駅から徒歩0分、舌にも身体にも嬉しいタイ料理&More
サワディーカポン バンコクナビです。
実はナビはアレルギー持ち。タイ料理は大好きなのですが化学調味料のせいで、食べ過ぎたり連日食べ続けたりするとノドの渇きが治まらなかったり、体調を壊したり、じん麻疹が出る厄介な体質。
大好きなタイ料理なのに心行くまで食べられない寂しさを長らく持ち続けていましたが、先日出会ったお店「@(アット)・トンロー」の料理はその心配無用!
化学調味料を極力排除し、こだわりの味付けと、見た目にも美しい盛り付け、BTSトンロー駅の真下、駅から徒歩0分の好立地に加え、落ち着いたカフェ風の店内の雰囲気といい、既存のお店とは「ちょっと目の付け所が違う」新レストランです。
旧「JJキッチン」からフル・イメージチェンジ
BTSトンロー駅2番出口を降り、トンロー郵便局~セブンイレブン、バス停を見ながら歩くこと約30メートル。深茶色のウッドデッキ風のシックな店構えに黄色い「@Thonglor」の店名が映える小洒落た外観。BTSの高架のため日当たりはイマイチですが、壁面のほとんどがガラス張りのため暗すぎることもない爽やかな雰囲気です。
以前は「JJ・キッチン」という店名でファストフード・スタイルのお店で、和・洋・タイ料理のお店として親しまれていましたが、オーナーが「もっと気軽に、多目的に利用できるお店にして、お客さんに長居してもらおう!」と、かなり思い切ったイメージチェンジを敢行し、2009年6月下旬にリニューアルオープンしました。
カフェとして、バー&レストランとして、ネットカフェとしても
高い天井とガラスに囲まれた壁面の1階は48席、中2階に12席、さらに2階には42席と客席数だけでも、かなりのキャパシティ。そこに、1階に6席、中2階に3台(2009年7月現在は準備中)のインターネット端末、2階にはなんと10名まで収容可能な真っ赤なソファーが印象的なカラオケルームまで完備。
スクムビット通り沿いから1階席が(ガラス越しながら)程よく見渡せることもあり、落ち着いていながらも、明るくアットホームな雰囲気も漂う、かなり入りやすい雰囲気です。
外から店内が見渡せることもあり、「もしかして通りから丸見え?」と心配になるかもしれませんが、適度に観葉植物などで目隠しされていて、プライバシーも充分に確保されています。
タイではありがちな、見た目の派手さを重視した無神経な店作りとは一線を画すプロフェッショナルな空間プロデュースです。
大人数でも安心の大テーブル席
客層も在住者と思しき西洋人男性の一人飯、PCに噛り付く一人旅と思しき日本人旅行者や西洋人旅行者のグループ、西洋人男性とバイリンガルなお嬢様風タイ人女性のカップルなど客層も様々。客層の7割近くが日本人と西洋人、タイ人は女性のグループ客が多いのが特徴とのことです。
思わず「う~ん、そうきたか」と唸る、酒肴にピッタリなタイ料理
シェフのウィラサクさん。渋いっす……
人種を問わず、多目的に楽しめるようにアレンジされた料理は前述のように、化学調味料を極力拝したもの。「自家製では賄えない調味料に多少入ってたらごめんなさい。」という味付けは、シェフのウィラサクさんの自慢。
一般的なタイ料理に加え、イサーン(タイ東北地方)料理、西洋料理、日本料理とそれらの技法を程よくミックスした料理は、やや濃い目の味付けですが料理同様にオススメのカクテルを初めとしたドリンクメニューにピッタリ。
ほぼタイへのローカライズ(タイ人化とも言います)が完了しつつあるガテン系のナビとしては是非ともビールで頂きたい、ウハウハなメニューの数々です。もちろん白いご飯にもピッタリです。
是非ともトライして欲しいのはコチラ
「リブアイ・ヤーン ヂムヂェーウ(Grilled rib eye beef served with North Eastern style dipping sauce) 280B」
牛肉の部位の中でも高級と言われるリブロースのさらに中心に当たる、最も贅沢な部位「リブアイ」をイサーン(タイ東北)料理の「ヌアヤーン」風に炙り、同じくイサーン風ソースで頂く贅沢な一品です。
日本人にとってタイフレンチ・ビーフはしばしば好みが分かれるところですが、タイ料理として頂くには最適な素材。ミディアムレア仕立てに軽く炙られ、一口サイズにカットされたお肉をスパイス満載で甘味・酸味・辛味・塩味が調和した「ナムヂム(ソース)」で頂くと、ちょっと普段では味わえない贅沢な気分を味わえます。ヌアヤーンのタレは通常、甘めの場合が多いですが、「@・トンロー」のは酸味と辛味がやや強め、和牛にポン酢を合わせた時のような、噛めば噛むほど味が濃くなり、思わず「もう一切れ!」と箸が伸びる感覚を味わえます。
赤身肉がとてもジューシー
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この付けダレ(ナムヂム)がポイントです
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無心に箸の進む香ばしさ
味覚と嗅覚を刺激してくれます
「Baked New Zealand mussels in Burgundy sauce 120B」
和訳すると「ニュージーランド産カラス貝のブルゴーニュソース焼き」とでもなるのでしょうか、パセリやバジル、ガーリックなどのスパイスとオリーブオイルで作るブルゴーニュソースにクラッシュ・ピーナツを乗せこんがりと焼いた一品です。
ガーリックとオリーブオイルの食欲を誘う香りに加え、ピーナツの香ばしさやバジルの香りが食欲を刺激します。
ドッシリとした直径1センチ近い貝柱ごと貝殻から外し、ひと口で頬張ると、ジューシーなカラス貝とブルゴーニュソースのマリアージュ。ワインにもビールにも合う不思議な味付けはフレンチっぽくもり、イタリアンっぽくもあり、タイ料理っぽくもある不思議な感覚。しかも、1皿に6枚も乗っていながらたったの120バーツ。まさにご馳走です。
これだけのボリュームで120バーツ!
タイ人と一緒に食べよう!
「プラーチョン・ソンクルアン(Deep fried snake headed fish with assorted herbs) 220B」
タイ人は白身の魚がお好きなようで、タイ人と一緒に魚を食べる時は海の魚も川の魚も白身のものばかり。今回頂くのはSnaked Headed Fish、蛇頭魚とは呼びません、いわゆる雷魚というヤツです。
淡白な白身の魚を揚げたり、煮たりして濃厚な味付けのソースやスープなどで頂くのがタイ風なようで、ソンクルアンという味付けは、カシューナッツ、エシャロット、唐辛子、干し海老などを乗せ酸味タップリのソース(というか、酢とナンプラー?)をかけたもの。魚の種類こそ違えど、タイ人の宴席では必ずといっていいほど出される料理です。
辛いのが苦手な人は唐辛子を避けながら食べたほうが良さそうですが、酔っ払ったら「細かいことは気にしない!」のが一番だと思います。
雷魚と聞くとちょっと恐怖感も沸きますが、とても淡白な白身で、どんなソースにも合いそうです
手軽なおつまみ
ハムとチーズのゴールデンコンビ
「Spinach, Ham & Cheese rolls 120B」
ハムとチーズとほうれん草の春巻きです。インパクトの強い料理が居並ぶ中、はっきり言ってこれといった特徴はないある意味ありきたりな料理です。
特徴やクセが無いのが特徴! ということで、辛くないし食べ慣れた食材なので、そうそう嫌いな人もいないであろう無難な料理と言うことでチョイスしました。気軽なおつまみとしてどうぞ。ただ、Spinach=ほうれん草ではないようです。
春巻き系なら「日本人にはケチャップよりも醤油や酢醤油の方が合うと思いますよ」とナビの意見としてお伝えしておきました。
見た目もお味も◎、ドリンクメニュー
こちら「@・トンロー」はドリンクメニューも自慢の一つ。
ビールやワインもありますが、お勧めしたいのはカクテルです。それぞれいかにも「トロピカル~」といった雰囲気の飾り付けで雰囲気たっぷりに運ばれてきます。さらに、何と言っても「量が多い!」。
ソフトドリンク用のグラスに入って出てくるカクテルはボリューム抜群。1杯で最初から最後まで通してしまえそうです。甘味よりも酸味が効いたカクテルはどれも自然と食欲を引き立ててくれます。ただ、思いのほかアルコールが強めで量も多いので、飲みすぎにはご注意下さい。
ノンアルコール、複雑なフルーツのコンビネーションを味わえる「Fruit Punch 100B」
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ストロベリーの香りと酸味が絶妙「Strawberry Margarita 200B」
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定番の南国仕立て、ボリューム満点の「Blue Hawaii 180B」
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ドリンクはどれも、涼しげな色合いで暑いタイにはピッタリです。ちなみにビールは80B~ |
カラオケルームで騒ごう!
タイ人のグループや在住者に密かに人気なのが2階のカラオケルーム。真っ赤なソファと大画面TV、日本語の曲も入っています。……が、歌本は画面のキャプチャと思われる、曲名だけの表示。入力はリモコンからですが、「曲名だけで当てずっぽうで入れたら全く知らない歌!?」なんてことも起こりそうですが、ここはタイ。大目に見てあげてください。
室内はもちろん飲食OKなので飲みながら食べながら、ロシアンルーレット・カラオケを楽しものもまた一興かもしれません。
料金は基本はカラオケルームへのチャージで、500バーツ/1時間です。
サウンドセットもそれなりに充実
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歌本は残念な感じですが、充分楽しめそうです
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2009年7月現在のカラオケルーム・プロモーション
月~木曜 (11:00~17:00)1時間借りると、プラス1時間無料
(17:00~23:00)2時間借りると、プラス1時間無料
金~日曜 (終日)3時間借りると、プラス1時間無料
ちなみに、
※ インターネット利用は7日間有効のパスワード制で1時間50バーツで利用できます。
※ 2階ではカラオケルーム以外の席を貸切ってのパーティ、会合なども可能です。
いかがでしたか? 最高の立地でちょっと気の利いた料理が味わえる「@・トンロー」。化学調味料否定派の料理人にお会いできただけでもナビとしては大いに満足した取材でした。あいにくナビはトンローへ足を向けることが少ないので、頻繁には訪れることはできなそうですが、機会があれば何度でも通いたいですし、化学調味料が苦手な友人諸氏にも教えてあげたいと思いました。雰囲気もよく、料理も幅広いメニューを安心して食べられるのは嬉しい限りです。
以上、バンコクナビがお伝えしました。