【今月のフルーツ】スイカ編

『今月のフルーツ』第二弾は、夏の定番愛されフルーツ、スイカ!

サワッディーカー!バンコクナビです。
スイカと言えば夏、夏と言えばスイカ!というほど、夏のイメージとは切っては切り離せない存在のスイカ。あのシャリシャリとした食感と爽やかな甘さは、気温が高いほどおいしく感じます。
1年中夏といっても過言ではないタイ、タイ語で“テンモー”と呼ばれるスイカはもちろん定番の愛されフルーツ。『今月のフルーツ』特集第二弾の今回は、スイカをフューチャーし、栄養面での豆知識から選び方、タイ人が好きなスイカの種の食し方まで、たっぷりご紹介します。

◆ 旬

スイカの旬は1年中。市場や果物屋さんの軒先にはなくてはならない存在です。

◆ 栄養分&効能

スイカの成分は、95パーセントが水分。対して牛乳の水分は89パーセント、…ということは、スイカは牛乳より水分が多い!そのままでほとんどジュースのようなものです。
栄養面では、利尿作用があるカリウムを多く含むため、むくみを取る作用があります。また、スイカのトレードマークであるあの赤い色は、リコピンという色素によるもの。リコピンには老化の大敵である酸化を防ぐ作用があるので、ビューティー効果も期待できます。ただ、スイカには体を冷やす働きがあるので、食べすぎにはくれぐれも注意です。

◆ 種類

タイでよく見かけるスイカは、日本のものよりこぶりで、片手の手のひらより少し大きいサイズ。かたちも、まん丸ではなく楕円形をしています。
一部黄色っぽく変色しているのは、スイカが生った時に土に接していた部分。タイ語ではこの部分をスイカの『モーン(枕)』と呼ぶのだそう。スイカの枕なんて、とってもかわいらしいネーミング。
もちろんタイにも、赤いスイカの他に黄色いスイカもあります。そして何故かタイ人の間では黄色いスイカの方がおいしいと思われていて、両方あれば迷わず黄色を選ぶといった声多し。珍しいからおいしい気がするだけなのでは?
黄色いスイカは赤色リコピンに代わって、黄色の色素キサントフィルが多く含まれています。

◆ 選び方

果物屋さんに、おいしいスイカの選び方を訊いてみました。
まずはスタンダードな、スイカを軽く叩く方法。
「『ポンポン』と軽い音がするのがベスト。『ボンボン』と重い音は熟れすぎ、『コンコン』と乾いた音は熟れてない証拠よ!」
2つ目のポイントはヘタ。「ヘタがヘタってしなびているのが食べごろで~す!」
値段は、1玉(3キロ程度)で40~50バーツほど。
選んだスイカを2つにカットしてもらいます。まずはヘタを落として一気に包丁を入れます。黒い部分に種が集中しているので、なるべくそこをよけて切るといいのだそう。

◆ 食べ方

【そのまま】 - 1玉がごろんと大きいスイカは丸ごと買うと持て余してしまうので、切り売りのフルーツ屋台で買うのが一般的。1/8カットのスイカを1口大にして袋に入れてくれます。値段は10バーツ。タイ人でスイカに塩をかける人はいないみたいです。
ホテルの朝食やレストランのデザートでは、よくハートなどのかたちに切られていることもあって、赤色とあいまってSOキュート!

【シェイク】 - とかく水分の多いスイカなので、加工するには向きませんが、シェイクとあれば本領発揮!クラッシュアイスと一緒にミキサーにかければ、ひんやりシェイクの出来上がり~!屋台なら1杯15バーツ程度で買えます。

【アイス】 - タイにもあります、スイカアイス。緑×白×赤+黒い点々のかわいい見た目。値段は、1個8バーツ。

【種】 - 日本では捨てられてしまう種も、炒れば立派なおやつに。スーパーやコンビニでは、炒ったスイカの種が、袋入りで売られています。値段は30グラムで5バーツ程度、安い!
スイカの種にはリノール酸などの良質タンパクやビタミンが豊富に含まれていて、健康面でもとっても優秀。タイでは種食用に、普通のものより何倍も種の大きな種が栽培されています。
外殻は固いので、歯で割って中の白っぽい胚芽を食べます。味は、ナッツほど香ばしくもなくクセのなく、可もなく不可もなく、といった感じ。でもこの作業、ひまつぶしにはなるなぁ。

いかがでしたか?
今日もタイの人々の喉の渇きをいやすジューシーなスイカ、そのきれいな赤い色と甘い香りは、知らない間に心まで潤してくれているのかも知れませんね。
以上、バンコクナビがお送りしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2007-01-16

ページTOPへ▲

その他の記事を見る