こっちに行くとどうなってるんだろう?から始まる旅の発見。バンコクの最も有名な観光地である王宮エリアの周辺は寺院めぐりだけでなく、散策するにはもってこいのコースがあります。
サワッディーカー、バンコクナビです!バンコクの観光名所といえば寺院めぐりがポピュラーですね。特にワット・ポー周辺はいつもたくさんの観光バスが停まっています。実はこのエリア、寺院めぐり以外にもちょっと違った楽しみ方ができるコースがあるんです。暁の寺を背にして、ワット・プラケオ方向へチャオプラヤー川に沿ってに歩くと、露天商でにぎあう散策にはもってこいの道が続いていて、ちょっぴりローカルっぽい雰囲気を味わいつつ、王宮前広場やピンクラオ橋、そして最終的にはカオサンロードへ行くことができます。それでは、そぞろ歩き満喫のスタート地点からご紹介していきます!
チャオプラヤー川に沿って歩き出そう
乗船場 「Tha Tien(ター・ティアン)」
まずチャオプラヤーエクスプレスボートを使って暁の寺やワット・ポーを目指しましょう。No.8の港「Tha Tien(ター・ティアン)」に降りたら出口を真っ直ぐ進みます。両脇にはフルーツや、焼き鳥などの屋台がお出迎え。ワット・ポーの見える「マハーラット通り」に出たら左に曲がり、ゆっくりと歩き始めてみましょう。すると左手に公園が見えてきます。花の咲く木々があちこちにあり、木陰では人々が涼しげに休んでいます。川岸にはベンチもあり、対岸の美しい暁の寺を心ゆくまで眺めることができます。
露天商でにぎあうソイ(小道)
気ままな店主と商品
それでは散策を始めましょう。日差しの強いバンコクですが、この道は街路樹が覆う木漏れ日の中を歩くことができます。寺院エリアなので、売っているものも仏像の小物などが多いですが、中にはこんなものも商品にしてるの?といった物まで売っています。タイではスペースがあるとすぐに露天でお店を始めるので、いろいろな商品を見ることができますが、ここの品揃えはなかなかユニークなものが多いです。使えるものから意味不明のものまで旅の思い出に何か一つ買ってみたいですね。
さて占いの結果は
露天は個性がいっぱいお店を出してる人もそれぞれ個性的ですね。他の観光地のように商品を見ていてもすぐに声をかけてきたりせず、ゆったり座って(寝てもいます)商いをしています。また、品物を売る店だけでなく、占いのお店もあります。熱心に占いの結果を聞いていますね。タイ人はとても占いが好きなようで、様々な占いを街頭でも見ることができますが、トランプを使った占いは日本人からすると珍しいですね。寺院が近いため、この通りでは僧侶もよく見かけますが、なんとお店で物を売っている僧侶もいらっしゃいました。
乗船場の周りはにぎやかしばらく歩くと左側によりにぎやかな場所が見えてきます。チャオプラヤーエクスプレスボートNo.9の港「Tha Chang(ター・チャーン)」の入り口の手前はたくさんのパラソルのお店がいっぱいです。食べ物屋が多く、焼き鳥やフルーツ、ぶっかけ飯も並んで活気があります。乗船場の建物の中にもお店があり、食事をすることができます。食べ損ねた方はここでしっかり食べるのも良いですね。船着場は対岸へ渡る船や、観光用ボートなどがあり、たくさんの人でいっぱいです。やはり水上交通での移動はバンコクらしさを感じることができますね。
ちょっぴりローカルな雰囲気
さて、ター・チャーンを出たら左に曲がり、さらにチャオプラヤー川に沿って歩きましょう。(ター・チャーンを背に真っ直ぐ行くとワット・プラケオに行くことができます)するとやや道幅が狭くなり、観光客の姿も若干少なくなったような気がします。立ち並ぶ店もどちらかというと現地の人たち向けのような雰囲気です。さっきまでの露天商の道と違い、横にはローカルっぽい店舗が並んで生活感を感じます。それらを覗きながら歩くのも面白いですね。乗り物を使わないでこのように微妙な空気の変化を感じながら歩くのは実に気分のいいものです。
レトロっぽい食堂
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おしゃれな感じのレストランもあります
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通路の中は仏ゾーン通りも突き当りに近づくと建物の左奥に入れる通路があり、その両脇にはたくさんの仏像が並んでいます。ここは仏具の商店通りのようです。細かい仏事用の小物が売られていて、さらに奥に入ると、今度は飲食店が並んでいます。なんともこの狭い通路にぎっしりのお店が営業しているのに驚きです。それにしても川の見える飲食店には欧米人のお客がちらほら。さすが彼らは変わった場所への嗅覚が鋭いですね。この通路はコの字型のようになっていて、さらにお店が並んでいます。ここ抜けると「Tha Phrachan タープラチャン」の乗船場前の露天広場へ出ます。
王宮前広場周辺
道はタンマサート大学に突き当たりますので、タープラチャン乗船場とは逆の右へ進みましょう。大学の高い白壁の塀が続く道は対面に落ち着いた色合いの2階建ての長屋があり、1階は商店になっていて、なんとなく懐かしい感じのする通りです。高い塀と街路樹のおかげで木陰の多い涼しげな道をゆっくり歩きます。そうすると正面に王宮前広場が見えてきます。広々とした芝生がまぶしい王宮前広場。夜ともなると敷地の外ではナイトマーケットがあるそうです。
ちょっと一息王宮前広場に渡らず歩いていると、すぐに見えてくるのが「CAFE VELO DOME」。タンマサート大学の敷地内にあります。通りに面しているのですぐにわかりますよ。暑い中たくさん歩いたので涼しい店内と冷たい飲み物はとても嬉しいですね。
★★★
CAFE VELO DOME
Thammasat University (Tha Prachan Campus)
2 Pra Chan Road Bangkok 10200
Tel. 026-236-349
Open daily 8am – 8pm
タイ国立博物館タンマサート大学の横にはタイ国立博物館があります。こちらはタイの芸術を年代を追って見ることができ、その所蔵品は1000点を超えるほどなのだそうです。ちょうどナビが来たときはこのエリアの別名ラタナコーシンの231周年記念フェスティバルの期間中だったようで、敷地の外にはお食事処や工芸品が並んでいて、工芸家の実演があったり、舞踊パフォーマンスらしき綺麗な衣装の女の子たちも見られました。
チャオプラヤー川のプラムナードを歩く
ピンクラオ橋国立博物館を更に北に歩くと、「ラチニ通り」という大きな通りにぶつかります。それを左に曲がり、川の方へ進むと大きな橋「ピンクラオ橋」が見えます。ピンクラオ橋の下の細い路地のような道に入ると、広々とした川辺に出ることができます。
川風が心地良い
さわやかなプラムナードピンクラオ橋の下にはすぐにプロムナードが現れます。前方には「ラマ8世」が見えています。このあたりはリバーサイドのホテルのカフェやプールがあり、主に欧米人の観光客がくつろいでいます。気に入った方は、次回この辺のホテルに宿をとられるのも素敵ですね。歩いているとエクスプレスボートNo.13の港「Phra Arthit(プラアティット)」に到着します。もうへとへとという方はここからBTSサパーンタクシン駅のある港まで行くことができます。「いや、カオサンロードに行きたい!」という方は徒歩ですぐですよ!
おしゃれなオープンカフェも
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「Phra Arthit プラアティット」の乗船場
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カオサンロードへ!
若者達の集まるバンコクで最もアツい場所といえるカオサンロード。プラアティットの乗船所のチケット売り場を通り抜けて「プラアティット通り」に出ましょう。おしゃれな感じのするこの通りをピンクラオ橋方向に歩くと、程なくセブンイレブンの横に「チャナ・ソンクラーム通り」の入り口が見えたら通りに入りましょう。真っ直ぐ行って果物屋さんに突き当ったら、お店のすぐ横から裏道に入れる通用口があり、そこを抜けると出店などがある広場のような場所に出ます。更に真っ直ぐ行くとお寺に突き当たり、そこを右へ、そして左と進むと目の前にはカオサンロードのにぎやかな景色が目の前に飛び込んできます!
いかがでしたか?有名な観光エリアでありながら、素朴で懐かしい通りをゆったりと散策しながら現地の表情を見ることができるのではないでしょうか。みなさんもとっておきの自分の場所が見つかるといいですね。初めてバンコクに訪れる方も、リピーターの方も、お時間あれば是非散策してみてください。あと、くれぐれも熱射病には気をつけて、水分補給と休憩をこまめにとりましょう!以上バンコクナビがお送りしました。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2013-06-20