映画で見るタイ

松竹のネット映画配信「シネリエ」。映画で見る&知るタイ!タイが舞台となった映画のご紹介です。

サワッディーカー、バンコクナビです。
7月に入って、いよいよ夏本番ですね、そんな夏にぴったり、松竹のネット映画配信「シネリエ」をご存知ですか?ネット上で映画が観られるとあれば、こんな便利なことはない!ということで、バンコクで撮影された2本の作品をご紹介します。キャストやスタッフなどディープなところまでたっぷり見せます!

1『BLACK NIGHT』

(日本・香港・タイ合作/c2006 MOVIE-EYE ENTERTAINMENT INC.,FIVE STAR PRODUCTIONCO.,LTD.,FILMKO ENTERTAINMENT LTD. ALL RIGHTS RESERVED./98分/カラー)

香港・日本・タイ3国合作。 “隣人”に怯え、“闇”に恐怖し、“記憶”に翻弄される・・・アジア映画界が全世界に発信する、究極のアジアン・サイコホラ−!

【作品解説】
『リング』『呪怨』『the EYE【アイ】』など、次々とハリウッドでリメイク化が進み、世界から一目置かれる存在となった、“メイド・イン・アジア”のホラー・ムービーの怖さ。『ブラックナイト』は、香港・日本・タイを代表する新進気鋭の3人の映画監督が、自国の首都を舞台に女性を主人公に据え作り上げたサイコ・ホラーです。各国独自の文化から生まれたストーリー、映像センス、テクニック、表現方法によって、それぞれ全く違ったスリルとサスペンスを味わえる、<第一夜 隣人><第二夜 闇><第三夜 記憶>の、3本オムニバス形式の恐怖の物語です。
【特集】

〈第三夜 記憶〉(タイ編)

タイ映画界からは、タイ歴代興行収入2位の超ヒットを記録した『Bang Rajan』(日本未公開)や“タイ版『インファナル・アフェア』”と評される『デッドライン』を手掛けたタニット・チッタヌクン監督が登場。〈第三夜 記憶〉は、入り組んだパズルのような展開と衝撃のラストシーンが見どころです。

<ストーリー>
プラン(ピッチャナー・サクサゴーン)は、一日中、誰かに尾行されたり、家を覗かれているような恐怖に襲われていて、夜も睡眠薬が欠かせない。そんなある日、なくなったはずの睡眠薬が、いつも間にか新しいものに取り変わっていたり、見覚えのない女性から手紙が届いたり、不思議なことが次々と起こる。その手紙に何かを感じたプランは、住所を頼りに、手紙の差出人であるプラウ(ナチャ・ブトスリ)という女性の家を訪ねる。訪ねてみると、プラウは昨晩プールで溺死していた。しかもマンションの守衛が、「お二人は仲良しだったのに、亡くなったことを知らなかったんですか?」と言う。一体、プラウとは誰なのか?プランの身には何が起きているのか?

【キャスト】
プラン:ピッチャナー・サクサゴ―ン
1982年生まれ。通称・メイ。清涼飲料水のCMで話題を集め、その後、数多くのミュージックビデオに出演。02年、TVドラマで本格的に女優としてデビューし、同年には『Butterfly in Grey』(未)で映画デビュー。同作にて、02年バンコク批評家協会賞助演女優賞にノミネートされる。現在、タイ国内で最も注目を浴びる女優の一人である。『Pattaya Maniac』(04/未)のほか、『マッハ!』(03)のペッターイ・ウォンアカムラオ共演のホラー・コメディ『ヴァラエティ・ゴースト』(05/未)にも出演している。
ウィット:カチョンサック・ラッタナニサイ
1988年、ラブ・コメディー『ファースト・ラブ』(未)で映画デビューし、翌年には『Prikkeenu kub Muham』(未)に出演。96年、ロック・ミュージシャンとしてCDデビューを果たすと同時に、タイ国内で大ヒットを記録する。04年の『デッドライン』、06年の『First Flight』(未)と、これまで出演したタニット・チッタヌクン監督作では軍人役を演じていた彼だが、監督たっての希望により、本作では妻に秘密を持つ夫役を演じることになった。

【スタッフ】
監督:タニット・チッタヌクン
1956年タイ・ソンクラー生まれ。85年に映画監督デビューし、その斬新な映像スタイルが絶大な支持を集める。98年には盗賊と警官の闘いを描いた、『CRIME KINGS』(未)を監督し、大ヒットを記録する。また、01年にはアユタヤ王朝時代の伝説の戦士を描いた、歴史大作『Bang Rajan』(未)を監督。本作はタイ歴代興行収入2位の超ヒットを記録するなど、オリバー・ストーン監督の支持により北米ほか10ヶ国以上でも公開。その後も長編叙事詩を映画化した『ラスト・ウォリアー』(02)、パニック・アクション『デッドライン』(04)のほか、コメディーやホラーなど、さまざまなジャンルの作品を監督。また、プロデューサーとしても、『デッド・アウェイ/バンコク大捜査線』(99)などを手掛けている。
脚本:ティティポン・チャイサティ、ヤオワピン・チャルーンルリキックーン、タニット・チッタヌクン、ワッタナ・ワンチュプラウ
撮影:ワッタナ・ワンチュプラウ
音楽:スントーン・ヨッスィートン、バンチット・ナッパタルーン
美術:ソムポート・サラックカム
照明:ワッタナ・ワンチュプラウ
編集:スニット・アサワニク―ン、マンファン・ウッパターム

〈第一夜 隣人〉

男女の三角関係が取り返しのつかない悲劇を招く〈第一夜 隣人〉を手掛けるのは、香港映画界からパトリック・レオン監督。ジョン・ウー監督(『M:I-2』)の愛弟子として、ジャッキー・チェンの息子、ジェイシー・チェン主演で話題を呼んだ『ツインズ・エフェクト?/花都大戦』など数多くの作品を手掛けてきた実力の持ち主です。

【キャスト】
イーチェン:アニー・リウ
1982年台湾生まれ。カナダに留学経験があり、その後はCMモデルとして活躍。05年、4,000人の候補者から、『ベルベット・レイン』(04)のウォン・ジンポー監督によるアクション『Mob Sister/阿嫂』(未)のヒロインに大抜擢。アンソニー・ウォンやエリック・ツァンなど、8大スターとの共演で一躍注目を集める。本作はモデル出身の端正な顔立ちと、どこかボーイッシュさを残した幼い雰囲気で、若者から絶大な支持を得る彼女の待望の主演映画第2弾となる。

ジョー:ディラン・クォ
1977年台湾生まれ。19歳でモデル活動を始め、03年に「薔薇之恋」でドラマデビュー。翌年には「アウトサイダー~闘魚~」で、一躍スターダムに飛び出した。不良少年の主人公を演じた本作は、アジア全土で人気を博す大ブームを起こし、続編にも主演。また、04年には「我不像我」で歌手デビューを果たしている。05年には香港映画界に呼ばれ、『雨音にきみを想う』(05)で映画デビュー。少女と心を通わせる主人公を熱演し、アジアで大ヒットを記録。現在の華流ブームを牽引するニュースターである。

ホウシー:レース・ウォン

【スタッフ】
監督:パトリック・レオン
1959年香港生まれ。『男たちの挽歌』(86)を始め、『狼/男たちの挽歌・最終章』(89)や『ハード・ボイルド/新・男たちの挽歌』(92)など、長年に渡ってジョン・ウー監督の助監督を担当。『ワイルド・ブリット』(90)では脚本を担当するほか、95年にジョン・ウー製作、アーロン・クォック主演の『野獣の瞳』で監督デビュー。同作は台湾金馬奨で最優秀アトラクション賞候補となり、香港撮影協会では最優秀撮影賞を受賞した。01年には『恋するブラジャー大作戦(仮題)』(未)、02年には続編『Mighty Baby』(未)というオフィス・コメディが連続して大ヒットを記録。04年にはジャッキー・チェンの息子、ジェイシー・チェンを主演に迎え、『ツインズ・エフェクト?/花都大戦』をヒットさせるなど、幅広いジャンルの作品を手掛ける。
脚本:パトリック・レオン、チャーリー・チョイ
撮影:ライ・ユウファイ
音楽:トミー・ワイ
美術:ブルース・ユー
編集:ジェフ・チョン

〈第二夜 闇〉

“人間の潜在意識”をテーマにした〈第二夜 闇〉は、ロボットを通じた少年たちのコミュニケーションを描いた『HINOKIO』で劇場長編監督デビューを果たした秋山貴彦監督が、CG・VFX出身ならではの手腕を遺憾なく発揮!

【キャスト】
磯村由紀:瀬戸朝香
1976年愛知県生まれ。92年『湾岸バッドボーイブルー』のヒロイン役でスクリーンデビュー。同作にてキネマ旬報新人女優賞を受賞。その後も数々のCM 、TVドラマ、映画などで活躍し、人気を博すとともに、01年、香港映画『バレット・オブ・ラブ』に出演。香港四天王の一人レオン・ライと共演し海外でも絶大な支持を得る。翌02年には、女流棋士を演じた『とらばいゆ』で、第24回ヨコハマ映画祭主演女優賞を受賞。名実共に日本を代表する女優の一人である。その他の出演作に『着信アリ2』(05)、『DEATH NOTE デスノート』(06)など。今夏には新作『怪談』(07)が控えている。

柄谷悟史:柏原崇
1977年山梨県生まれ。93年、第6回JUNONスーパーボーイコンテストでグランプリを受賞し、テレビドラマ『青春の影』(94)で俳優デビュー。95年、国内の各映画賞を総ナメにした『Love Letter』に出演し、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞する。同作はアジア各国でも上映され、香港・台湾などにも熱狂的なファンが出来る。00年には、チェン・イーウェン監督の台湾ニューウエイブ映画『現実の終り夢の続き』に出演し、国内外の話題をさらった。人気実力共にアジアを代表する俳優。主な映画出演作に『MIND GAME』(98)、『アナザヘブン』(00)など。

河合由紀夫:田口トモロヲ

【スタッフ】
監督:秋山貴彦
1963年東京都生まれ。東京造形大学の卒業制作で監督した8mm映画『宇宙虫』が1988年PFFアワード入賞。CF、博覧会、ライドシミュレーター等の映像ディレクターとして数々の国際賞を受賞。石井竜也監督『河童』(94) 、『ACRI』(96)でVFX監督を務めた後、98年ハワイに渡り、4年の歳月をかけた『FINAL FANTASY』のCGディレクター及びVFXアートディレクターを務める。『HINOKIO』(05)で念願の劇場用映画監督を務め、続く06年公開の本作でも、〈第二夜 闇〉の監督を務めた。
脚本:秋山貴彦、高真由子
撮影:小林基己
音楽:安達昌宣、中野カリン
美術:伊藤 悟
照明:吉田恵輔
編集:掛須秀一

2 『熱帯楽園倶楽部』

(c1994 松竹株式会社/104分/カラー)
真夏のバンコクを舞台に詐欺師3人が繰り広げる青春コメディ映画!

【作品解説】
  舞台はタイトルのとおり“熱帯”タイ・バンコク。仕事(海外ツアーの添乗員)のストレスのあまり衝動的に退職してしまうヒロインと、現地の2人の日本人詐欺師が繰り広げるドタバタは、いわゆるフツーの夏休みというよりは、ちょっと長めの“人生の夏休み”、世のサラリーマンが、誰も夢見るパラダイス。詐欺で大金を手に入れ、高級リゾートで贅沢三昧。ジャグジーに浸りながらトロピカル・カクテルをオーダーしたかと思えば、プライベートビーチで夜な夜な語り合う…。ああ、こんな夏休み、一度でいいから過ごしてみたい!
<ストーリー>
日本の会社勤めに嫌気がさした添乗員が、ふとしたきっかけで、バンコクを根城に「詐欺師」に変身。地元の詐欺師2人とトリオを結成!アクションあり、ラブストーリーありの詐欺師3人の青春コメディ映画。『僕らはみんな生きている』を世に贈ったスタッフ、監督・滝田洋二郎、原案/脚本・一色伸幸、撮影・浜田毅が再結集。再びオールタイロケに挑んだ。主演には、清楚な美しさの清水美砂。これに、実力派俳優・萩原聖人と、演技派・風間杜夫が加わってトリオを結成し、更に岸部一徳、白竜などの豪華キャストが脇を固める。
タイの魅力を、美しさを、楽しさを存分に織り込んだこの映画を観たら、きっとタイへ旅したくなる一本。そこに日本人独特の“間”から生まれるユーモア。所々にクスッと笑えるシーンが満載です。
清水美砂さんの喜怒哀楽が、バンコクの強烈な太陽の下、とにかく輝いています!気軽に楽しめて、バンコクの雰囲気も最高!笑って笑って、そして最後はキュン…のコメディ決定版です!

【キャスト】
紺野みすず:清水美砂
1970年東京都生まれ。87年に『湘南爆走族』で映画デビュー。89年NHK朝の連続テレビ小説「青春家族」で人気急上昇。『稲村ジェーン』『遺産相続』(ともに90)等で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。92年には映画賞を総ナメにした『シコふんじゃった』に出演、その後も本作の他、『ゲレンデがとけるほど恋したい。』(95)等に出演。97年カンヌ国際映画祭パルムドール賞受賞の『うなぎ』や、01年の同映画祭出品作『赤い橋の下のぬるい水』に主演し、海外でも注目される。その後、『海は見ていた』(02)で主演も務めた。現在放送中のNHK大河ドラマ「風林火山」にも出演中。

飛田林 始:萩原聖人
1971年神奈川県生まれ。『ウォータームーン』(90)で映画デビュー。TVドラマ「はいすくーる落書き2」(TBS)等で人気を得る。93年、山田洋次監督『学校』等で演技力が高く評価され、エランドール新人賞等、数々の賞に輝く。更に95年に出演した崔洋一監督『マークスの山』でもブルーリボン賞助演男優賞、日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。その他の代表作に『CURE』(97)、『この世の外へ クラブ進駐軍』(03)等。最近では韓国ドラマ「冬のソナタ」のペ・ヨンジュンの日本語吹替を担当し、話題となる。07年には本作同様、滝田監督の『バッテリー』が公開となった。

ジョイ:風間杜夫
1949年東京都生まれ。少年時代から役者をこころざし東映映画等で子役として活躍。早稲田大学に進み演劇に熱中。大学中退後、71年「表現劇場」の創立メンバーとなる。75年、劇作家つかこうへい氏との出会いが転機となり、「広島に原爆を落とす日」、「熱海殺人事件」等、つか作品に欠かせない俳優となる。82年『蒲田行進曲』で、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞等、多くの賞を受賞、翌年も『陽暉楼』、『人生劇場』で二年連続同賞を受賞。他の代表作に『異人たちとの夏』(88)、TVドラマ「スチュワーデス物語」(TBS)等。
森:白竜
タチバナさん:岸部一徳
所:高木尚三
したたかな老夫婦:藤田敏八、久里千春

【スタッフ】
監督:滝田洋二郎
1955年富山県生まれ。74年、向井寛が主催する獅子プロに助監督として入社。81年『痴漢女教師』で監督デビュー。以来20数本の成人映画を監督する。本作をはじめとして、『木村家の人びと』(88)を皮切りに『病院へ行こう』(90)、『僕らはみんな生きている』(93)、『お受験』、『秘密』(ともに99)、ブームを巻き起こした『陰陽師~おんみょうじ~』(01)、『陰陽師?』『壬生義士伝』(ともに03)、 『阿修羅城の瞳』(05)と立て続けに話題作を発表。コメディタッチの中にも情感溢れる見事な演出には定評があり、日本を代表するエンターテイメント性に優れた監督である。07年には『バッテリー』が公開され、最新作『おくりびと』の撮影が始まっている。
原案:一色伸幸
脚本:一色伸幸
撮影:浜田 毅
音楽:西田正也
美術:山口 修
照明:渡邊孝一
録音:宮本久幸
編集:冨田 功

いかがでしたか?
映画で知るタイも面白いのではないでしょうか?以上バンコクナビがお送りしました。
今回ご紹介した映画は、「きちんと届ける映画のソムリエ」を自認するシネリエhttp://www.cinelier.jp/index.htmlにてご覧いただけます。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-07-13

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