ホテルのカオマンガイ(海南風チキンライス)【前編】

日本人に人気のカオマンガイ!屋台やフードコートではちょっと・・・という人、ホテルでカオマンガイを食べていきませんか?

こんにちはバンコクナビです。蒸した鶏肉と味付きご飯、そしてお店特有のタレが食欲をそそるカオマンガイは日本人の口にも合う人気の一品。滞在中に一度は食べたいと思う人、多いのではないでしょうか。中国・海南島が発祥の地といわれているこのカオマンガイ、すっかりタイ料理としてのポジションも確立しています。

屋台・フードコートが苦手な方でも!
屋台やフードコートでも専門店があるほど人気なのですが、実は鶏がらスープで炊いたご飯、結構傷みやすいのが難点。暑いときに屋台で食べるときは要注意。ご飯に味が付いて、さらにタレをかけて食べるため痛んでいることに気づくことが少ないのが現状です。そして屋台やフードコートの人気のお店はなかなかビギナーさんには入っていけないもの。そこで今回ナビは外国人にやさしい、高級ホテルのカオマンガイを取材してまいりました。エントリーはこちら!

カオマンガイでは有名なモンティエンホテル
何でも揃うタイ発5つ星ドゥシタニホテル
中華系レストランに定評があるランドマークホテル

モンティエンホテル

何を隠そうモンティエンホテル、カオマンガイでは有名! カオマンガイがオーダーできるのは少々奥に位置するルエントンレストラン。ホテルのポーターに近づけば、向こうから「カオマンガイ?」と聞いてくるくらい、カオマンガイ目的のお客さんが多いことが伺えます。1日200皿はオーダーされるというモンティエンホテルのカオマンガイ、のぞいてみましょう。

1.全般
■名前:ハイナニーズ チキンライス
■値段:205バーツ++
■サーブまでの時間:10分以内
■盛り方:トレイにすべてのせたセット風

英語ではハイナニーズ チキンライス、下にタイ語でカオマンガイと記載。値段は205バーツですが、屋台やフードコートの値段を知っていると高く感じてしまいます^^;。お皿などは老舗ホテルにふさわしく年季の入ったもの。見た目より味で勝負という感じです。レストランの中にカオマンガイ用のブースが設けられているのでオーダー後すぐに食べられます。積み上げられたトレイから人気のほどを伺えます。

2.お肉
■量:フードコートなどの2倍。たっぷりこんもり。
■柔らかさ:脂身付きですが、みずみずしくジューシー。タレ無しでもいける味。
■付け合せ野菜:レタス、トマト、パクチー、きゅうり。
■その他:豚の血ゼリー付き

お肉はしっかり味が付いているのでタレ無しでご飯のお供に。個人的にチキンのエキスを吸ったレタスを最後に食べるのが結構好きです。お肉は女性1人で食べきるのには結構な量。豚の血ゼリーが入っているので嫌いな人はオーダーの際にのせないよう一言添えると良いです。

3.タレ
■種類:3種類
■1)ホテル秘伝のピリ辛タレ
■2)酢としょうがのタレ
■3)甘いドロっとしたタレ

3種すべて別の味がするので3通りの楽しみ方ができます。ピリ辛タレが一番人気のため器も大きめ。すべて混ぜて食べてもよし。

4.ご飯
■味/風味:鶏がら・にんにく・しょうが
■量:多
■脂っぽさ:炊き立てなので気にならない

ホクホクとしてご飯とタレだけでも食が進む味。大きなお茶碗にこんもりともってくれます。

5.スープ
■具:冬瓜
■味:薄味
■薬味:パクチー

スタンダードな冬瓜汁。ピリ辛タレで辛くなった口にも合います。少々油の浮き加減が気になりました。

6.お店:ルエントン Ruen Ton
■雰囲気:さびれた感有り
■客層:タイ人オフィス層、外国人観光客
■オーダー率:1日200皿強

ホテル自体が古いため若干さびれた感じ有り。天井が低く暗めのレストラン。テーブルも高さが高め。エアコンも効いているのでご飯・スープは早く食べないと冷めてしまう。

ドゥシタニホテル

タイが誇るタイ発の5つ星ホテルドゥシタニホテル。専門店でしか食べられないカオマンガイももちろん常備されています。ランチビュッフェのある中、あえてカオマンガイをオーダー!最近改装された明るいザ・パビリオンでおしゃれにカオマンガイを食することができます。「シンガポールスタイル」を銘打つカオマンガイのお味は?

1.全般
■名前:カオマンガイ
■値段:220バーツ++
■サーブまでの時間:約20分
■盛り方:色使いも気にしてのおしゃれな盛り方

さすがドゥシタニホテル? トレイまで陶器です。バナナリーフなども敷き、小技で高級感をあふれさせています。お皿も今流行りのスクエア型。女性でもおしゃれに召し上がれますね。

2.お肉
■量:上げ底・・・ではなく、山のようにこんもり
■柔らかさ:今回は少々ジューシーさに欠けていた
■付け合せ:ガリ、きゅうり

お肉の量はたっぷり!意外にあっさりしていた(淡白と感じる人もいるかも)のでタレをたっぷりつけて食が進みます。付け合せにレタスがなくガリが付いてきたのには正直びっくり。タイのローストダックにはよくガリが付いてきますがカオマンガイの付け合せで出てきたのは初めてでした。

3.タレ
■種類:2種類
■1)にんにくの効いた酸っぱくて辛いタレ
■2)甘いタレ
■薬味:にんにく・チリみじん切り

シンガポールスタイルと銘打ってはいても、限りなくタイ風カオマンガイとお見受けします。甘いタレや、タレににんにくとチリのみじん切りをお好みで入れるのはタイスキのタレなどでもおなじみですね。

4.ご飯
■味/風味:鶏がら・にんにく・しょうが
■量:こんもり・ふんわり
■脂っぽさ:少なめ

もう少し味付きでもいいかな?という感じのご飯。その代わりあまりお腹にもたれる感じではないのでぺロリと食べられます。

5.スープ
■具:しいたけ、白菜、豆腐、
■味:しょうゆ味濃い目
■薬味:パクチー

一番びっくりしたのがこちらスープ。シンプルな冬瓜汁をだすところがほとんどですが、こちらでは具沢山のスープ。味もしょうゆベース。

6.お店:ザ・パビリオン
■雰囲気:明るくておしゃれ、カフェのよう
■客層:外国人観光客、タイ人オフィス層・ハイソ層
■オーダー率:少ない

ランチ・ディナービュッフェも常時開催しているため大体のお客さんはビュッフェをオーダー。カオマンガイはあまり出ないようです。お店はとっても開放的でおしゃれ。他のアラカルトメニューも多彩。

ランドマークホテル

中華料理の味に定評があるランドマークホテルの人気メニューのひとつがカオマンガイ。中華系タイ人が集うグリーンハウスで食べるカオマンガイ。BTSナナ駅のまん前に位置し、スクンビット側のエントランスからレストランに入れるアクセスのよさも良いですね。

1.全般
■名前:チキンライスハイナンスタイル
■値段:160バーツ++
■サーブまでの時間:約15分
■盛り方:一皿にまとめ盛り

100バーツ代で食べられるホテルのカオマンガイ。トレイに乗せず、大皿にお肉とご飯がまとめてありフードコートスタイルに食べられる。お皿が大きいから?ちょっと少なめに見えるのがもったいないですね。

2.お肉
■量:切り方は大振り。普通盛り。
■柔らかさ:少しドライな感じ
■付け合せ野菜:きゅうり5枚

皮の色からも分かるように少々お肉がドライ。切り方は他2ホテルよりも大きめです。付け合せはきゅうりのみのシンプルな感じ。

3.タレ
■種類:3種類
■1)にんにくたっぷりのチリソース
■2)油ベースのにんにく、ねぎ、しょうがタレ
■3)甘いソース

チリと甘いソースに加え、オイルベースの薬味ダレが加わったのがランドマークスタイル。油っぽさが気になる場合は、中の薬味だけお肉に乗っけてしまう手もあり。チリソースはにんにくたっぷりなので食後の予定があるときはほどほどに!

4.ご飯
■風味;少なめ
■量:こんもり・ふんわり
■脂っぽさ:無し

ご飯だけ食べてもあまり風味が感じられない。もう少し味が付いていてもいいかな~という感じ。

5.スープ
■具:無し
■味:鶏がら薄め
■薬味:ねぎ

シンプルIS THEベスト!さっぱりと具無しの鶏がらスープ。カオマンガイの原点に戻ったようなスープです。

6.お店
■名前:グリーンハウス
■雰囲気:肩のこらない感じ
■客層:外国人観光客、中華系タイ人家族
■オーダー率:少なめ

お店からスクンビット通りの喧騒がのぞける、アクセス良好な場所。お店はわりと古めですが中華を食べに来るグルメ中華系タイ人がたくさん来ています。カオマンガイだけに限らずいろんな料理を楽しみたくなってしまいます。

結果、おいしいカオマンガイを楽しみたい!と思ったらモンティエンホテル、おしゃれなカフェ風雰囲気にこだわるならドゥシタニホテル、アクセスと他の料理もオーダーしたいと思ったらランドマークホテル、といったところでしょうか。モンティエンホテルのルエントンはほぼカオマンガイ専門になってきているようです。作っているところも見たい場合はぜひ訪れてみてください。
以上バンコクナビでした。

モンティエンホテルのカオマンガイブース
ホテルスタッフ直伝カオマンガイの食べ方
小皿にご飯とチキンを取り、

小皿にご飯とチキンを取り、

タレをかけて

タレをかけて

混ぜてから食べる

混ぜてから食べる

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-01-20

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