置かれている魚たち。「これ、本当に食べられるのですか?」と聞きたくなるカラフルなパロットフィッシュ(プラーノックゲェオ)は10バーツ/1キロ~。バーベキューにしたりカレーの具にしたりと食べ方は多種多様なのだそうです。メバルのような真赤なお魚(プラーデン)は1キロ180バーツ。シンプルにバーベキューにしたら。と想像しただけでよだれが出てきました。
【蟹】
タイ語でプーは「蟹」ダムは「黒」という意味そのままに『プーダム』と呼ばれる黒い甲羅が渋いカニはプーケットタウンから10分ほどの場所にあるシレー島近辺で捕れたカニだそうです。大きい方が200バーツ/1匹、小さい方が180バーツ/1匹です。パップンカリーヌンとかにしたら美味しそうです。
【貝類】
ムール貝(ホイマレンプー)やホイクレーン(あさり)も1キロ30バーツ~60バーツと日本では信じられないほどリーズナブルなお値段。タイ料理だけではなく、「ボンゴレ」などのパスタの具にして食しても美味でしょう。
【イカ】
いろいろなサイズのイカ(プラムーク)さんが並んでいました。一番大きいサイズはボン島近くの深海で採れた超新鮮物!お値段は120バーツ/1キロでした。
【海老】
お値段は天然ということで少々お高めの400バーツ~550バーツ/キロ。シャロンやラワイにある海老ファームで育てられた養殖エビは200バーツ/1キロ。体全体がやや赤見掛った海老が海で捕れた天然エビです。
【番外編】
これはうなぎではありません。同じ『う』から始まり見た目も何となく似ていますがこちらは「ウツボ」です。誰がどうやって調理するのか興味、深々です。
隠れた貝殻専門店
新聞紙の上に一見見たところではあまり価値のない物ばかり転がっているように見える青空店舗にはラワイビーチや近辺の島々の深海で採掘された貝など実はすごく珍しい貝が売られていたりするお店です。
いかがでしたか?正真正銘のプーケットの近海で捕れた魚介類。プーケットの近隣ではどんなお魚が採れるのか知ることができる地域の生活を見学できる数少ないスポットです。マーケットは午後からオープンなのでこちらを見学してからマーケットから1、2分ほどしたラワイビーチ沿いに並ぶ魚介類屋台でシーフード料理をいただいたら一段と美味しさが増すのかもしれません。「屋台はちょっとやだわ!」という方には魚の仕入れはラワイビーチの漁師さんから直接購入しているというシャロン湾を一望できるシーフードレストラン「カイエン@ピアー」でプーケット特産シーフードを得と堪能してください。お料理好きな方は、ラワイ・ナイハンビーチ地域に多いキッチン付きコンドミニアムなどに滞在してビーチライフ&新鮮食材を心行くまで堪能するのもオリジナリティー溢れるバカンスの過ごし方かもしれませんね。以上プーケットナビがお送りいたしました。