旅行者のためのタイ・バンコク安全情報

バンコク旅行を楽しく安全に過ごすためのポイント

サワッディーカー、バンコクナビです!昔よく学校で「旅行は家を出てから帰るまでが旅行である!」という言葉を聞いたことがあります。旅行中思う存分楽しみ最高の時間を過ごすことはもちろん大事ですが、何よりもけがやトラブルがなく日本に戻ってくるということも大変重要な旅行の一部です。そこで今回は、タイの文化や習慣を含め、バンコクでトラブルやけがにあわないための『安全情報』をご紹介していきます。

-主要連絡先一覧-


■日本国大使館領事部:
02-207-8500、02-697-3000

■大使館の業務時間外で、日本人の生命・身体に関わる重大な事件・事故等の場合:
(携帯電話)08-1846-8265、 08-1809-6074

■イミグレーション(入国管理局):
02-141-9889(英語・タイ語)

■ツーリストポリス:
1155(24時間対応、通話無料)、02-678-6800

■バンコク首都圏警察部(バンコク都内全域を管轄):
緊急番号191または123(救急車の要請も可能、通話無料)

タイの特徴的な習慣や文化

タイ王国では日本とはまったく違った文化や習慣が多くあり、旅行者であっても敬意を払わなくてはなりません。初めにタイ国民のタイ王室への尊敬の念は大変強く、映画や舞台上映前には全員が起立し国王讃歌を奏でることになっているので、旅行者ももちろん起立し私語は慎まなければなりません。また仏教徒が大半を占めるタイ王国の寺院参りなどでは身だしなみに気をつけなければなりません。僧侶が女性に触れることも禁止されていますので女性の方は体が触れないようにつとめてください。さらにタイでは頭が身体の中で最も尊いものとされているため、むやみに頭に触れるということは小さな子どもへも控えたほうがよいでしょう。

タイの習慣や文化へのトラブルを起こさないための予防策

※タイ王室へは旅行者であっても敬意を払う
※寺院では身だしなみに注意し、規律に反する行為はしない。
※タイへの旅行ではタイの文化に従って行動するとトラブル防止につながる

-日本人が気をつけたいポイント-

バンコクで暮らしていると旅行者と思われる日本人の姿をよく見かけますが、犯罪者に狙われやすいポイントがいくつもあることに気づきます。小さなことですが少し気をつけるだけでトラブルや事故、けが、病気に巻き込まれなくて済むこともあります。

○日本とバンコクでは道路事情が異なります
日本とバンコクはどちらも左車線であることは同じですが、日本と同じように歩いていては危険度が増します。というのも、バンコクではルールはあってもルールを守らない人たちがいるせいで事故に巻き込まれる人が多いからです。速度表記があっても平気で数十キロ速度オーバーで走るドライバーやタクシー運転手も多いですし、歩道を凄いスピードで走るバイク運転手もいます。何も知らずに日本と同じように横一列に並んで歩いていると後ろからバイクに追突されるという事故も多々あります。またバンコクに住む日本人にも歩道橋や横断歩道を渡るのが面倒だからといい、横断歩道以外の道で反対側へ渡ろうとする人がいますが、これが一番危ない事故です。自分だけでなくほかの人への危険も増します。これらのバンコクの道路事情を少しでも知っておくことで事故から自分や家族の身、ほかの人々の身を守ることにつながります。
事故に巻き込まれないための予防策
※グループで横並びになって歩道を歩かない→事故防止
※人気の無い道を一人で歩かない→犯罪防止、事故防止、盗難防止
※横断歩道以外の道を渡らない→事故防止

○ビギナーさんは特に注意
日本人からみても「あの旅行者は日本人だ」とわかるように、タイ人からみればさらに日本人であることは一目瞭然です。特にガイドブック片手にあちこちを見ていれば99%間違いないでしょう。もちろんバンコクへの訪問が初めてならばガイドブックや地図を見ながら目的地を探し回ることは仕方ありません。しかし、そこで注意したいのが『ガイドブックや地図ばかりに気をとられすぎてはいけない!』ということです。ほかのことに集中するばかりに鞄から財布を抜き取られたり、後ろからくるバイクに気づかずに事故に巻き込まれることが多々あります。
日本人を狙った犯罪、盗難への予防策
※ガイドブックや地図を見るときは、道の脇に移り、停止してみる。→事故防止、盗難防止
※貴重品の入っている鞄は身体の手前で持つ→盗難防止
※人気の無い場所ではガイドブックを見ない→スリ防止、犯罪防止
※その他、旅券の写しを持参しておくと良いでしょう。

○食事に注意、特に熱期
安全対策の中で他人のせいで犯罪に巻き込まれることが多々ありますが、自分自身で選んだことで体調を崩すというケースもあります。それがバンコクにおいての「食事」です。タイは一年中暖かい国ですので、特に食事には気をつけたいことが多くあります。一番暑い時期である4月から5月辺りまでは注意が必要で、屋台での食事に少しでも心配があるようでしたらやめたほうが良さそうです。同じものを食べているのにタイ人は大丈夫だけれど、日本人のお腹には良くないこともあるので自分の目でしっかり店の衛星状況を見極めることが大切です。また飲料水も封の開いていないものだけを飲むようにしましょう。氷もなるべく控えたほうが良さそうです。また万が一のことを考えて海外旅行保険への加入もおすすめします。何があるかわかないのが海外旅行ですので、予防はあればあるほど安心です。
体調を壊さないための予防策
※特に暑い日の屋台での食事には十分に気を遣う→食中毒予防
※封の開いていない飲料水を飲む→食中毒防止、犯罪防止
※海外旅行保険への加入→万が一の病気やけがをした際の対策

○タクシー乗車時には注意
バンコクのタクシーは世界でも特に料金が安いことでも有名で、旅行者のみならずタイの人々もよく利用します。しかし安いからこそ危険はつきもので絶対に安全という保証はありません。よって「自分の身は自分で守る」ためにタクシーに乗車する際に注意することを知っておくといいでしょう。まず女子一人での乗車は特に犯罪率が高くなりますので、昼間であってもあまり一人で乗ることはおすすめしません。地元のタイ人でも夜間に女性一人で乗車するのは避けているほどです。ほかには「料金」をめぐるトラブルも時々あります。タイではメーター制ですので「金額交渉はなし」のはずですが、悪徳ドライバーは旅行者を狙ってプラス100~200バーツと請求してきますので注意が必要です。

【注】エステ店やレストランなどをご利用後に、お店がタクシーを手配する場合がありますが、殆どはお店の専用車ではなく通りを走っているタクシーを捕まえてくるだけですので、タクシー自体の安全性を保証するものではありません。
タクシー関連の犯罪への予防策
※女性一人ではタクシーに極力乗らない(夜間は男女とも)→犯罪防止
※走り出す前にメーターが動いているかを確認→過剰請求防止
※金額交渉をしてきたタクシーには乗らない→過剰請求防止

○信用しやすい性格は注意
昔から日本人を狙った犯罪があるのをご存知ですか?外国人犯罪者からみる日本人は「信じやすい」「騙しやすい」という印象が強く、そこを狙われることが多いようです。偶然入ったカフェや飲食店で親しく声をかけてきて「日本が好きだ」「日本人に知り合いがいる」などという話から盛り上がり、その後和んできたところで睡眠薬の入った飲みものを飲ませ、眠っているうちに金品を奪っていくという手口です。犯罪とは無関係である親しみを持った外国人がほとんどですが、中にはそういった日本人の特徴を利用した犯罪者がいるということは覚えておくといいでしょう。
日本人を狙った犯罪への予防策
※他人からもらった飲み物や食べものは安易に飲まない、食べない。→犯罪防止、スリ防止
※楽しむ一方で平常心を忘れない→犯罪防止

 ○お金に関わることは全て注意
海外では旅行者である外国人ですので、どこから誰に見られているかわかりません。そこで犯罪者に狙われないような心がけが大切です。バンコクでの犯罪の中でもスリが大変多いのですが、「日本人がお金を持っている」というイメージがあるのが原因の一つのようです。例えばATMで現金を下ろしたとき、両替所で両替し店からでてきたときなどは注意したほうがよいでしょう。しつこい犯罪者は現金を下ろす姿をみてターゲットを絞り込むこともあるようですので、なるべく大金は下ろさずに人気のないところでの現金の取り扱いは控えましょう。またタイ紙片で一番高額な1,000バーツ札もむやみに財布から出すことは控えたほうがよさそうです。高額紙幣を持っているだけでお金持ちだと思われるからです。
金銭に関わる犯罪への予防策
※人気の無いATMや両替所での金銭の扱いは極力しない→盗難防止、犯罪防止
※高額紙幣は極力他人にみせない→犯罪防止、盗難防止
※金銭に関わる場所では日本語を大声で話さない(日本人だとわかり狙われる可能性が高いため)→盗難防止、犯罪防止

(その他)トラブルや事故に巻き込まれないためのポイント一覧

ここまででご紹介した以外にも、バンコク旅行で気をつけたいポイントがいくつかあります。全て基本的なことではありますが、旅行へきたことへの開放感で忘れがちになってしまうことがありますので念のため確認しておくといいでしょう。

○一人旅行は注意
一人での旅行は男女問わず犯罪に巻き込まれる可能性が高いので注意が必要

○暗い道は注意
暗い道ではなく大通りや人の多い通りを歩きましょう。できれば夜中の外出は一人は避けた方が良いです。

○夜のガススタンドは注意
稀にタクシー運転手がガソリンを入れるためにガススタンドに寄ることがありますが、その際は携帯で誰かと電話するなど居場所が確認できるようにしておくといいでしょう。

○タクシー内での居眠りは注意
居眠り中に遠回りをされ過剰請求されたり、知らない場所へ連れて行かれる危険性もありますので注意。

○貴重品はカバンに入れる
貴重品はむやみに外に出すことは控えましょう。携帯電話も手に持っていると後ろから盗まれる危険があります。

○電線がむきだしのところがあるので接触しないように
バンコクの歩道や歩道橋では稀に電線が低く垂れ下がり、むき出しになっているところがありますので、決して近づかず触らないようにしてください。

○タクシー乗り降りの際は注意
タクシー利用の際には後ろや前から走って来るバイクや人がいないことを十分に確認してから乗り降りしてください。

○人気の無い歩道橋は一人で歩かない
一人の際には犯罪に巻き込まれたときに逃げ切れないので注意が必要です

○カバンは後ろに背負わない
極力鞄は前に持ち、リュックサックの場合は貴重品だけでも身体の手前に持つといいでしょう。

○タクシーに乗る際には高額を出さない
高額紙幣は財布や鞄の中だけでチェックし、他人には見えないようにしましょう。

○モータサイは便利だけどヘルメットなしなので注意
便利なモータサイ(バイクタクシー)ですがお客さん用のヘルメットがないバイクがほとんどですので乗車の際には注意

○必ず歩道を歩きましょう
間違っても車道を歩いたり、渡ったりしないようにしてください。日本よりもバイクの数が多く危険です。

○クレジットカードのサインは金額チェックを忘れずに!
クレジットカード決済をする際には金額チェックを必ずしてください

○しつこい勧誘や客引きには注意
バンコクの観光名所近辺でしつこい勧誘や客引きにあった際には、無視するのが一番。万が一ついていくと詐欺であったり、偽の宝石や金品を売られたりするため。

いかがでしたか?今回ご紹介した注意点やポイントは基本的な情報です。旅行中には気を引き締めて自ら犯罪やトラブルに巻き込まれないように十分に気をつけてお過ごしください。以上、バンコクナビでした!
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-02-07

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