【防犯ナビ】スリ被害多発中! ご注意ください。

「渡る世間に鬼はなし」せっかくの楽しいバンコク旅行、家路に着くまで楽しく過ごして欲しいものです。とはいえここ最近、スリや強盗の被害が良く耳にされます。 「転ばぬ先の杖」とまでは言いませんが予備知識として知っておくだけでも防犯効果はUPします。

特に注意が必要な「スクムビット・ソイ27」周辺。深夜ともなると人通りもなく、強盗被害の報告も。

特に注意が必要な「スクムビット・ソイ27」周辺。深夜ともなると人通りもなく、強盗被害の報告も。

サワディーカポン! バンコクナビです。
年間1500万人以上の観光客が訪れると言われる観光立国タイ。日本人観光客だけでも100万人を超えるといわれています。その明るいイメージと相反するように、在タイ日本大使館の邦人保護件数は毎年2000件近く、その件数は10年以上に渡り世界の日本大使館の中でもトップの件数です。

保護の理由は様々ですが、犯罪やトラブルに巻き込まれるケースも少なくありませんし、景気の悪化が予測される2009年は、犯罪件数も増加すると予測されています。

そこで、「転ばぬ先の杖」とまでは行かないかもしれませんが、知らないよりも知っておいたほうがお得な、防犯に関する情報を定期的にお届けします。

初回は「スリ」について紹介します。犯罪者の手口は悪辣化、巧妙化の一途を辿るばかりです。予備知識として、みなさんの「もしも」の時に役立つように。というのがナビの一番の願いです。

旅先での犯罪被害の定番「スリ、置き引き」

ちょっと目を放した隙にやられてしまうのがスリや置き引きなどの窃盗被害。人ごみの中で、四六時中注意するわけにもいかず、ふとした瞬間にやられてしまいがちです。「バッグや財布は身体の前面、目の届くところに」というのは基本です。

バンコクでも特にスリの被害に遭いやすい場所として、スクムビット通りのナナ~アソーク周辺、シーロム通り、チャトゥチャック・ウイークエンドマーケットなどが挙げられます。どの場所も歩行者が多く、混雑する場所です。ローカルなエリアだと、バンコク北部ラートプラオのセントラルデパート・ラートプラオ周辺なども注意が必要です。

アソークエリアは特に注意が必要

日本人からの被害や目撃情報が多いのがBTSアソーク駅周辺のオカマのスリ集団、だいたい3人くらいのグループで夕方から早朝に掛け男性(東洋人、西洋人問わず)を狙います。

「タバコを下さい」などと話しかけて、ベタベタ触りだしたら要注意です。1人が摺り、それを2人目に渡し、仮に被害者が気づいても揉めている間にもう1人がタクシーに乗って現場を離脱するという手口です。

BTSアソーク駅の真下に出没するオカマは、ターゲットの目の前で豊胸済の胸を露出し、奇特な男性が鼻の下を伸ばしている隙に、仲間が犯行に及ぶというパターンが知られています。

現行犯での立件が難しいこともあってか、数グループが活動しているようです。特徴として、「おかまショーに出てくるような整った容姿ではなく、見た瞬間“男”と分かるようなイカツイ体格。派手で露出が高いオカマとジーンズ+Tシャツなどの軽装組の混成チーム。」が多く挙げられます。また、単独で犯行を行う「オカマ」もいるようですのでご注意ください。
夕方~夜間特に注意が必要なエリア(ソイ23~33)。バス停の影に潜むスリには特に要注意です 夕方~夜間特に注意が必要なエリア(ソイ23~33)。バス停の影に潜むスリには特に要注意です 夕方~夜間特に注意が必要なエリア(ソイ23~33)。バス停の影に潜むスリには特に要注意です

夕方~夜間特に注意が必要なエリア(ソイ23~33)。バス停の影に潜むスリには特に要注意です

少年・少女スリ集団
同様の手口で小学校低学年くらいの年齢の子供のスリ集団もいます。
普段はお菓子の売り子ですが、付きまとってベタベタと触り、そのうちポケットに手を伸ばしてくるという手口はオカマと同様。以前はBTSプロンポン駅周辺で夜間多く見られましたが、場所をプロンポン駅~アソーク駅と移動しながら犯行エリアを広げているようです。

可能な限りの対策を!

☆できるだけ「ドアtoドア」でタクシーを利用する。

☆深酔いをしない。

☆複数で行動する。

ようにしましょう。以前は「暴れたので助かった」などというハナシを聞きましたが、最近はナイフなどで武装している場合がほとんど。十分に注意してください。

被害を最小限に留めるには


*財布の中身は必要最低限に

必要以上に現金を持ち歩かないようしましょう。必要とあらば分散して持ち歩くことも必要です。また日本から観光で来た際に免許証なども一緒に財布に入れたままの状態で出歩くことも再発行手続きなどの手間が増えるだけですので、現地で不要なものはホテルのセーフティ・ボックスなどにまとめて入れてしまったほうが安心です。

* クレジットカード類はすぐに利用停止する
タイでは盗まれた直後にカードが使用される事がままあります。また、スキミングの被害も多発しています。「やられた!」と思った瞬間まずカード会社に連絡しましょう。

*ツーリストポリス、管轄警察署へ連絡を
クレジットカードには旅行の際の盗難保険などが付帯しているものが多くあります。実際に保険の適用を受けるには公的機関への届出の証明が必要になることがほとんどです。まずはツーリストポリスに連絡してください。

十分に注意をした上で、楽しい旅行を!

追記になりますが、在タイ日本国大使館からの情報として、トンロー(スクムビット通りソイ55)周辺でも日本人をターゲットに歩行者を前後から挟み込み、スリ行為を行う集団の存在が報告されています。

タイに限った話ではありませんが、旅先では少しの油断が命取りとまでは言いませんが、しなくても良い苦労をするハメに陥ることも少なくありません。

これらの情報がみなさんのお役に立てば幸いです。とはいえ、思い出す暇もないくらい忙しくって楽しい旅行であって欲しいと願います。以上バンコクナビでした。
関連タグ:犯罪スリ泥棒強盗

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-02-26

ページTOPへ▲

その他の記事を見る