タイのお茶飲み比べ

タイの尋常ではない緑茶ブーム!ナビがお届けする全35種類飲み比べレポート!!

こんにちは、バンコクナビです。タイでは、ヘルシーなイメージの日本食ブームが定着し、コンビニでペットボトルのお茶が普通に並んで早、約5年。海を渡って、タイ国で日本のお茶はどのようにうけているのか、ざっとコンビニ等で手軽に入手できるお茶を飲み比べしてみました。そこには、タイ独自のお茶ワールドが・・・。日本&タイスタッフ混成チームで臨む、コンビニお茶比べの始まりです。あー、タイの緑茶は、ほとんどにお砂糖が入っているので、そこのところおさえておいて下さい。

★ メーカーリスト

★ Ajinomoto  ★ Chafuji  ★ Euro  ★ Ivy  ★ Moshi ★ Oishi ★ Puriku ★ Tipco  ★ Unif ★ Zenya

★ Oishi

★ Unif
ジュースブランドとしても有名。ジュースも甘くて100%とはちょっと程遠いタイ製品。さてさて、お茶は如何なものか?

★ Puriku
Purikuと書いて、何故かぴょりくという。日本風の響きにしたのではないか…とタイ人スタッフのコメント。何が日本風なのだろう?全体的に風味がしっかりしているのは評価できる点でしたが、originalを除いては、このブランド全体的に日タイ双方に不評でした。

★ Ajinomoto
満を持して登場!我らが味の素(AJINOMOTO)。タイでどんな展開をしているのか非常に気になるところ。タイ風にアレンジされているものの多い中、日本の味が守られているかが、注目点。

★ Euro
EURO社のTozenって当然じゃなく、とぜんってまたも読ませる。どうして、こう間違いなのか、わざとなのか…意味不明の社名や商品が世にあふれているのが、タイというお国柄なのでしょうか?パッケージもちっとも日本風ではないし。さてさて、お味の方は…。

★ Zenya
Zenya。パッケージがかわいくて、日本風の雰囲気が良く出ていて、センスがいい。味ははっきりした味付けでジュースというカテゴリーの方がいいのでは?まあ、あえて言うなら、日本風な飲み物。余計わからなくなっていく?すみません。

★ Moshi
MOSHI。もしと毛筆で書かれたこの感じがタイ人受けするらしい。全体的にお茶の色が濃い。タイのTVCMでも、パッケージの聖徳太子風のいや殿様風?のキャラが出てきて、既成概念を打ち破れば、新しい発見がある・・・とかなんとかと言わしてフレーバーティーを打ち出しているところをみると、お茶とかけ離れている事実を認識しての商品開発を意図しているってこと?

★ Ivy
Ivy。ちょっとしゃれたパッケージだけど、どうなのお味は?

★ Chafuji
茶富士。パッケージの雰囲気も濃い色も、麦茶を思わせる。どうなのお味は?

★ Zummer
ZUMMER唯一のミニペットボトルの登場ですが、コストパフォーマンスは?お味は?

★ Tipco
Tipco ジュースでも多くの商品を出している会社。タイ製のジュースの中では、甘いけれど、濃くてまずまずOKなのでよく飲んでいます。ジュースから言って、期待したいところですが、お茶は如何な出来か?

★ バンコクナビスタッフによる、投票の結果です!

■まずは、特別賞から!!
グッドデザイン賞:ZENYA
(パッケージにセンスの良さが光りました。日タイ満場一致で決定!)
どうなのこの個性?賞:OISHIの忍者味
(セサミ&小豆味。これも日タイ満場一致でした。)
評判悪いよ君・・・賞:ぴりょくのCOOL WITH KIKU味
(これも日タイ満場一致でした。)

■ナビ日本人スタッフによる部門賞!!
無糖部門:OISHI
(無糖の選択肢が限られる中、求めやすいメジャーどころ王道のOISHIが獲得)
加糖ノンフレーバー部門:UNIFの大阪味
(唯一緑茶に近い風味があり、評判高かったです。日本人スタッフ全員一致。)
加糖玄米部門:茶富士のふじちゃ
(意見が分かれましたが、材料が多く使われている感じが好印象となり差となりました。)
加糖レモンフレーバー部門:ZENYAのSUPAR LEMON味
(日本人は酸っぱいのが好き)
加糖その他フレーバー部門:ZENYAの石榴(ざくろ)味
(お茶ではないけれど、ジュース感覚で高い評価を得ました。)
無糖ウーロン茶だけど…お勧めNO.1部門:ZUMMERの烏龍茶
(緑茶ではないけれど、日本人が違和感なく飲めるお茶ということで、お勧めNO.1です。)

■ナビタイスタッフによる部門賞!!
無糖部門:OISHI
(日本食=OISHIというブランド浸透力は強し。)
加糖ノンフレーバー部門:ZENYA
(ZENYAは日タイから支持されています。)
加糖玄米部門:OISHI
(タイ人はOISHI=日本の味と信じきっています。)
加糖レモンフレーバー部門:OISHI
(タイ人はOISHIを心から愛しています。)
加糖その他フレーバー部門:TOZENのグレープフルーツ
(タイ人にとってグレープフルーツは、馴染みの薄い味のようでした。)

■ 総評 ■

うすうすわかっていました。日本人にとってお茶にお砂糖が入っているのは、ちょっと馴染めないってことを・・・。こちらに来てすぐ、“タイの日本茶には、たいていお砂糖が入っているから、気をつけてね”って言われていました。だから、このコメントの少なさや、反応のうすさにも、予想は出来ていましたものの、タイのスタッフからも反応もうすい。えー、日本人だけじゃないのぉ~。では、この緑茶ブームって誰が支持しているのかしら・・・?日本食レストラン、マッサージ、エステと日本人が良く行くお店で、日本人に無理やり出して・・・消化されているのでしょうか?私は、いつも甘いお茶にうんざりしてしまう。タイでは、タイ人向けにアレンジされた日本食レストランが流行中。そこでも出されているのか?日本食が美容と健康に良いというイメージは定着しており、“お茶も健康、美容に良い”といってちょっと、ファッション的にも飲まれているみたいですが、そう言ったタイスタッフに日本スタッフが、“美容と健康にいいって言っても、お砂糖が入っていたら意味ないよ”ってすかさず突っ込んでいました。そう、文化って難しいです。味の素さんが、日本の味を正確に伝えるか、あくまでタイの人々に受けるお茶を出すか、鮮茶を開発、マーケティングする時に、悩んだはず。それは、永遠の課題なのですね。タイの感覚では、紅茶のフレーバーティーの延長のようなとらえ方しているようです。全体的に緑茶としては受け入れがたいですが、フレーバー茶としては、それなりにいけています。ただ、日本人にしては、余りに緑茶としてのイメージからは離れているので、パッケージやネーミングのギャップに驚かないで下さい。それでも、日本ブームが起こっていることに、うれしさ半分、本物の日本茶をわかってもらいたいという気持ち半分。複雑な心境でした。なので、この企画に協力してくれたタイスタッフに、文化交流の一環として、本物の日本茶を煎れてあげることにしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2006-04-27

ページTOPへ▲

その他の記事を見る