PAD空港占拠に終止符

空港占拠に終止符を打った民主市民連合(PAD)。12月3日朝のスワンナプーム空港の様子をお伝えします。

サワッディーカー!バンコクナビです。
11日24日、タクシン政権の流れを汲むソムチャイ政権への抗議として民主市民連合(PAD)のデモ隊がバンコクの2つの空港を占拠しました。いまや世界のハブ空港としての機能も果たすスワンナプーム空港の閉鎖は大きなニュースとして世界中で取り上げられました。こう着状態が続く中、12月2日、タイ憲法裁判所が与党・国民の力党(PPP)解党、さらにソムチャイ首相を含むPPP幹部に対して5年間の政治活動を禁止することを命じたことを受けて、撤退の動きが見られた12月3日朝のスワンナプーム空港の様子をお伝えします。

■ 空港へ

やはり空港への道は空いていてスムーズに到着。途中には警察の車も見受けられました。

■ 外

スワンナプーム空港に到着。PADのメンバーで埋め尽くされています。

■ 無料配布

ペットボトル入りの水や、乾季を迎えて気温が下がる朝晩のための毛布、下着、薬、携帯電話の充電、などいろいろな無料サービス。
食事も無料。ごはん時には炊き出しにみんなで列を作ります。

■ ムートップグッズ

ムートップとは、手のひらをかたどったプラスチックを三重にしたおもちゃのこと。軸を持って振るとパタパタ・かちゃかちゃと音がするムートップは、PADのシンボルとして機能しました。ムートップをはじめ、ムートップTシャツ・ピアスにペンダントなどさまざまな関連グッズが売られています。デモに参加した思い出の品として買っていくのでしょうか。

■ 中

ソムイチャイ政権失脚を受け、主張が通ったかたちとなり空港からの撤去を決めたPAD。空港の建物内は外とは一転、撤去がほぼ完了してがらーんと静まりかえっています。チェックインカウンターの前には、仮眠に使われていた毛布が散らばっていました。
パスポートコントロール

パスポートコントロール

3階スターバックス前

3階スターバックス前

JALカウンター

JALカウンター

PAD空港占拠に終止符 記念撮影をする人々

記念撮影をする人々

PAD空港占拠に終止符 撤去のようす

撤去のようす

PAD空港占拠に終止符

■ サイン

PAD幹部の一人であるチャムローン氏。帰り際にサインを…とメンバーが列を作っていました。

■ 掃除隊

空港再開に向けて始動するお掃除隊。「やっと通常通りの仕事ができる」とでもいわんばかりの晴れ晴れとした表情が印象的でした。

■ 帰路

いろんな地方からデモに参加していたPADのメンバーたち。解散後は、それぞれの故郷別の車に分乗して帰路につきます。

12/5午前11時よりスワンナプーム空港の旅客機運行を正式にオープンすることが発表されました。ドンムアン空港は4日に再開されます。引き続き最新情報の入手につとめてください。一刻も早い全面再開が待たれます。以上バンコクナビがお伝えしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-12-04

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