スワンナプーム空港

ナビがスワンナプーム空港へ潜入取材。空港内部の様子と気になる現状をお伝えします。

サワディーカー、バンコクナビです。
2006年9月1日よりシンガポール便とマレーシア便の一部で試験飛行が行われるなど、開港に向けて着々と準備が進んでいるスワンナプーム国際空港。今日より国内線の一部がスワンナプームへ移転、国際線も順次新空港へ移転し、28日にはほとんどの航空会社がスワンナプーム空港発着となる予定です。

※オレンジ枠の写真はAOT提供です。

いや、長かった~、本当にここまで長かった~、としみじみのナビ。本来ならば空港開港1周年を祝っている頃ですが、そこは微笑みの国タイ「マイペンライ」といったところでしょうか。
空港本格開港まで半月を切り、今度こそ準備万端さあ開港!といきたいところですが、現実はそう甘くはないようで、未だ準備不足が指摘されています。本当に大丈夫なの??・・・という訳でナビがスワンナプーム新空港に潜入調査してきました!

スワンナプーム空港って

世界に誇る巨大空港
スワンナプーム空港はバンコクの東、約32kmに位置しています。
ターミナルは国内線・国際線共通のターミナルで、その面積は何と56,300?。ドンムアン空港のターミナル1とターミナル2を合わせても32,117?だから、これは巨大!!因みにターミナルの長さは横444m幅111mあります。また、滑走路は4,000mと3,700mの2本あり、将来的には4000mの滑走路がもう2本増えて合計4本の滑走路を持つ空港となる予定です。具体的にどの程度の能力があるかというと、1時間に76便の発着が可能で年間4500万人の輸送が出来てしまうんだそうです。
さらに航空管制塔もこれまた巨大!132.2mもあり、これは何と世界一!!

国内線・国際線共通ターミナル
スワンナプーム空港の特徴は、ターミナルが分かれていない単独ターミナルっていうところ。今までは、国内?国外?さらに第1ターミナル?第2ターミナル?・・・なんてことでしたが、これからは、スワンナプーム空港に行って!の一言でOKです。スワンナプームにはA~Gのコンコースがあり、国内線はAとBを、国際線はC~Gのコンコースを使用しますが、全て1つのターミナルからの移動となります。

スワンナプーム空港の『かたち』
巨大空港スワンナプーム。その姿を地上から写真に収めるのは不可能。空港の全貌を皆様にお伝えするべく、飛行機をチャーターし上空3000mからナビ独占取材!・・・といきたいところですが、経費がかかり過ぎということで、とある場所で発見した空港模型を使って少しご説明します。

スワンナプーム空港全体を上空から見ると、こんな感じ。奥の長細い建物が旅客ターミナルでそこから各コンコースへと繋がっています。
コンコースは全部で7つA~Gまであります。ターミナル向かって左側には、下からコンコースA(全長432m)・B(全長270m)・C(全長459m)と続きターミナル奥がコンコースD(全長909m)となります。このうち、コンコースAとコンコースBは国内線の乗降り場となります。
こちらはターミナル向かって右側。ターミナル奥がコンコースD(全長909m)で上からE(全長459m)・F(全長270m)・G(全長432m)と続きます。
ターミナル前の同じ形の2つの建物は駐車場。こちらには各2,500台の車を駐車することが出来ます。また、バスターミナル近くには長期間用に5,000台駐車可能な駐車場もあります。
手前の白い建物は空港内唯一のホテル、ノボテル スワンナプーム エアポートホテルです。
ホテル横には世界一の高さを誇る航空管制塔が建っています。

スワンナプーム空港の内部

ドイツ人設計士
スワンナプーム空港は、ドイツのヘムルート・ヤーンという建築界では有名な建築士によって設計されました。おそらく誰しもが感じる第一印象はガラスが多い!ってことでしょう。ただ単にガラスを多用するだけではなく、様々な種類のガラスを適所に配したり重ねたりすることで、非常に明るく斬新な空間でありつつ、機能的な造りとなりました。
しかし、すご~い!と近くに寄ってみると、結構汚い・・・。これだけ大量のガラスが使われていたら、掃除が大変です。しかも、現在は空港以外は何もないような土地。土埃が大量に舞う中でその美しさを保てるのか、これからの課題でしょうか。
また、もう1つ残念な点を発見。ターミナルの出入り口が何と回転扉。日本でも色々と問題となっていますが、ここは子供や障害者を含め何千万人も出入りする空港。回転扉の横に通常の扉が備え付けられてるとはいえ、大きな荷物を抱えた旅行者にはちょっと不便!?

食事場所
空港内の食事場所で、取材時オープンしていたのは、僅かに1ヵ所です。開港前なので、空港職員の憩いの場となっています。お店の名前はマジック フード ポイントというフードコートレストランです。ぶっ掛けご飯のお店から、ヌードルやサラダのお店まで数多くの屋台料理が食べられます。

空港内イメージツアー
それでは、一足先に旅行者になりきって空港内を探索しちゃいましょう!!
■スワンナプーム空港到着編
日本から6時間の長旅。エコノミー症候群になっちゃうよ~!と足を擦りながら出来たばかりのスワンナプーム空港へ降り立つと、早速親切に掲示板が。掲示板に従い広々とした空港通路を歩いて行きます。もちろん、歩く歩道で楽々移動です。
通路脇には、タイ人アーティストによる絵が飾られています。伝統を感じさせるものから、メルヘンチックな物まであり、さながら美術館を歩いている様です。
暫く歩くと電光掲示板が!そうそう、まずは自分の便の荷物が何番ベルトに流れてくるのかをしっかりとチェック!
国際線のパスポートコントロールは大きく分けて3ヵ所あるので、バッグの受け取りに便利な方のカウンターに並ぶのが賢いですね。因みにスワンナプーム空港到着のパスポートコントロールカウンターは全部で130ヵ所も設置されているので、ドンムアン空港の時よりはスムーズに通り抜けることが可能かも!?・・・とはいえ係員の仕事のスピードUPに期待したいところです。パスポートコントロールカウンター前では巨大なヤック(鬼)がお出迎えしてくれました。
パスポートコントロールを抜けると、すぐ目の前が預け荷物の受け取り場所。さっき自分の便の荷物受け取り場所の確認をし忘れた?!・・・でも安心。パスポートコントロールを抜けてすぐの所に電光掲示板が設置してあります。こちらで番号を確認して自分の荷物が流れてくるのを待ちましょう!この場所にも、タイ人アーティストの絵が飾られています。絵に見とれて忘れ物しないように気をつけましょう。
荷物受け取り場所は全部で22ヵ所。1番ベルトから6番ベルトは国内線で使用しているので、国際線は7番ベルト以降です。
荷物を受け取ってカートに積み込んだら、最後に税関を通過します。申告するものがなければ緑のカウンターから、申告するものを持っている場合は赤のカウンターから出ます。
到着カウンターはターミナルの2階にあり、出口はA・B・Cの3ヶ所。Aは国内線の出口で、BとCは国際線の出口です。友達や迎えの人との待ち合わせの際には、どこの出口で待ち合わせするか事前に打ち合わせしておきましょう。
また、出口前には椅子が用意されているで、出迎えの人は座って待つことが出来ます。
空港内には両替カウンターも数多く設置されています。日本円をタイバーツに両替したら準備完了!いざバンコク市内へ!!
■スワンナプーム空港出発編
楽しかったバンコクの日々、快適ホテル滞在で毎日スパ&買い物三昧!!あっという間に帰国日当日です。思い出を胸にバンコク最後の場所、スワンナプーム空港へやってきました。出発カウンターはターミナルの4階にあります。
まずは、チケットとパスポートを持ってチェックイン!チェックインカウンターはA~Wまであり、全て合わせると、360ヵ所もあります。電光掲示板の案内に従って、各航空会社のチェックカウンターへGO!預け荷物を預けて、搭乗券を受け取ります。
搭乗券を受け取ったら、空港使用料を支払って領収書を受け取ります。空港使用料は500Bとドンムアンと同じ金額です。しかし、2007年2月から700Bに値上げされ、さらに空港使用料の支払いも当日空港内で支払うのではなく、航空券購入時に支払うよう変更される予定です。
※取材時、空港使用料のカウンター及び機械の設置はありませんでした。

それでは、出国手続きへ。パスポートコントロールカウンターへ並び、出国の手続きを行います。出国のパスポートコントロールは大きく2ヵ所に分かれており、個々のカウンター全部を合わせると72ヵ所のカウンターがあります。
パスポートコントロールを抜けると、大きなモニュメントが登場。ヴィシヌの神話をモチーフに作られたこのモニュメントは、パスポートコントロールの先にあるので、出国する人のみ見ることが出来ます。
帰国する前にお土産チェック!気になる免税品の数々をゲットして帰りましょう。・・・ところが、取材時はまだオープンにはほど遠い状態。開港と同時に全てのお店が開店するかどうかは微妙な状況です。
そろそろ、搭乗時間が近づいて来ました。掲示板の案内にしたがって搭乗口へ。途中ターミナルとコンコースの間には綺麗な公園が見えます。また、喫煙者の為のスモーキングエリアもあります。
搭乗カウンターに到着です。赤外線チェックを通して入場、椅子に座って搭乗時間を待ちます。また来よう、そう誓いながら・・・。

スワンナプーム空港の交通

バンコク市内とスワンナプーム空港を結ぶ交通手段は大きく分けて【公共バス】【タクシー】【リムジン】【エアポートバス】【鉄道】の5種類。現在は鉄道はオープンしていないので実質4手段です。安全性・快適性を求めるのであれば、空港ターミナルまで乗り入れ出来る、リムジン・エアポートバス・登録タクシーが便利。節約コースで行きたければ、バスターミナルから公共バスを利用するのがオススメです。
■シャトルバス
ターミナル→バスターミナル→空港駐車場を巡るシャトルバスが数分間隔で運行しています。公共のバスを利用する場合などはバスターミナルへの移動が必要です。
■公共バス
公共バスを利用するには、空港ターミナルからシャトルバスで5分ほどのバスターミナルに移動する必要があります。バスターミナルには現在バンコク市内・近郊を走る公共バス6路線が乗り入れいていますが、旅行者が使えるのは、551番の戦勝記念塔駅行きと、554番のオンヌット行きでしょうか。その他の路線は中心地を通らない為、あまり使えません。因みに、スワンナプーム空港から公共バスを使用して戦勝記念塔もしくはオンヌット駅まで行くとおよそ1時間から1時間半程度かかります(渋滞状況によっては2時間)。また、各バスは20分から30分間隔で運行。運賃は一律35Bとなっています。
549番

549番

552番

552番

550番

550番

553番

553番

551番

551番

554番

554番

・549番 空港バスターミナル ~ ミンブリー
・550番 空港バスターミナル ~ ハッピーランド
・551番 空港バスターミナル ~ BTS戦勝記念塔駅
・552番 空港バスターミナル ~ BTS オンヌット駅
・553番 空港バスターミナル ~ サムットプラカーン
・554番 空港バスターミナル ~ ランシット/ドンムアン空港

■タクシー
タクシーは、登録タクシーとそうでないタクシーの2種類あります。登録タクシーは事前に空港運営会社に申し込み、英会話やマナー講習会を受けています。
現在は2500台の登録タクシーがあるようです。この登録タクシーに限り空港内1階のタクシー乗り場でお客さんを乗せることが出来ます。
登録タクシーでない場合は、空港ターミナルへ送り届けることは出来ますが、ターミナルでお客さんを乗せることは禁止されています。
ドンムアン空港でのタクシー乗車の際は通常のメーター料金+50Bを支払う必要がありましたが、スワンナプーム空港の場合はメーター料金+100Bを支払うことになりそうです。バンコク市内からタクシーを利用してスワンナプーム空港まで行くと凡そ300B(※高速料金25B+40B含む。高速の乗る場所によっては40Bのみ)ほどかかります。
※タクシー利用料の適用時期・料金に関しては最終確認中です。

■リムジン
リムジンも空港ターミナルへの乗り入れが可能です。
※申し込み方法・バンコク市内までの料金は確認中です。

■エアポートエクスプレス
スワンナプーム空港とバンコク市内を結ぶエアポートバスです。市内行きバスは2階到着ロビーから出発、市内からの空港行きバスは4階出発ロビーに止まります。現在予定されている路線は4路線あります。運行開始は空港開港日28日の数日前の予定です。
・空港ターミナル ~ シーロム通り
・空港ターミナル ~ バンランプー (カオサン通り周辺)
・空港ターミナル ~ ワイヤレス通り(ウィッタユ通り)
・空港ターミナル ~ フアランポーン駅
※詳しい路線・値段・時刻表などは確認中です。

■高速鉄道
2008年にはバンコク市内のマッカサン-スワンナプーム空港をノンストップで結ぶ高速鉄道が開通予定です。これが開通すると、約15分でバンコク市内まで出てくることが可能になる他、マッカサンで出発便のチェックインをして、荷物もそこで預けることが出来ます。
また、バンコク市内のパヤタイ-スワンナプーム空港を結ぶ鉄道も同時に開通予定です。こちらは、パヤタイ・ラチャプラロップ・マッカサン・ラムカムヘンなどを経由してスワンナプーム空港へ乗り入れるようです。ただし、空港の遅れ具合を考えると2009年・2010年にずれ込む可能性は大いにあります。

スワンナプーム空港近くのホテル

スワンナプーム空港内にはノボテル スワンナプーム エアポートホテルがあります。全客室数612部屋のこのホテル、4つ星ホテルではありますがその設備やサービスは、裕にそのレベルを超えてしまっています。ホテル地下には空港までの直通通路が出来るほか、駅も建設予定なので、空港に行くのにもバンコク市内に行くのにもとっても便利です。また、ホテル内に免税店などがあるのも嬉しいポイント。スワンナプーム空港をご利用の際は是非一度泊まってみてくださいね。ノボテルスワンナプームの詳しい紹介はナビの記事をご覧ください。⇒ノボテル スワンナプーム エアポートホテルへ
スワンナプーム空港いかがだったでしょうか。実際に現場を見たナビの率直な印象は本当に大丈夫なの??です。テナントは仕方ないとしても、コンコース内での工事もまだ続いている状況で、28日オープンに向けてどれだけ追い上げ出来るかが非常に楽しみであり、心配です。便利な空港!と言われるようになる為にはあと数年の月日が必要となる気がします。とにかく、無事にすべての航空会社が移転できることを祈ってやまないナビなのでした。
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記事登録日:2006-09-15

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