一度は見ておきたいタイのオカマショー、めくるめく魅惑の世界。
【カリプソキャバレーはアジアティーク ザ リバーフロントへ移転開業しました。】
サワッディカー!バンコクナビです。
タイの有名なエンターテイメントのひとつにオカマショーがあります。ぜひ一度は観てみたいけど、セクシーさを全面に出した露骨なものはちょっとね…という方にお勧めなのが、今回ご紹介する「カリプソ」のキャバレーショー。露出勝負ではなく歌やダンスで魅せてくれる、品を保ったショー内容なので、恋人同士や親子で行っても楽しめると思います。アクセスも便利な「カリプソ」、では早速ご案内いたしましょう。
■前座
―――以下、ネタバレあり! 場内が暗くなり、いよいよ!と思ったら、舞台には美女がぽつんとひとり。しっとりと歌い始めました。そう、これは本番前の前座。ゆっくりと気分を高める演出です。興奮をおさえつつ、どれどれ…とじっくり見てみると、顔やスタイルというよりも曲に合わせて振る腰や肩の動きがとっても女性らしいのです。
そしてがピエロ登場!コミカルな動きのあと、パッと美女に変身☆!さぁ、カリプソ・キャバレーショーの始まりです!
■ザ・キャバレーショウ!
踊り子さんによるレビューのラインダンスで幕開けです。みなさんスタイル抜群!足が長い!身のこなしも実にあでやかです。
■慕情劇
男女の愛のもつれ(実際には男男ですが…)を描いた劇です。結婚を誓い合った二人の邪魔をするセクシーな女性。悲観した清楚な花嫁はシルバーのセクシードレスに様変わり、その手に握られているのはピストル…。ベタベタの展開ですが、男性が演じているとなると話は別。「男性に見えない~!」という非日常感からどきどきが募って話に引き込まれます。
■フラミンゴダンス
早口でまくしたてるような歌声にあわせて、フラミンゴに乗ったダンサーさんが、エキゾチックなダンスを披露。
■多彩で多人数のショー
舞台上で、ショーはどんどん進行していきます。
バナナの腰みのや、きらきらゴージャスなドレス、切り込みの入った白いブラウスなど、衣装もセクシーキュート。決して広くはない舞台ですが、1つの出し物ごとに必ず10人以上の踊り子さんが登場するので、常に見どころ満載です。
■名物コメディ
カリプソ名物の芸者さんが登場すると、場内から笑いと歓声がもれます。扇子を使ったコミカルなダンスのしめに、最前列のお客さんにキスマークのプレゼントです。
■タイ風
遺跡からよみがえったような荘厳な衣装を着けた踊り子さんが、妖精役と絡んで妖艶なダンスを披露してくれます。時代も場所も性別も(!?)超越した、迫力溢れる舞台です。
■ラテン風
熱狂のラテンのリズムにのってフラメンコ。オカマさんたちの“美”にかける情熱がそのまま噴出したような勢いのあるダンスです。
■カリプソならでは!上品セクシー
ビキニの下着にガーターベルト、頭にはシルクハットいうセクシースタイルで、トランペットの演奏やダンスをみせてくれます。まさにパリのモンマルトル界隈で19世紀に流行ったというナイトクラブのような、アンニュイな雰囲気。お客さんは西洋人が多く、オカマさんも華奢でなよなよした感じではなく、どちらかというとがっちりとした体格の迫力美人が多い印象を受けました。
■歌謡ショー
美空ひばりさんの有名なナンバーにのせて、カンペキな口ぱくで歌謡ショー。ここで気づいたのは、カリプソのショーは舞台上での衣装チェンジが実に多いということ。それも、「脱いだらほぼ裸!胸隠して~!」というのではなくて、体のラインにぴったり沿っていたりハッとするようなスリットがすっと入っていたりするドレス姿で、体そのものではなく「ラインの美しさ」「チラリズムのセクシーさ」を見せてくれるんです。
■コメディ
美しさにうっとりとしていたら、きりのよいところのコメディショーで笑わせてくれます。
■フィナーレ
最後に全員が登場し、フィナーレ。ため息の連続の1時間15分でした。
■記念撮影
ショーが終わると、壁一面にオカマさんがずらりと勢ぞろい。さーっと眺めて、審美眼にかなった方を選んで写真に納まってもらいましょう。チップの料金は決まっていません、しつこく催促されることもありませんが、大体50バーツから100バーツを礼儀として渡しましょう。
気品を保ちつつ、迫力ある“美”を強調した、カリプソのショー。闇に煌くともしびのように、タイ旅行の素敵な夜の思い出として記憶に残ることでしょう。以上、バンコクナビがお伝えしました。