タイ料理のなかでも有名な「タイカレー」ですが、タイ語では『ゲーン(Gaeng)』と呼ばれ種類も豊富です。中でも人気なのは「グリーンカレー」「レッドカレー」「イエローカレー」などでしょうか?日本式のドロっとしたスタイルではなく、スープカレーのようなゆるさが特徴。ご飯に少しずつかけて食べるのがタイ流です。オススメの『ゲーン』メニューをご紹介していきます。
ゲーンといっても色々
『ゲーン』の材料は、唐辛子、にんにく、レモングラス、タイの生姜、それと多様なハーブなどでゲーン・クルーンというペーストを作るのが一般的です。これらの材料の分量や配合によって味が変わり、「レッドカレー」「イエローカレー」がうまれてくるわけですね!また、『ゲーン』の特徴の一つが、ココナッツミルクをいれ調理するということです。ゲーン・クルーンを炒め、具材と
ココナッツミルクを投入し煮込みます。辛さの中にふんわりとした甘さと香りを引き出す立役者がココナッツミルクというわけです。基本の材料に加え好みで豚肉・鶏肉・牛肉、野菜を入れ、最後にナンプラー(=魚醤)で味を調えます。
ゲーン代表メニュー
◎ゲーン・キヤオ・ワーン(グリーンカレー)一番有名なタイカレーが「ゲーン・キヤオ・ワーン」です。鶏肉を基本の材料とし、竹の子などが入るとさらにおいしくなります。ココナッツミルクの独特の風味と甘さがちょうどよく、日本人の舌にもピッタリな味です。
◎ゲーン・ペッ(レッドカレー)基本的には牛肉を使い、辛みがとても強いカレーです。辛さゆえ初めて食べる人は口が真っ赤になることもしばしば。辛いの大好きな人にオススメの「ゲーン」です。
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ゲーン・カリー(イエローカレー) 黄色い見た目は日本のカレーに一番近いような気がしますが、実際食べてみるとやっぱりタイの味。ターメリックを使用し鶏肉やジャガイモを具材にすることが多いです。ふんわりとした甘さがあり、グリーンカレーの次に挑戦してみたい味です。
◎ゲーン・パネーンレッドカレーとよく間違えられる「ゲーン・パネーン」はタイ人にとって人気ベスト3に入る『ゲーン』です。ほかの『ゲーン』よりも水分が少なく、白米ととても愛称がよく大人気。「ゲーン・パネーン」を注文する際は「カイジアオ(タイ風オムレツ)」も一緒に頼むと良いでしょう。辛さも半減し、さらにおいしくなります。
◎ゲーン・マッサマンイスラム風の『ゲーン』で甘みが強いので、お子様でも食べれる味です。鶏肉をいれ、驚くことにピーナッツも入れます。最初は「ピーナッツをカレーに?」と思ったものの実際食べてみると「ピーナッツは絶対入れないと!」というくらい絶妙なハーモニーを醸し出します。
◎ゲーン・ソム
ココナッツミルクを入れない「ゲーン」であり、辛いけれど甘酸っぱい味がなんとも印象的なスープ。玉子焼きや海老などが入っていて、一口食べると、もう一口!というようにスプーンがすすみます。ココナッツミルクが苦手な方にはこちらをオススメします。
スーパーマーケットで買うゲーン・クルーン
ゲーン・クルーン(タイカレーのペースト)はスーパーマーケットで安く販売されています。屋台や大家族でない家庭だと、わざわざゲーン・クルーンを作るのは一苦労。そこで、便利な市販のペーストを買ってきて材料と合わせ炒めます。種類も豊富で価格も20~30バーツ程でかなりお手頃。作り方も英語表記があるので辞書片手に簡単に作れてしまいます。ゲーン・クルーンはペースト状になっているものから、濃いスープ状になっているものもあり、どちらでも簡単に作れてしまいます。タイ料理が好きで、家でもタイの味を楽しみたい、という方はぜひトライしてみてください!