タイ人アーティストの実力を覗き見!
遮光器土偶? 南米テイスト? 表情が豊かなオブジェ
サワディーカップ バンコクナビです。
タイの寺院建築や通りの屋台に溢れるオリジナルの工芸品などを見ると分かるように、タイ人はかなり手先が器用で、空間把握の能力、色彩感覚はかなりのものがあるとナビは考えています。
買い物天国、チャトゥチャック市場、チャトゥチャック公園を挟んでカンペンペット3通り側から入ってすぐの右手側、市場北端のエリアは現在、アート一色。個性豊かなアーチストがそれぞれのブースを自慢の作品で彩っています。
個性を前面に打ち出したもの、時代や流行にクローズアップしたもの、商売っ気たっぷりなデザインのものなどコンセプトは様々。
レンブラントの肖像画の数々にあこがれアートを志し、シャガールの影のある優しさに惹かれ、榎本俊二のシニカルな狂気に触発され、「ハイデルベルグすげー!」と印刷畑へ迷い込み、長らく迷走を繰り返したナビの独断でお送りする、絵画あり、陶芸あり、オリジナルや一点物のオブジェやアクセサリーなど見ているだけでも楽しいチャトゥチャックのアートエリアの現在(2009年7月現在)をご覧下さい。
欲しいかと言われると微妙ですが……、下半身ネタ、実は大好き。爆笑しました
習作なのでしょうか、どう見ても湯呑みです。タイ人がこれを使うところは想像できないんですが……、ターゲットがイマイチ見えてきません。
値段交渉が難しいところです
似顔絵描きもいます。値段がハッキリしているのはいいですね。
ここは市場。展示されているものはもちろん売り物です。ただ芸術品の値段交渉はちょっと難しい点があります。
中には個人ではなくいわゆる「画商」さんがいて、複数の作品を扱っていることも。そういう場合は、気兼ねなく値段交渉して画商さんの取り分を削って行けば良いのですが、生粋のアーティストさんとなると少し大変です。
こちらの買値と向こうの売値が合致すれば良いのですが、双方に開きがある場合はほとんど商談は成立しないと考えたほうが無難。あまりに値段に開きがありすぎてガン無視されてしまうことも。
実際、シルクスクリーンなどの再版が効くものはまだしも、油彩や彫刻、陶芸になると、たとえ名もないアーティストでも作品の制作にかかる時間や手間が作品の値段に反映されるためそれなりのお値段になってきます。
ましてや向こうはアーティスト、値切られていい気分はしません。ナビもアート畑出身ですのでその気持ちは身に染みて分かります。また、自分の考えた値段以上に、高い値段をつけて購入してくれる人がいることがアーティストのモチベーションを鼓舞し、次回作への意欲を掻き立てるというものです。
商売っ気たっぷりの画商さんにはキッチリ値切り、将来性に期待の掛かる人にはご祝儀や先行投資の意味もこめて(ちょっとだけ)気前良く、払ってあげて欲しいと思うナビでした。
持ち帰りの際は気をつけて!
陶芸作品やオブジェなどは購入すると、キレイに梱包してくれます。また、絵画の場合はキャンパスだけを持ち帰る事も可能です。その旨説明すると、キャンパスだけをプチプチで巻いて包装してもらえますので持ち帰ったら、美術店などで再表装してもらえばOKです。
いかがでしょう? タイ(主にバンコク)はアーティストの活動が盛んで、海外からのアーティストも数多く活動しています。また、経済的に余裕のある人が増えたこともあるのでしょう、国内外の大学でアートを専攻する理論派アーティストも増えています。
タイのアートシーンは今後も期待大、ナビも折を見て注目したいと思います。
以上バンコクナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2009-07-29