タイ古式マッサージ

2500年の歴史を持つタイ古式マッサージで気の流れを正しい状態に戻し、心身共にリフレッシュ!

こんにちはバンコクナビです。最近、富に人気急上昇中の、タイ古式マッサージ。バンコクの街中で気軽に受けられるタイ古式マッサージの歴史や効能、特徴などを、ナビの解説でお送りします。

★ 歴史 ★

タイ古式マッサージの歴史は、実に2500年以上前までさかのぼることができます。当時北インドの王様に仕えていたシヴァカ・クマール・バッカ(通称シバゴ)というインド人医師の行っていた治療が、タイ式マッサージのはじまりだと言われています。このシパゴという人物はブッダと親交が厚く、サンガという仏教僧集団のお抱え医師でした。仏教がタイに入ってきたのと時を同じくして、彼のマッサージ治療法もタイに入ってきたというわけです。彼の功績はマッサージの伝授のみにとどまらず、ハーブの薬草効果を後世に伝えたことでも知られており、今日でもタイではシバゴを『医学の父』と呼び敬っています。
ちなみにタイ古式マッサージは、タイ語では『ヌワット・ボーラーン』。『ヌワット』はマッサージ、『ボーラーン』は古式の・伝統的な、という意味です。

★ 総本山は『ワットポー(涅槃寺院)』 ★

タイ古式マッサージは、創始者(シバゴ)が仏教僧集団のお抱え医師だったことから、仏教と非常に深いつながりがあります。現在タイでは衛生省がタイ古式マッサージを管轄していますが、総本山は、涅槃像で有名な『ワットポー』に置かれています。ここでは昔と変わらずタイマッサージについて教えています。庭には、その昔字が読めない人々の為に、指差しでマッサージの技を教えるために作られたという、とても愉快な表情をしたマッサージ像があります。

★ タイ古式マッサージとは ★

タイの伝統医学によれば、人の命は『身体』『精神』『エネルギー』の3つの要素から成り立っています。その『エネルギー』の通り道を“セン”と呼び、人体には、10本の主要な“セン”が通っているとされます。
タイ古式マッサージは、この“セン”を刺激することによって“セン”の周辺にある神経や血管を刺激し、血流を良くしたり自然治癒力や免疫力を高めたりすることを目的としています。
更に私たちの身体の中には、“セン”に加え、より細かい“ナディ”という網状のエネルギーの通り道があり、“ナディ”の数は実に72000本に上るそう。知れば知るほど、タイ古式マッサージの奥深さが知れる論理ですね。

★ 実際の流れ ★

では、実際にタイ古式マッサージを受ける際の流れを説明します。まずは、動きやすいパジャマのような服に着替えます。

タイマッサージは、まず足から始まります。タイ仏教において足は人間の体の部位のうちで最も穢れているところ。その足をきれいに拭いて清めることが、タイ古式マッサージでの基本となります。

マッサージの部位は、足、腕、背中、肩、頭と、徐々に上へと上がっていきます。タイ古式マッサージを構成する大きな要素は、指圧とストレッチの2つ。これらを組み合わせることで、身体のゆがみを直していきます。この“痛気持ち良さ”が病みつきになって、タイ古式マッサージのとりこになる人多し。
マッサージ中は、基本的に『うつ伏せ、仰向け、あぐら』の3つの姿勢を取ります。タイ古式マッサージの特徴は、指先だけではなく、手のひら全体を使うことと、ひじを曲げずに腕全体で押すことにあります。

タイ古式マッサージならではのポーズは2つあります。ひとつは、手のひら全体で足の付け根の動脈部を15秒ほど押し、血流を止める技法。これによって、血管の中に溜まっている老廃物が体外に流れ出やすくなるのだそう。そしてもうひとつはラストを飾る、御馴染みのグーンと背中を反らせるポーズ。これで、スッキリ爽快、深く眠って目覚めた後のようなすがすがしい気持ちになります。

タイ古式マッサージは、これにて終了。お店がたくさんあるということは、思いついたら即行けるということでもあります。お店の中をちらりと覗いてみて、清潔そうなら、大抵OK。相性のよいマッサージ師さんとの出会いを求め、気軽に入ってみてはいかがでしょうか。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-06-13

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