【今月のフルーツ】サマースペシャル

ドリアン・マンゴスチン・ジャックフルーツ…暑期から雨期にかけて旬を迎えるサマーフルーツたちを、まとめてご紹介!

サワッディーカー!バンコクナビです。
照りつける日差しが、特に高く強く感じられる、タイの夏。暑期から雨期への変わり目、気温と湿度の両方が高くなるこの時期は、南国の本領発揮、フルーツがいちばん種類豊富でおいしくなる季節です。太陽の光を甘みに、空気に含まれる水分をみずみずしさに変えて、果肉にぎゅっとつめ込んだフルーツたちは魅力いっぱい。
おなじみのドリアンやマンゴスチンから、日本ではあまり目にしないタイならではのものまで、この時期にいちばんおいしく食べられる“夏のフルーツ”を一挙にご紹介します。

● ドリアン

見た目
まずご紹介するのは、果物の王様、ドリアン。そのにおいは強烈で、王様は王様でも『魔王だ!』という人もいるほど。においの元は硫黄化合物、「卵が腐ったようなにおい」と表現する人がいるのも納得です。
きり方
ドリアンは堅くてとげとげの表皮で覆われているので、身を取り出すのは至難の技。素人にはまず無理です。売り子さんは、手をガードするためにぶ厚い手袋をして切り分けます。殻の中に3個程度入っている種の周りを包み込むように、クリーム色の果肉が入っています。果肉はクリーム状でとってもデリケート。形が崩れやすいので、扱いはあくまでもやさしく。紙でそっと包んで小売りします。
栄養・効能
ドリアンの舌触りは、まったりと濃厚。栄養成分としては、マグネシウムやリンなどのミネラル分が豊富に含まれています。貧血予防に効く葉酸や、疲労回復に良いビタミンB2も豊富、体力を消耗しがちな暑い季節に旬を迎えるという自然の摂理をかんじますね。
ドリアンの実は、熟れれば熟れるほど柔らかくなります。高級デパートでは、『ソフト』『ミディアム』など、硬さの表示つきで売られています。
注意点
注意1 お酒と一緒に食べると血圧が急に上がるため危険です。死亡することもあるほど。ドリアンを食べた日はお酒を控えましょう。

注意2!ホテルの中には持ち込み禁止です。こっそりカバンのなかに入れて…と思っても、あふれる匂いが動かぬ証拠、ごまかせません。
種類
モーントーン
最も一般的なのが、『黄金の枕』という種。枕にするとなんとも痛そうですが、この名前が付いています。果肉に適度な弾力があるのが特徴です。
チャニー
チャニーとはオランウータンのこと。果肉はどちらかというとやわらかくて甘いです。香りが強烈なので、ドリアン好きにはたまりません。
ガンヤーオ
実が小ぶりで、柄の部分が長いのが特徴です。
食べ方いろいろ
生はちょっと…という人や、お土産に日本に持ち帰りたい人、保存がきくのがいいなという人のために、いろいろなドリアン加工食品があります。

ドリアントート
ドリアンを揚げたもの。においはほとんどありません、ぱりぱりとポテトチップス感覚で食べられます。逆に、ドリアン好きには物足りないかも?
ドリアンクワン
ドリアンの果肉を熱し、水分がなくなるまで練ったものです。
その他
キャンディや乾燥ドリアンなどは少しクセがある程度、ドリアンらしさを残しつつ食べやすいのでドリアン初心者に最適!

● マンゴスチン

見た目
王様に続いてご紹介するのは、果物の女王様マンゴスチン。実は熟すとワインレッド色になります。表面があまり乾燥していず、さわったときに程よい弾力があるのが、いいマンゴスチンのしるし。
栄養・効能
マンゴスチンの栄養分としては、ビタミンB1が多いことが挙げられます。また、表皮には抗酸化作用のあるポリフェノール『キトサン』が多く含まれていて、この成分を配合したマンゴスチン石鹸などもあります。
中身
白くみずみずしい果肉。甘みと酸味が絶妙に交じり合った上品な味です。透明な部分は特に甘みが強いので、タイ人に『ゲーオ(=クリスタル)』と呼ばれ好まれています。

● ジャックフルーツ

ジャックフルーツは、タイ語でカヌン。大きな身は、とげとげに覆われています。中には黄色い実がぎっちりと詰まっています。硬いグミのような弾力のある歯ごたえが特徴です。
チャムパーダ
小ぶりのカヌンをココナツの衣をつけて揚げた、南部の郷土料理です。
乾燥ジャックフルーツ
ジャックフルーツを乾燥させたものがこれ。

● サラ

日本語名はサクラヤシ。蛇革のような表皮です。オレンジ色の実は甘酸っぱい味。シロップ漬けや、ナンプラーや干し海老を混ぜたタレに漬ける食べ方もあります。

● サントール

サントールです。サントールの生る木は高く、30メートルを越すものもあるとか。丸い果実は、柔らかな絨毛で覆われています。実はとても酸味が強いので、砂糖や唐辛子を混ぜた調味料で味をつけて食べるのが一般的。

● ランブータン

タイ語で『ンゴ』。名前も、赤い実から緑の毛が生えた見た目もユーモラス。つめで切り込みを入れて、手で簡単に剥くことができます。中からは卵型で半透明の実がぷるんと出てきます。

● ローンゴーン

味はマンゴスチンのようでもあります。甘みがつよく、食べたあとは糖分で手がすこしべたつきます。

● ライチ

楊貴妃も愛したというライチ。タイ語では『リンチー』と発音します。ランブータン・ライチ・竜眼は同じムクロジ科。鮮度が落ちやすいので缶詰も一般的に出回っています。

● スターフルーツ

5角形で、切ると切り口が星のかたちをした可愛いフルーツ。甘みは弱く、歯ざわりはさくさくした感じ。

● ざくろ

日本のざくろとはだいぶ違います。小さな種の周りに半透明の果肉がついています。うすい甘みとたっぷりの水気、水分補給によさそうです。

夏のフルーツ特集、いかがでしたか?
体を元気にし、そして気分をリフレッシュさせてくれる真夏のフルーツたち。お気に入りのフルーツを食べて、思いっきり夏を満喫しましょう。以上バンコクナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-06-11

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