タイの宮廷料理を味わう!

芸術的なタイの宮廷料理を味わう!

タイの宮廷で食べられていたという『宮廷料理』は、美しさを代表するタイ料理でもあります。見た目で魅了され、味で満足し、タイに来たら一度は経験すべき芸術的料理です。普段食べ慣れているタイ料理も実は『宮廷料理』が原点であることもあり知れば知るほど素晴らしい料理です。

宮廷料理とは?

『宮廷料理』とは、名の通り宮廷で食べられていた料理のことです。ラマ5世によって洗練されてきた料理であり、見た目が美しく手の込まれたデザイン的な姿が印象的です。前菜からメインディッシュまで細かに組まれていて、一般の市民からは憧れの料理であったことでしょう。料理はライスのほかにディッシュが3~4品以上あり、コースで一品ずつ出されます。普段慣れているタイ料理は一斉にテーブルに並ばれ少しずつお皿にとって食べますが、『宮廷料理』に至ってはフランス料理のフルコースのように運ばれてきます。例えば「前菜→メイン→デザート」といったコースです。

宮廷料理とタイの一般的料理の違いは?

『宮廷料理』と「タイの一般料理」は基本的には同じメニューであるようです。実際に『宮廷料理』を扱う「レストランのスタッフにどれが宮廷料理か?」と聞いてみても、「これっ!!」とハッキリした答えはなく、綺麗に盛り付けられた料理がそれに相応しい料理のようです。タイ料理の中でも『宮廷料理』は食材にこだわりを持ち、より質の高い材料を使っていることや、飾りつけ、食器などが洗練された物を使用するということです。

① 芸術的な飾り付け 「ケッ・サラック・ポンラマーイ」

『宮廷料理』の特徴の一つが「ケッ・サラック・ポンラマーイ(=カービング)」と呼ばれる飾りつけです。「ケッ・サラック・ポンラマーイ」は果物・野菜のカービングのことで、見事な技術で果物や野菜を花の形などに彫り料理に添えます。昔から学問を学ぶことの出来なかった女性達を通し受け継がれてきたと言われています。彫ることのできる食材は全て「ケッ・サラック・ポンラマーイ」の材料として使えます。「ケッ・サラック・ポンラマーイ」技術は世界中を見ても高い技術を持ち、一本のカーピングナイフだけで全ての作業を行うそうです。完成品は料理に添えるだけではもったいないほどの出来で、目で見るだけでも満足させられます。宮廷ではこれを毎日のように新しいものを作り、食されてきたのかと思うとタイ王族の気品の高さがうかがえます。タイでは「ケッ・サラック・ポンラマーイ」の技術を学校で習うなどタイ人なら一度は経験があるようです。

② 綺麗な器に添えられさらに美しく

「カーピング」により綺麗に装飾された『宮廷料理』ですが、さらに美しさを倍増させるのがタイの伝統陶磁器「ベンジャロン」と呼ばれる器に盛りつけられることです。現在では、「ベンジャロン」に盛りつけて提供するレストランは少ないですが、高級レストランなどに行くと未だに「ベンジャロン」に盛りつけられて人々を喜ばせるといいます。

③ 宮廷料理のメニュー(一部)

◎ブッサバー

食用の花で作られた「ブッサバー」は、見た目にも美しく珍しということもあり大変人気があります。カラっと揚げられてた花を甘いソースに付けて食べるのですが、花によって香りや甘みがあり、若干苦味もあります。どこのお店にもある料理ではないので、お店をチェックして行かれることをおススメします。

◎ゲーン・ペット・ペット・ヤーン 鴨のレッドカレー 

タイでお馴染みの「レッドカレー」ですが、『ローストダック入りレッドカレー』は王宮で召されていた料理の一つのようです。赤鴨がパイナップルの酸味と甘みが絶妙にマッチし絶品ですが、とても辛いです。意外と「レッドカレー」は「グリーンカレー」よりも好きだという人が多かったりします。

◎ナムプリックオーン น้ำพริกอ่อง

北部から伝わったとされる宮廷料理の定番ともされる「ナムプリックオーン」。色々な種類の蒸した野菜を豚肉とトマトとのソースにつけて食べる料理です。野菜が不足がちになるタイで温野菜を沢山食べられる絶好の機会です。インゲン、オクラ、白菜、スイートコーンなどどの野菜とも絶妙な味わいで人気メニューです。

④ タイで『宮廷料理』を食べられるお店

宮廷料理専門のお店というのは少なく、タイ料理レストランに数品『宮廷料理』のメニューがあるというのが一般的のようです。

いかがでしたか?タイ料理は美味しい食べ物が沢山あり辛味と香りにハマってしまうのですが、「宮廷料理」の美しさは味と目に美しく映り、よりタイ王国の文化を味わうことができるでしょう。ぜひお試しください! 以上、バンコクナビでした!!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-03-03

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