クイッティアオ

タイ風ラーメン / ก๋วยเตี๋ยว


平たく言えば、“タイ風ラーメン”、もともとは中国からタイに渡ってきたもので、『クイッティアオ』も、中国語が語源です。麺・具・スープの種類は多岐に渡り、その組み合わせのバリエーションは、無限といっても決して過言ではありません。

まずは麺、お米が原料の白い麺はその太さによって、呼び名が別れています。一番太い「センヤイ」は、きしめんより太く、一番細い「センミー」はそうめん程度の細さ、そしてその中間が「センレック」。それらに小麦粉で作る中華麺(バミー)を合わせた、4種類の麺から好きなものを選ぶことができます。
スープは豚骨や鶏ガラをベースに、にんにくやハーブなどを煮込んで作ります。そこに、バリエーションとして、鶏や豚の血を混ぜたり、紅麹を溶かし込んだりすることができます。
具は、焼き豚やほぐした鶏肉、魚のつみれなど。あひるや豚の内臓なんかも、人気のある具材です。そして最後にねぎやパクチーを浮かせて、出来上がりです。
また、クイッティアオを商う店であれば必ずテーブルに置いてあるのが、ナムプラー・唐辛子付けの酢・粉末唐辛子・砂糖の、調味料4点セット。クイッティアオの味の仕上げは食べる人本人に委ねられるため、運ばれて来た時点では薄味。調味料を追加して、自分好みの味に調節します。『だし』を味わう文化を持つ日本人ならば、そのままでも十分おいしく食べられますが、あえてひとつアドバイスするならば、どうか砂糖を試してみてください、ということ。慣れないうちは少し抵抗があるかも知れませんが、砂糖は唐辛子の辛さを押さえ、コクを生み出す、縁の下の力持ち。隠し味程度に半さじ程度入れてみれば、風味がぐんと深まること間違いなしなので、どうぞお試しあれ。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2005-08-17

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