バンコクのホテルを徹底研究するシリーズ。第一回目は、どのホテルにしようかなかなか決められないときのお助け編。
サワディカップ!バンコクナビです。バンコクには旅の面白さが沢山詰まってると思いませんか?熱気や活気のあるアジアとしての顔、世界三大スープの一つに上げられるトムヤムクンに代表される安くて美味しいタイ料理、破格の料金で堪能できるエステやスパ、常にグッドコンディションでプレイできるゴルフなどなど数えたらキリがありませんよね。
バンコクはタイ語又は英語の必要な国際都市なので、初めてのバンコクはパッケージ旅行で様子を見て、二度目からのバンコクは個人手配で自由に行動するのが一般的のようです。その際、皆さんどのような基準でホテルを選ばれてますか?もちろん予算もあるでしょう、好きな場所もあるかと思います。今回はそのバンコクのホテル選びの指針になる特集です。
★季節を知る
バンコクは東南アジアに属し、気温は常に25度以上の熱帯雨林地域にあります。そのため時期によってはスコールもありますので、まずはバンコクの季節を説明すると同時に季節ごとのホテル選びのお勧めポイントを記載しておきます。始まりが1月からではなく、11月後半からとなりますので、ご注意ください。またタイのホテルには主に2種類の料金体系があります。4月1日から9月30日(ホテルによっては10月31日)までがローシーズン、それ以外の時期がハイシーズンということになります。ローシーズンはハイシーズンに比べ10%~20%料金が安くなります。日本の8月は暑くて遊びに行くにも料金が高いですが、逆にバンコクは日本より涼しく料金も安い時期。このギャップを利用して、ローシーズンの旅行を楽しまれる方も多いでしょう。
11月後半~1月前半: 乾季、日中は気温が30度を超えますが、朝夕は25度くらいまで下がり、とても過ごし易い時期になります。雨も殆ど降らず雨具を用意する必要はありません。ホテルでは夜間の空調設定をしないと思わず寒くなることがある時期。→ホテルの部屋の空調設定が温度単位できるホテルをお勧め。
1月後半~2月: まだまだ乾季が続き、雨の心配はあまりありません。稀に夕立がある日もありますが、比較的短時間でやむため、雨宿りさえすれば問題はありません。気温は暑くなり始め、日中は35度以上になる日も出始める時期です。→交通の便の良いところがお勧め。
3月~5月: 1年で最も暑い季節、暑気です。夕立が増え、湿度も上がります。日中の温度は40度近くになる日もあり、結構体力を消耗します。折りたたみ傘を常時携帯が必要な時期に入ります。→駅に近いホテル、目的に応じた地域のホテルをお勧め。
6月~9月: 雨季です。激しいスコールに見舞われると1~2時間身動きが取れなくなり、場所によっては道路にも水が溜まり、歩道も水につかります。雨が多いため気温は4月5月ほど上がらず、日本の真夏よりはタイの方が涼しく感じられることもあります。→目的に応じた地域のホテルをお勧め。
10月~11月前半: 雨季が終わり、乾季に入ります。雨が減り気温も湿度も下がり始めます。日によっては空が高く、爽やかな日があるようになります。どこに行くにも何をするにも良い時期になります。→お好みのホテルでOKの時期
★ホテルのタイプ
いわゆる5★とか4★とかのクラス分けではなく、バンコクには色々なタイプのホテルがあります。都会の中心に位置するシティホテル、川沿いなどのリゾートホテル、更にお部屋の内装や配色などにこだわったブティックホテルなども増えています。それぞれの特徴と実際にどんなホテルがそれにあたるのかを見てみましょう。
典型的なシティホテル インターコンチネンタル
1. シティホテル
文字通り街の中心にあるため、アクセスが良く便利で、近所にレストランやコンビニも多いため、深夜まで活発に動き回る人にお勧めです。その半面、ホテルによってはスイミングプールが無かったり、あっても小さかったりなど、ホテルライフを満喫したい人向きではないかもしれません。代表例としてはデラックスクラスでは
インターコンチネンタル、スタンダードクラスでは
グランドビジネスインや
マジェスティックスイートなどが挙げられます。
ナナエリアの夜遊び派に人気 グランドビジネスイン
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スクンビット通りに面したマジェスティックスイート
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2. リゾートホテル
大都会のバンコクですが、川沿いは別格扱いでプーケットやバリなどのようなリゾート地としての過ごし方も可能です。ホテル内にいくつかのレストランがあり、プールは大きく、ユーティリティスペースを大きくとってあるのが特徴です。その半面、外出の際には交通手段をしっかり把握しないと、時間を有効活用できません。滞在期間中の1日や2日はホテル内でまったり過ごして喧騒を忘れたい、という方向きでしょう。代表例としてはデラックスクラスではシャングリラホテル、お手頃な料金のモンティエンリバーサイドなどが挙げられます。
シャングリラホテルのプール
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全室リバービューのモンティエンリバーサイド
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洗練されたデザインのサイアム@サイアム
3. ブティックホテル泊まる以上、それは数日といえど我が家と同じ。それならば自分の気に入ったデザインの部屋で時間を過ごしたいという方には、室内のデザインや色、置物に至るまで個性的でユニークなブティックホテルがお勧めです。気分というのは色や雰囲気でも充分変わるもの。それならば思い切って「自分好み」のホテルを探しましょう。代表的な例として、立地も良く洗練されたデザインの
サイアム@サイアムや、ブティックホテルというよりアートホテルと呼べる
ミスティクプレイス、デザインだけでなく料金も魅力的な
ブダッコ・ザ・リビングプレイスなどがあります。
超個性的なデザインが魅力のミスティクプレイス
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色使いに拘ったブダッコ・ザ・リビングプレイス
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★ エリアと目的を優先
バンコクに来た以上、これとあれは外せない!という目的決定型の方、バンコクの楽しみ方は本当に沢山ありますよね。そうなるとその目的を達成するのに便利な場所というのが存在します。ここではいくつかの目的とそれに最適なエリアを組み合わせてご紹介したいと思います。
バンコクを見下ろす摩天楼ホテル 88階建てのバイヨークスカイ
1. ショッピング優先主義迷わず
プラトゥナームエリアをお勧めします。プラトゥナームは衣料品の問屋街と言える場所で大小合わせて数千のお店が集まっている地域、さらにウィークエンドマーケットにも行き易く、徒歩で
セントラルワールドプラザというショッピングモールにも行くことができ、ショッピングが第一目的の方にはお勧めのエリアです。ではそこのホテルと言えば第一に挙げられるのが
バイヨークスカイ。88階建ての高層ホテルでバンコクのシンボル的存在でもあります。高層階からはバンコクを一望でき、素晴らしい夜景を楽しむこともできます。次にお勧めなのが同じバイヨークグループでありながらローコストが売りで、全室バスタブの付いた
バイヨークブティックホテルです。ホテル内にはプール、ジムはありませんが、隣のバイヨークスカイの設備が利用できますので、不便ではありません。サービスアパートメントの
センターポイントペッブリー15もBTSに近く、近所にはレストラン、マッサージ店もあり、とても便利なホテルです。
内装もお洒落なバイヨークブティック
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快適なお部屋が売りのセンターポイント
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2. スパ・エステ三昧優先主義
バンコクには日系企業からの駐在員とそのご家族が3万人以上住んでいます。その大半はBTSプロンポン駅を中心にしたエリアに住居を構えており、ここはタイ人の富裕層、西洋人も多く住んでいます。そのためスパ、エステ、フェイシャルサロンなどが非常に多く、滞在期間中にスパ三昧、エステ三昧を簡単に楽しめます。バンコクナビで人気予約店ナンバー1のディバナナーチャースパや、日本の岩盤浴を取り入れたラヤストーンスパなどもこのエリアにあります。このエリアでのホテルとなればBTSにも近いホープランド、Vレジデンスなどが代表例です。
みんな大好きプーパッポンカリー
3. グルメ三昧優先主義このカテゴリーは、かなり難しい判断が必要です。なぜならバンコクでは美味しいレストランのある地域はかなり分散しているからです。それでも敢えて選ぶのならば、やはり
シーロム、
スリウォンエリア。「
プーパッポンカリー」という有名メニューの生みの親、
ソンブーンレストラン・スリウォン店があり、同じくタイの名物鍋料理「
タイスキ」の老舗、
コカレストランもあり、家庭料理のようなタイ料理が自慢で現地駐在員では知らない人はいないという
バナナハウスもあるからです。さらにはリトルトーキョーと言えるタニヤ、屋台とゴーゴーバーのあるパッポン通りなどなど、料理以外にもバンコクらしい顔を一度に見れる街、それがシーロムエリアです。このシーロムエリアの代表的なホテルと言えば、4★クラスの
モンティエン、女性向け
のシーロムセリーンホテルなどが挙げられます。
タイを代表する食べ物 タイスキ
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バナナハウスの名物料理 ホイラーイ
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コラーゲンたっぷりのフカひれ
4. チャイナタウンとカオサン満喫主義その昔、バンコクのチャイナタウンと言えば、日本人は暗くなったら急いで帰宅しなければならなかった、というくらい危険な街でした。今では毎日多くの人が、観光、ショッピング、グルメと言った目的で訪れる安全な町になりました。高級中華料理の代表「
フカひれスープ」、美容と健康に効果が高いと言われる「
燕の巣」など、中華街ならその全てを満喫できます。また「バックパッカーの聖地」とも呼ばれる「
カオサン」にも近いので、昼と夜でバンコクの全く異なる二つの顔を楽しむこともできます。このエリアはホテル代も安いところが多いのでその分、チャイナタウンで楽しむことに予算を回しても良いのではないでしょうか。ナビでご紹介しているホテルとしては
ホワイトオーキッドホテルと2009年オープンで全室にキッチンの付いた
チェックイン コンビニエント・リビング・チャイナタウンです。どちらもチャイナタウンの真ん中にありますので、思う存分チャイナしてください。
ホワイトオーキッドホテル 室内
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チェックインコンビニエントリビングの室内
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5. 男性夜遊び満喫主義
殿方の皆様、お待たせしました。バンコクで今一番熱い夜遊び場所といえばやはりナナかアソーク。タニヤやパッポンは24時を回るとどこも終わりに近づきますが、ナナは深夜の2時、3時まで開いているお店が多いとか。またアソークにはソイカウボーイと呼ばれるパッポンと良く似た雰囲気の歓楽街があるため、これまた人気のスポットです。ただしその時間まで遊ぶとなるとお酒の回っている方も多いでしょうから、やはり交通至便なホテルに人気が集まります。ナナエリアには、どんどん新しいホテルがオープンしています。部屋もバスルームも清潔でピカピカ、やはり新しいところは気持ちが良いですよね。それでは代表的なホテルを3軒ご紹介しましょう。最初はナナの老舗、スイスパークホテル。ローコストながら充実した内容のホテルとして、高い人気を誇っています。続いては、シタディーン23。スクンビットのソイ23にある2008年オープンのサービスアパートです。最後は、地下鉄MRTのスクンビット駅の上にあると言っても良いS スクンビットスイート。こちらも2009年オープンでソイカウボーイまで徒歩3分という場所にあります。夜のホットスポットであるアソーク~ナナのエリアは危ないところではありませんが、夜道はご注意ください。
マリオットリゾート&スパのマンダラスパ
6. ホテルはリバーサイド主義「ホ~テルはリバーサイド~♪」と頭の中に方程式ができ上がっている方、やはり朝起きた時に窓から見える川沿いの雰囲気はとても良いものです。
チャオプラヤ川は河口に近いためほんのりですが潮の香りも漂います。そんなリゾート気分を存分に味わえるホテルはやはりリバーサイドのホテルしかありません。マンダラスパもある
マリオットリゾート&スパや
ロイヤルオーキッドシェラトンなどがその代表と言えるでしょう。プールも大きく開放感は最高です。
マリオットリゾート&スパのプール
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ロイヤルオーキッドシェラトンのプール
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★ アクセスを優先
バンコクに来た以上は見たいところ、行きたいところが沢山ありますよね。現在のバンコクは高架鉄道BTSと地下鉄MRTが市内を走り、どこに行くのも便利な街になりました。朝早くから外出し沢山の場所を見て歩き、帰宅は夜遅くなるという可能性もあるので、交通のアクセスはやはり大事な要素です。BTSやMRTなどの公共交通機関までほんの数分という、アクセス重視のホテルという選択肢も重要です。代表的なホテルを数軒ご紹介します。
1. ドゥシタニホテル
BTSサラデーン駅、MRTシーロム駅から徒歩2分ほど。タイ資本ながら世界レベルのサービスを提供する老舗ホテルです。
2. ノボテルバンコク オン サイアム
BTSサイアム駅から徒歩2分ほど。サイアムスクエアというバンコクで最もファッションセンスの進んだ若者の街にあるホテルです。
ビジネスの中心 シーロムのドゥシタニホテル
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サイアムパラゴン、サイアムスクエアにも近いノボテルサイアム
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★ SAかホテルか
バンコクのホテル業界では、ここ数年、ホテルよりもサービスアパート(SA)の方が伸びているようです。どこがどう違うの?という方のために、サービスアパートがホテルと異なる点、そして同じ点を箇条書きにしてみました。100%全てに当てはまるとは限りませんが、ホテル選びの際の参考にしてください。
サービスアパートがホテルと異なる点
1. SAの建物内にはホテルよりもレストランが少ない。→基本的に外食をメインとしている方を対象にしているのと、長期滞在者の場合は室内で食事を作る方が多いため。
2. SAにはキッチン付きの部屋が多い。→本来の対象は長期滞在者のため、自炊ができるようになっている。
3. SAは訪問者が自由に出入りできる。→元々がアパート=住居であるため、外部の人間が部屋を訪ねて来るケースももちろんあります。ホテルは、予約をした人以外が室内に入ることを原則禁止しています。
4. SAでは、1ベッドルーム、2ベッドルームなどのようにベッドルームとリビングスペースが独立している部屋が多いです。2ベッドルームはエキストラベッドを含めれば、最大6人まで泊まれるような部屋もあります。また中にはコストを抑えるためスタジオルームと言ってホテルと同じような間取りのサービスアパートもあります。
5.コンシェルジェは無いSAが多い。→中にはホテルと同じくコンシェルジェを置いているSAもありますが、大半はフロントで対応しているようです。
サービスアパートがホテルと変わらない部分
1. 部屋の掃除やリネンの交換などはホテルと同じく毎日実施。中には料金形態により、2日に1回、3日に1回といったところもありますが、大半のSAは毎日交換してくれます。
2. プールやジム、サウナなどの付帯施設も充実。殆どのSAにあります。
3. 1泊からでも予約可能。中には長期(1ヶ月以上)でないと予約できないSAもありますが、殆どが1泊からでも予約可能。
4. 朝食付き。ホテルほど豪華ではないですが、レストランがあるので朝食はSA内で済ませることができます。
5. アーリーチェックイン、レイトチェックアウトも可能。通常、追加料金が発生しますが、予約時に申請すれば問題なく可能です。
一般的なホテルの部屋(写真はノボテル サイアム)
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SAのリビングスペース(写真はバンダラスイート)
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★ ホテルのプロモーション
「3泊すると1泊無料」、「特別料金プロモーション」などなど、ホテルにより色々なサービスを付加し、期間限定のプロモーションを実施する場合もあります。まずはナビのトップページをご覧頂き、現在どのホテルがどのようなプロモーションを展開しているか、お調べください。バンコクナビでご紹介するホテルのプロモーションは、どれもお客様にとって有利になる内容のみを厳選してご紹介しています。中には「料金はプロモーション料金だけど、朝食が付かない」などと言った、プロモーションとは言えないプロモーションをするホテルもあるようですが、バンコクナビの場合は、朝食などホテル内容はオリジナルと全く同じ条件の上でのプロモーションのみを採用しておりますので、「料金は安くなったけどサービスも落ちた」などと言うことはありません。ご安心してご利用頂くことができます。
バンコクにはホテル、サービスアパート、ゲストハウスなど大小あわせて500軒以上の宿泊施設があると言われています。皆さんがホテルを選ばれる際には先ず「旅行の目的」があり、その目的を無駄なく実行するために目的にあったホテルを選ぶ、ということになるかと思います。また「朝食が美味しいホテル」、「アメニティが多いホテル」などと言う上記以外の選択基準をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。色々な目的、判断基準を元に上手にホテルを選ぶ参考にしてください。
以上バンコクナビでした。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2010-07-01