トニー カスタムメイド

Tony Custom Madeโทนี่ คัสตอม เมด

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幅広甲高何でもOK!日本で買えば?万円、の革靴をオーダーメイドで。30年の歴史を誇る手作り革製品の老舗。

サワディカップ バンコクナビです。旅行でも生活でも全ての行動は動くことから始まります。そして動くための最も重要なパーツと言えば足。タイのように道路の整備が行き届いていない場所ではその足をカバーしてくれる靴は結構痛みが早いんです。更に靴は男性にとっても女性にとっても大事なお洒落必須アイテム。お店で見つけたステキな靴を履きたいけれど、足の形が中々既製品に合わない方も数多くいらっしゃるのではないでしょうか。今日はそんな方のため、オーダーで靴を手作りしてくれるお店を探して来ました。
小さいけれど歴史は30年
お店の面構えは割りと小さめ、早足で歩いていたらきっと見過ごしてしまうことでしょう。
そんなナビの目を引きつけたのは「CUSTOM MADE 24 HRS」の文字。「本当かな~?」と思いつつ思い切って店内へ入ってびっくり。日本人にも合いそうなデザインや色の靴、バッグ、ジャケットからベルトや帽子などの小物類まで所狭しと並んでいてそのどれもが皮革製品。こりゃ皮のプロだな~と感心しつつ、靴を一足オーダーした場合の料金を尋ねてみたところ、男性用=4,000バーツ~、女性用=3,000バーツ~、納期は簡単なものなら24時間でも可能という回答。試しに一足オーダーしてみることにしました。(料金は2008年の取材時のものです。)
手順1:デザイン
先ずはデザインを選びます。店内に置いてあるものからサンプルとして選んでもよし、
写真の切り抜きでも作成可能とのことですが、今回ナビはビジネスシューズを選択。
「これでお願いします。」とデザイン選択終了。
手順2:材質
次にくるのは材質と色の選択。デザインのサンプルに選んだのはワニ皮で作られたものでしたが、これを黒の牛革でリクエスト、そして料金を尋ねたところ4,000バーツの回答でしたが、「取材だから安くして~! 」と頼んだところ特別価格の3,000バーツ(消費税込み)にして頂けました。オーナーさん ありがとう!
※料金は取材時(2008年10月)のものです。
手順3:サイズ1
A4サイズの白い紙の上に足を乗せ、そのまま足の形をボールペンでなぞります。この時は必ず立ち上がってください。体重が載った状態で形を取らないと正確にフィットする靴はできないそうです。
手順4:サイズ2
メジャーをつま先から足の裏に入れ、指の付け根の辺りの長さを測ります。次に足の甲の部分、最後にくるぶしから足の甲の付け根までの斜めの長さと合計3箇所の長さを測ります。これを左右それぞれ行い所要時間はたったの5分、デザインと革を選び終えれば後はあっと言う間に終了です。
手順5:納期とデポジット
最後にデポジット(保証金)をいくら前払いするかを話し合い、その詳細を記入した預かり書を受け取り完了です。今回ナビは1,000バーツをデポジットに払いましたので残金の2,000バーツは受け取り時となります。そして仕上がりは2日後の夕方ということになりました。旅行者の方で時間が無いという場合、まずお店に相談してみてください。
オーナーさんに聞きました
お店の名前がそのままニックネームのTonyさんです。開業は30年前、このお店を開いて25年の超ベテラン、皮革製品のことなら本当に詳しく、片言ですが日本語もご存知でした。
客層は場所柄一番多いのがアメリカ人、次がヨーロッパ系で、アジアの中では日本人が一番多いそうです。皮革製品はワシントン条約により日本へ持ち込みが許されているものとそうでないものがありますので、詳しくはTonyさんにお尋ねください。
商品が決まった後、お店の中でデザイン、革のカットを行い、その後トンブリ地区にある工場へ素材を持ち込むそうです。納期に間に合わない場合、日本への発送も承る(送料別)とのことでしたので、まずは相談してみましょう。

扱い商品の一覧

店内には完成品も勿論ありますが基本的にはハンドメイドのお店、全ての料金は材質により異なってきます。ジャケットやコートは長さによっても若干価格に違いはあるそうですが、素材、工賃、消費税全て込みの最低価格を尋ねてみました。

紳士用靴
牛革:5,000Baht~
クロコダイル:12,000Baht~
蛇皮:8,000Baht~
エイ皮:9,000Baht~
オーストリッチ:10,000Baht~
※2017年料金


女性用靴
牛革:3,000バーツ~
※2017年料金

服類
牛革ジャケット:9,000バーツ~
牛革コート:12,000~
牛革ベスト:6,000バーツ~
※ジャケットの納期は4日間希望とのことです。

バッグ、カバン類
男性用カバン:6,000バーツ~
女性用バッグ:6,000バーツ~

小物類
財布:2,000バーツ~

その他
小銭入れ、ベルト、帽子、キーケース、名刺入れなどなど、同じ色、材質でお揃いを作るのも素敵でしょうね。

非売品ではありません
ちなみに店頭に飾ってあるワニ一匹を丸々使用してのコートは40万バーツ(約130万円)とのことでした。目立つこと間違いなし!
扱い品種
タイで流通している皮革の殆どを扱っているとのことで、牛革、ワニ皮、オーストリッチ、エイ、サメ、トカゲ、蛇は勿論のこと、変わったところでは蟻食い、更に日本名ティラピア、タイ語ではプラーニンと呼ばれる淡水魚の皮までありました。ティラピアは元々タイには生息していなかった魚なのですが日本人が持ち込みタイで繁殖させたとのことです。丈夫で柔らかい材質のため、結構人気があるとのことでした。
出来上がりチェック
2日後、約束通りオーダーした靴は出来上がっていました。既製品の場合、サイズは何とか合うもののやはりどこか自分の足に馴染まずしっくりこない期間があって、数週間経つうちにやっと足に合ってくる、それが普通だと思うのですが、そこはオーダーメイド、最初からほぼぴったりです。皮は硬すぎず柔らかすぎずで、これは個人の好みの問題だと思いますがナビには丁度良いと感じられました。
サンプル

サンプル

完成品

完成品

注意点
出来上がった靴を見て、ナビは自分のミスに気がつきました。それは靴底の材質オーダーです。雨の多いバンコクで、ナビのように足を使って歩く仕事が多い場合、皮底は禁物なのですがゴム張りと指定しなかったばかりにサンプルと同じく皮底で仕上がってしまいました。ところがTonyさん曰く「大丈夫、2日くれればラバーを張ってあげるし、ラバー代は要らない」とのこと。皆さん、オーダーの際は底の材質も忘れずに指定してください。
アフターサービス
30年商売をしているとリピーターの数も多く、底が減ったりしてもお店に持って来てくれれば可能な限りのアフターサービスはしますと店長。今の日本では「買った方が安いですよ」と言われるのが当たり前の時代に何とも嬉しい言葉を聞くことができました。
「最近では中国の皮製品が価格も安く、品質も良いので値段で勝負はできなくなってきているが、我々は顧客を大事にすることでは中国より上」とTonyさん。皆さんも一度、
靴をオーダーしてみませんか? 既製品を買った時より靴に愛着が持てることは確かです。
以上バンコクナビでした。

記事登録日:2008-10-14

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2008-10-14

利用日
女性 男性