インスタ映えする寺院として有名になった美しい天井絵画を持つワットパクナム
個人で行くなら朝から午後2時頃までがベスト
サワディカップ バンコクナビです。SNSの普及に伴いここ数年で急激に人気を博したワットパクナム。正式名称はワットパクナム パシーチャルンと言います。人気の秘密は高さ80メートルの大仏塔5階にあるエメラルド色をしたガラス製の仏塔と天井に描かれた仏伝図にあります。その美しさは見る人を魅了し、写真に収めればインスタ映えすること間違いありません。それでは話題のワットパクナム、詳しく見て行きましょう。
ワットパクナム=河口寺院
このお寺はアユタヤ王朝の時代、日本では足利尊氏による室町幕府の時代に建立された歴史と由緒ある寺院で、19世紀に現王朝のラマ3世、4世、5世と3代の王が寺院の改築や周囲の運河と水門などの建設に携わって来ました。寺院の周囲には当時の運河が今も残されており、ワット=寺院、パク=口、ナム=河と名称にある通りの寺院です。
また寺院の敷地はかなり広く、敷地内には僧侶や尼僧の寄宿舎が複数建ち並び、境内では頻繁に彼らの姿を見かけます。
マハーチェディマハーラーチャモンコンという名称の大仏塔はラマ9世王(故プミポン国王様)と王妃様の生誕72年を祝うものとして2004年に起工し、8年の歳月をかけ2012年に完成しました。一辺の長さが52メートルの正方形で、高さは80メートル、その先端には100kgの黄金で作られた宝珠が供えられています。
日本語の書かれた案内図
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僧侶の宿舎が複数棟あります
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訪問に際して
この寺院、バンコク市内から遠い場所ではありません。BTS(高架鉄道)の開通した現在ではツアーでなくても個人で簡単に訪れることが出来ます。シーロムエリアからタクシーに乗ったとして150バーツ前後の料金でしょう、ただしタクシーで戻る場合、時間は午後2時を越えない方がベター、理由は3時を過ぎると主要幹線道路のサトーン北通りの渋滞が激しくなるからです。BTSを利用する場合、最寄駅はWutthakat駅、徒歩で15分~20分程度ですが、この駅からタクシーを利用するのも良いと思います。
最後にいずれの方法で行くにしろ、目的地をワット パクナムではなくワット クンジャン(Wat Khun Chan)にするのがわかり易いでしょう、この二つの寺院は細い運河を隔てて隣あっています。ワット クンジャンの裏手にある橋を渡り、150メートルほど歩けば目的地の大仏塔に出られます。ワット クンジャンも面白い寺院ですのでこちらも見学してからワット パクナムへ向かう行き方が現在ではベストです。
尚、ワット パクナムはれっきとした仏教寺院ですので、見学の方は服装にご注意下さい。肌の露出の多いかたは見学を断られる場合もあります。入れる・入れないと言うよりも「敬虔な場所」に行くという気持ちを表す服装でお出掛け下さい。
大仏塔内部
大仏塔は全て大理石で作られており、塔内は土足禁止ですので入り口で靴を脱いでお上がり下さい。外の階段を上ったところが2階となり平日は階段で5階まで3フロア上がって頂くことになります。エレベーターもありますが、土日しか動いていないようです。
2階は赤い絨毯が敷き詰められたセレモニーホール、3階は博物館、4階はタイ仏教会の重鎮である故ルアンポーソッド氏のメモリアルホール、そして5階がエメラルド色のガラス製仏舎利奉安塔と天井の仏伝図がある部屋となります。また5階はテラス部分に出ることもでき、平坦なバンコクの土地故、遠くにルブアステートタワーやバイヨークスカイなどの高層ビル群を眺めることも出来ます。
入り口の扉がまた美しい
帰り際、入り口の扉裏側にもご注目下さい。黄金色に塗られた鬼神の彫刻、まばゆいばかりに輝いている上、精緻な彫刻も見事です。
トイレも大丈夫
最後にこの手の寺院を巡る際、特に女性が心配するのがトイレの清潔度です。ワットクンチャンもワット パクナムも拝観料は無料ですが恐らく沢山のお布施があるようで、とても清潔なトイレが大仏塔の前にあります。
シャワールームを兼ねています
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清掃が行き届いていました
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SNSに上げる、上げないはともかく、吸い込まれそうになる美しい仏伝図を見上げているだけで、心が洗われるような気分になるワット パクナム。お時間のある方は是非見に行ってみて下さい。以上、バンコクナビでした。